日中はコートがいらないくらい暖かくなってきましたね。外にも出やすい季節になってきました。スーパーに行くと冬の薄い色の野菜から春〜夏の濃い色の野菜が目立つようになってきました。今回は美容効果の高い春の果物を紹介します。暖かくなると生のフルーツもぐっと食べやすくなりますよね。旬の果物は旬ではない時期と比較すると、栄養が豊富で美味しくなります。値段もお手頃になるので沢山買いやすいです。お花見シーズンになるとついついお酒が増えて食事が不規則になりがちですが、スナック菓子や甘いスイーツの代わりにフルーツを食べて栄養バランスを整えましょう。
春の代表果物いちご
春のフルーツといえば真っ先に思いつくのはいちごではないでしょうか。イチゴ狩りに言ったり、いちごパフェが美味しいのは春ですよね。いちごは美容の爆弾とも言われるほど栄養価の高い果物です。大粒のいちごなら6~7個ほど食べると一日に必要なビタミンCが摂れると言われています。100gあたりでは、実はレモンよりもビタミンCが多く含まれているんです。ビタミンCには、シミの元になるメラニンの生成を抑えたり、取り除く効果があります。春先は既に紫外線が強くなっているのでいちごは強い味方です。また、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けてくれるので積極的に食べたいですね。ビタミンCの他にも、美肌を目指す上で重要なポリフェノールの一種で抗酸化力の強いアントシアニンを多く含みます。いちごは水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維がバランス良く含まれているので、便秘にも効果が期待できます。
いちごを食べる時、ここに注意して!
いちごを食べるは生で食べる人が多いかと思いますが、この時注意してもらいたい事があります!それは水洗いする前にヘタを取ってはだめという事です。いちごのビタミンCはヘタの近くに集中しており、ヘタを取ってから洗うといちごのビタミンCが6割も流失すると言われています。水洗いするときはヘタをつけたままにしてささっと洗うようにしましょう。また、ヘタを取る為に包丁を使うと、栄養の多い上部ごと切り落とす事になるので、ヘタを取るときは手で優しくねじり取る事が鉄則です。芯が残るかもしれませんが、いちごの芯は柔らかいので食べても問題ありません。
食後のデザートに食べるのが一番
ビタミンCは熱に弱く壊れやすく吸収されにくい特徴があるので、空腹時より食後に食べるのがおすすめです。ビタミンCは体内に入れても数時間後には排出されてしまうので、美容目的で食べる時は一日の間で数回に分けて食べるのがおすすめです。また、いちごに含まれるポリフェノールを摂取するにはいちごを単独で食べるより乳製品と一緒に食べる方が効果的。乳製品と一緒に食べる事で吸収率が2〜3倍になると言われています。そのままいちごを食べるのに飽きてしまったら、練乳をかけたりヨーグルトをかけたりして食べるといいですよ。ただし、食べる時は加熱せずに生で食べるようにしましょう。ビタミンCは熱に弱いので、いちごを加熱するとせっかくの栄養が摂れなくなります。もちろん加熱してもいちごは美味しいですが、美容目的の時は生がおすすめです。
日本産なら冬と春が旬のキウイフルーツ
キウイは一年中スーパーで見かけますが、日本のキウイは冬と春が旬。ニュージーランド産は春から初夏が旬なので、丁度今はキウイが美味しい季節です。少し値段の高いイメージがあるかもしれませんが、冬〜春のキウイは他の季節に比較して価格も手頃になります。キウイもいちごと同じくレモンよりビタミンCが豊富です。その上カリウムも豊富なので、浮腫み改善に効果があります。加えて、ビタミンEやポリフェノール、ミネラルも豊富なので美肌や便秘、整腸作用など、美容面で様々な効果を発揮します。
キウイは保管方法に注意!
キウイを買って冷蔵庫に入れている人はいませんか?冷蔵保存するにあたり、キウイが低温障害(傷みやすくなる)を起こしてしまう温度はマイナス1.7度。この温度を下回ると低温障害を起こすと言われています。熟す前のキウイは冷蔵庫に入れず、ポリ袋に入れて常温保存しましょう。熟しているかわからない場合は、キウイの頭とおしりの部分を挟むように持ち、上下から力を加えてみましょう。硬ければ、そのキウイは、まだ熟していません。熟していないキウイは正しく常温で保存するとなんと1ヶ月近く保存が可能です!熟したキウイは冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。おおよそ一週間ほどは持ちます。野菜室に入れる時は、乾燥を防ぐためにキウイをペーパータオルで包み、袋に入れて保存しましょう。これを知らない人は意外と多いです!
食べるのは夜がおすすめ
キウイは夜食べるのがおすすめの果物です。深夜は腸の動きが活発になる時間帯と言われています。夕食後のデザートに食べると、寝ている間にキウイが消化され、栄養を効率よく吸収することができます。また、キウイには自律神経を正常に整える効果があるので、夜食べる事で自立神経を整えながら寝ている間の消化吸収を促進、代謝機能が上がり、ダイエット効果につながります。消化を助けてくれるアクチニジンも含まれているので、夜に限らず食事の後に食べるのがおすすめです。また、可能であれば皮も一緒に食べましょう。皮つきで食べると、食物繊維の摂取量が約2倍になります。アルミホイルで皮をこすると毛が落ちて食べやすくなりますよ。
食べすぎによるアレルギーには注意して!
キウイを食べた時に口の中がピリピリしたり、のどがイガイガするような症状になった方はいませんか?これはキウイに含まれるアクチニジンが原因です。唾液に含まれるタンパク質が分解されるのでこのような症状が出てしまいます。この症状が悪化すると腹痛や嘔吐、皮膚が赤くなったり湿疹がでたりと全身に症状が現れたり、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。アクチニジンを多量摂取することによってアレルギー症状につながる可能性がありますので、食べた時のピリピリやイガイガがもともとひどいという人は食べる時に気を付けるようにしましょう。
意外にも春が旬の夏みかん
名前からして夏が旬に思われがちな夏みかん。実は春〜初夏が旬なんです。冬に食べる温州みかんとは違う品種で、文旦と呼ばれるみかんになります。夏みかんは果物の中でもカロリーや糖質が低い果物で、オレンジや伊予かんよりも低いです。なので、ダイエットに向いている果物と言えるでしょう。夏みかんはビタミンCやクエン酸が多く含まれており、ミネラルもとても豊富です。ビタミンCやクエン酸には抗酸化作用があり、アンチエイジングや美容に効果的です。クエン酸には疲労回復効果もあるので、疲れている時に夏みかんをたべるのはおすすめです。
夏みかんは生で、皮も食べると効果的!
ご存知の通り、夏みかんは熱に弱いビタミンCが多く含まれているので、ビタミンCを意識している場合は加熱せずに生で食べましょう。ただし、クエン酸は熱に比較的強いです。夏みかんを食べる時は分厚い外皮や中の白い皮や薄皮を取って食べるという人が多いのではないでしょうか。実は皮の部分にはポリフェノールの一種であるヘスペリジンや食物繊維が多く含まれます。ヘスペリジンは血圧や中性脂肪を抑える効果があり、ビタミンCの吸収も高めます。皮は苦みやかたさもあるので敬遠しがちですが、皮ごとジャムにしたり、砂糖漬けのピールにする事で皮まで食べる事ができます。
温室栽培のさくらんぼ
露地栽培のさくらんぼは一般的に6月上旬から7月中旬が旬ですが、温室栽培のさくらんぼは4付き上旬から収穫されます。温室のさくらんぼは4月下旬から5月と言われているので、是非手にとってみてください。さくらんぼにはカリウムや鉄分、葉酸、カロテンなどのミネラルやビタミンが多く含まれています。他にもビタミンも多く含まれており、美肌や疲労回復などに効果的です。古くからは泌尿器系の疾患に効果があるとして親しまれていたんですよ。一粒は小さく、沢山栄養素が入っているわけではないですが、様々な栄養がバランス良くはいっているのがさくらんぼの強みです。また、さくらんぼは体を温める効果があるので、まだ肌寒い今の時期にもおすすめの果物です。
アメリカンチェリーはポリフェノールが多い
さくらんぼと一緒にアメリカンチェリーもスーパーでよく見かけますよね。アメリカンチェリーとさくらんぼの栄養素はほぼ同じですが、濃い色のアメリカンチェリーにはさくらんぼより沢山のポリフェノールが含まれています。もしポリフェノールも取りたい場合はアメリカンチェリーもおすすめです。
買ったらすぐ食べるが鉄則!
さくらんぼは鮮度が落ちやすくあまり日持ちしません。常温で3−4日間が限度と言われています。基本的には買ったらすぐ食べるという意識でいましょう。冷蔵庫で保管する場合は、キッチンペーパーなどに包んで水分の蒸発を防ぎましょう。長く冷蔵庫に入れると甘みが無くなってしまうので、食べる直前に冷蔵庫で冷やすか、常温で保存し、食べる直前に冷水にさっと通して冷やすという方法がおすすめです。さくらんぼは栄養価が高いですが、喘息の人が沢山食べると痰を増やしたり、喘息を誘発する可能性があります。喘息の人は食べ過ぎに注意してください。
夏前までが旬のメロン
メロンは夏前までの5月6月が旬になります。お中元のイメージが強いかもしれませんが、最近ではスーパーでカットメロンが売られていたり、手にとりやすくなりました。メロンにはカリウムが多く含まれています。カリウムは野菜や果物に多く含まれていますが、水溶性なので調理をすると水に溶け出してしまいやすいという弱点があります。しかし、メロンは生で食べる事の方が多いので、豊富にカリウムを取る事ができます。
青いメロンと赤いメロンどっちがおすすめ?
メロンを買う時に迷うのが青いメロンと赤いメロンどちらを買うか、という点ですね。美容効果だけをとれば夕張メロンなどの赤いメロンの方が効果が高いです。ただし、健康などへの効果へは違いが少なく、青メロンの方がカロテンが少ない分食べやすいというメリットもあります。単純に食べる機会を増やすだけなら青いメロンで何の問題もありません。
メロンは寝る前に食べるのは避ける
メロンはカロリーが低くダイエット向きのフルーツですが、メロンの糖分は脂肪になりやすいと言われている果糖なので、夜寝る前に食べるのは控えましょう。メロンは高級果物なので食べ過ぎるという機会はあまりないかもしれませんが、食べ過ぎ注意の果物でもあります。メロンを食べると喉や口内に違和感を覚えたことはありませんか?これはメロンに含まれるタンパク質分解酵素「ククミシン」によるものです。いがいがするだけなら問題ないですが、違和感があるのに食べ過ぎるとアレルギー症状に繋がる場合があります。またメロンには身体を冷やす効果があり、食べ過ぎると腹痛や下痢に繋がるので、ダイエットや美容に効果があるからと言って食べ過ぎないようにしましょう。もしいがいがの症状が出たら、食事後に口をゆすぐと軽減します。症状が重くなってしまったら病院を受診しましょう。
まとめ
春になると様々なフルーツが旬を迎えます。今回紹介した果物以外にも、びわやマンゴー、夏にちかづくとすももやスイカなどが旬を迎えます。甘くて美味しい果物が沢山手に取りやすくなって、買い物も楽しくなりますよね。暖かくなって生のフルーツも食べやすくなりますが、食べ過ぎは体を冷やすので注意しましょう。美味しいフルーツを楽しみながら、美肌やアンチエイジングに役立ててください!
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