肌トラブルが起きやすい?旅行中の美容ケア

お盆のシーズンが近づいてきましたね。海外旅行や実家への帰省などお盆休みに計画をされている人も多いのではないでしょうか。空調の強いホテルや交通機関は肌トラブルが起きやすい環境です。例えば飛行機の湿度は通常地上よりも低く、20%程度しかありません。夏の汗ばむ肌のまま長時間乗り込めば肌にトラブルが起きやすくなるのは想像しやすいですよね。せっかくの旅行中に肌トラブルに見舞われるのは避けたいところ。今回は旅行中の美容ケアについて説明します。

過酷な環境?!長距離フライト

長距離の飛行機内は、気圧が通常よりも低く、湿度も非常に低い環境です。飛行機の機内は密閉された空間であり、空気はエアコンで循環しています。この空気循環システムは、外部から新鮮な空気を取り入れつつ、内部の空気を再循環させるため、湿度が20%程度と非常に低くなることが一般的です。蒸し暑い夏も機内の環境は同様になります。地上では通常湿度は30~60%ですが、この機内環境では湿度が大幅に低下するため、肌や粘膜が乾燥しやすくなります。また、長時間座っていることによる血行不良や、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)のリスクもあるため、飛行中の体調管理は重要です。

汗ばむ肌のまま乗り込むと肌トラブルに?

夏場に汗ばむ肌のまま飛行機に乗り込むと、汗と皮脂が肌表面に残り、これが機内の乾燥環境と相まって肌トラブルの原因となることがあります。汗が乾燥すると、肌表面に塩分が残り、これが刺激となってかゆみや赤みを引き起こすことがあります。また、汗と皮脂が混ざり合うことで毛穴が詰まりやすくなり、これがニキビや吹き出物の原因となることもあります。さらに、汗をかいた状態で冷房の効いた機内に入ると、急激な温度変化が肌にストレスを与え、これが乾燥やその他の肌トラブルを引き起こす可能性があります。また、機内の乾燥環境は、汗に関係のない爪や髪の毛にも影響を与えます。低湿度によって爪が割れやすくなり、髪の毛がパサつきやすくなります。爪が割れやすくなる原因は、水分不足による乾燥です。髪の毛も同様に、水分が失われることで乾燥し、枝毛や切れ毛が増えることがあります。

対策

飛行機内での乾燥や脱水を防ぐためには、いくつかの対策を講じることが重要です。まず、フライト前にしっかりと保湿ケアを行い、保湿クリームやセラムをたっぷりと塗るといいでしょう。飛行場に来るまでに汗をかいてしまっている場合、可能であれば洗顔をして汗を落としておきたいです。また、機内では定期的に保湿スプレーを使用することで、肌の水分を補うことができます。水分補給も大切であり、アルコールやカフェインを避けて、水やハーブティーなどを積極的に摂取することが望ましいです。お水を飲んでる割にトイレが近くないという場合は乾燥による脱水症状を起こしている可能性があるので、積極的に水分を摂りましょう。さらに、メイクはなるべく控えめにし、クレンジングシートを使って肌を清潔に保つことも大切です。以上の対策を講じることで、飛行機内での肌トラブルを最小限に抑えることができます。フライトの時間帯によっては食事を摂りたくないという人もいると思いますが、なるべく食事は摂ることが大切です。ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を摂ることで、栄養と同時に水分を摂ることができます。唇も極度に乾燥するのでリップクリームを使用しましょう。高保湿のハンドクリームやネイルオイル、ヘアオイルやヘアミストなども効果的です。髪はおろしたままにしていると乾燥した空気に晒されて髪の乾燥が進んでしまいます。髪をまとめることで、直接空気に触れる面積を減らせるので、髪が長い人は髪をまとめることをお勧めします。

エコノミークラス症候群って?

長距離飛行機は乾燥の他にエコノミークラス症候群にも注意が必要です。名前は聞いたことがあるけどどういった症状が出るのかまでは知らないという人も多いのではないでしょうか。エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座り続けることにより血行不良が起こりやすくなることで発症します。具体的には、脚の血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。これが肺に流れると、肺塞栓症という重大な病気を引き起こすことがあります。また、足や手がむくみやすくなり、長時間座っていることでしびれを感じることもあります。血行不良は重大な病気のリスクになることはもちろん、美容的にも良くありません。長距離に搭乗する場合は必ず対策しましょう。

対策

機内での運動: 飛行機内では、1〜2時間おきに席を立ち、通路を歩いたり、ストレッチを行うことが推奨されます。足首を回したり、かかとの上下運動をすることで、血流を促進できます。

座席でのエクササイズ: 座ったままできる簡単な運動も効果的です。足の指を動かしたり、膝を軽く上げ下げするなどして、足の血流を改善します。

圧着ソックス(コンプレッションソックス): これらのソックスは脚に圧力をかけることで、血流を改善し、むくみを予防する効果があります。特に長時間のフライトにはおすすめです。

快適な服装: 締め付けの少ないゆったりとした服装を選ぶことで、血流を妨げず、快適なフライトを過ごすことができます。タイトなジーンズや補正下着などはお勧めしません。

足元のスペースを確保: 足元に余裕がある席を選ぶことで、脚を伸ばしたり、動かしたりするスペースが確保でき、血行不良の予防になります。可能であれば、通路側の席を選ぶと良いでしょう。

新幹線も乾燥している?

新幹線の中もある程度の乾燥はありますが、飛行機ほど極端ではありません。新幹線は地上を走行しているため、気圧の変化はありませんが、エアコンによって空気が循環しているため、湿度が低下することがあります。冬場は特に乾燥しやすいです。夏は汗をかいたまま乗車すると、冷房の風による乾燥と急激な温度変化で肌にストレスあかかりやすいです。

対策

乗車前に汗をしっかり拭き取ることで、肌トラブルを予防できます。特に顔や首など、汗をかきやすい部分は注意が必要です。清潔なタオルやウェットティッシュを使用して、汗を拭き取ると良いでしょう。ウェットティッシュはアルコールフリーのものを選ぶと、肌への刺激が少なくなります。汗を拭いた後は、保湿ケアを行うことで、肌の水分を保ち、乾燥を防ぐことができます。軽めの保湿クリームやローションを使うと効果的です。新幹線の中でもこまめに水分を摂り、乾燥から肌を守るよう心がけましょう。乗車中にミストスプレーを使って肌に水分を補給することも効果的です。

ホテルも乾燥対策が必須

夏のホテル滞在中も、冷房による乾燥が気になるところです。夏場のホテルは冷房が効いているため、部屋の湿度が低下しやすくなります。冷房の風により、空気中の水分が奪われ、肌や髪、爪が乾燥しやすくなります。特に長期滞在や連泊の場合、乾燥した環境で過ごすことは肌や体に負担をかける可能性が高まります。

対策

加湿器を持ち込む:連泊する場合は特に、持ち運びできる小さな加湿器を使用することで、部屋の湿度を適度に保つことができます。ポータブル加湿器はコンパクトで旅行にも便利なので、ホテル滞在時の必需品としておすすめです。部屋に到着したら、加湿器をセットしましょう。部屋全体が加湿できなくても、枕元など肌の近くで使用することで、夜間の乾燥対策ができます。部屋全体の湿度を上げたい場合は、使用済みの濡れたタオルを客室に干すのが有効です。特に海外の場合は日本と比較してかなり乾燥しやすいので、濡れたバスタオルを2-3枚干すと有効です。水が滴るほど濡れたタオルは水分が蒸発しづらいので、タオルは絞って水気を切った状態で干すことをお勧めします。部屋に干すためにハンガーを持っていくといいでしょう。もし加湿器を忘れたり、タオルを干せる場所がない場合は、コップにお湯を入れてサイドテーブルに置いておくだけでも変わります。

スキンケア対策:スキンケア対策も大切です。夏のさっぱりした保湿ではなく、保湿効果の高いスキンケアアイテムを持参し、洗顔後や入浴後にしっかりと保湿を行いましょう。セラムやクリーム、シートマスクを使用することで、肌の水分を保ちます。ヘアオイルやミストを使用して、髪の毛に水分を補給します。特にベッドの位置が冷房の風が直接当たる場所になる場合は、タオルやスカーフで髪をカバーするとさらに効果的です。ハンドクリームやネイルクリームも使用しましょう。最近は円安でお水の消費を節約しがちですが、こまめな水分補給が大切です。

湯船があるならぜひお湯に浸かりましょう:バスタブがあるならお湯に浸かることで肌を潤すことができます。また、湯船のお湯を抜かずにバスルームの扉を開けておけば、蒸気が客室に流れて乾燥対策にもなります。客室の乾燥がひどく気になる場合は、バスルームの扉を寝る直前まで開けて、湿度を上げておきましょう。

まとめ

今年はすでに暑さがひどく、その分公共空間は冷房が強いです。旅行で移動する際は、乾燥対策はもちろん、体調を崩さないようにカーディガンを持っていったり、肌着を多めに持っていきましょう。駅や空港に着くまでに汗をたくさんかいたら、肌着をトイレなどでさっと着替えるだけでも快適度がぐっと増します。汗をたくさん吸収した下着やタオル、マスクは雑菌が増えやすいのでこまめに交換することを心がけましょう。夏は汗のベタつきで保湿が軽くなりがちですが、乾燥する環境にいる予定がある場合は冬同等しっかりとした保湿対策をして、美肌をキープしましょう。

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