お肌のケアばかりで唇のケアは見落としがち…なんて人も多いのではないでしょうか？ぷるぷるの唇は、その人の印象をも良くします。
乾燥する時期だけでなく、一年中気をつけるべき唇のケアについて見ていきましょう。
唇が乾燥する理由
①唇の構造
もともと唇には、通常の肌にある「皮脂腺」と「汗腺」がほとんどありません。その為、唇は皮脂膜を作り出すことが難しく、自分自身で潤うことがとても難しいです。
また、唇の角層自体が通常の肌に比べて薄くできているのも乾燥しやい原因のひとつです。角層が薄いせいで水分保持力が低く、乾燥しやすいのはもともとの構造にも原因があります。
②内蔵の不調
胃腸が荒れていると唇の乾燥は目立ちやすいです。
また、内蔵の不調は唇の色の変化にも現れます。内蔵が冷えて調子が悪いとき、貧血などで体調不良のときは、唇の色は紫色になります。
③生理前・更年期・妊娠中
ホルモンバランスによって乾燥を引き起こすこともあります。こちらに関しては個人差があります。
④病気
風邪を引いて、体内のビタミンCなどの様々な栄養素が消耗されことで、乾燥を引き起こすことがありあます。
カサ付いた唇は胃腸の荒れ、食欲不振などが起きている可能性があります。血流が悪いと唇の色は悪くなります。
また、唇の色が黒〜紫っぽくなっているのは、心臓に何らかの負荷がかかり、呼吸困難や意識レベルの低下が起きているなんてことも。急激な唇の色の変化には注意しましょう。
⑤ストレス
ストレスを抱えていると、体全体の血流を停滞させます。そのため、唇に栄養が行き渡らず乾燥の原因になります。
また、ストレスによって緊張状態が続くと無意識に唇を舐める人もいます。これも乾燥の原因に繋がるので、唇だけでなく体全体への影響も大きいので、ストレスは溜めずに日々過ごしましょう。
唇のケア
＜デイリーケア＞
潤いのある唇は日頃のケアが大切です。
①クレンジングオイルを垂らした濡れコットンで、優しく口紅を落とします。リップティント利用者は、専用のクレンジングがあるので、そちらを使うといいでしょう。
②洗顔前にリップクリームを塗ることで、洗顔中の乾燥予防になります。その際リップクリームはジャータイプがおすすめです。洗顔が終わったあともリップクリームを塗って、しっかり乾燥予防をしましょう。
＜お風呂でパック＞
①唇にリップクリームやリップバームを厚めに塗り、その上にラップを乗せます。そのままお風呂に入ることで、浴室の蒸気がスチームの役割となり、古くなった角質を無理なく柔らかくすることができます。
パック時間は３〜５分程度でOKです。長時間やっただけ良くなる、というわけではないので、自分の唇の状態を見ながら時間を決めましょう。
②パックで柔らかくなった角質を、指のはらを使ってくるくると優しくマッサージします。このとき、唇に残ったリップクリームを縦ジワを伸ばすようにすり込むことがポイントです。
③最後にホットタオルを上から乗せ、バームを唇に浸透させます。ケアした後はリップクリームを塗って保湿します。
＜スクラブケア＞
唇のトーンアップを狙いたいときは、リップスクラブが効果的です。
唇の上にスクラブを乗せてクルクルとマッサージします。これにより血行が促進され、角質が落とされ、本来の柔らかな状態に戻してくれます。
スクラブがない場合は、砂糖に蜂蜜を加えたもので代用できます。
＜リップパック＞
メーカーによってパックに含まれる美容成分が異なります。スクワランや植物性オイル・蜂蜜は唇に潤いを与えます。ヒアルロン酸やコラーゲンが配合されているものは潤いだけでなく、ハリ感もアップします。
クレンジングで汚れを落とした後、パックをしっかり密着させ、記載されている時間だけ置いたらそっと剥がすだけです。入浴後の血行が良くなった唇に使えば、より効果がアップします。
唇NG行為
①唇を舐める
唇に乾燥を感じるとつい舐めてしまう…なんてこともありますが、唇を舐めても保湿成分が与えられる訳ではないので潤いは復活しません。かえって唇に残った水分が蒸発し、さらに乾燥を加速させます。リップクリーム等を使ってしっかり潤いを与えましょう。
②唇をこする
食事の後や、口紅を落とすときなどに唇をこする行為もNGです。しかし食事後に糖分や塩分などが唇に残ったまま放置すると、乾燥や荒れを招くことがあるので、汚れを落とすことは大切です。
唇はデリケートなので、優しくすることを心がけ、清潔を保ちましょう。
まとめ
リップクリームだけではケアが足りない人は、乾燥や荒れの原因を追求し、その原因に合わせたケアが大切です。リップクリームをいつも横に塗っている人は、シワに合わせて縦に塗るだけでも効果が現れるでしょう。
デリケートな部分だからこそ、気を使う必要がありますが、ぷるぷる唇になるだけで美人度もアップします！
是非お試しください。
