乾燥の季節で、いつも以上に保湿ケアをする人もいるでしょう。しかしオイリー肌さんは、乾燥の季節にも関わらずテカリなどの悩みは常につきものです。
オイリー肌さんのその要因に迫ります。
オイリー肌(脂性肌)とは?
オイリー肌の方は、季節関係なく一年を通して肌の皮脂分泌が活発です。秋冬にも乾燥を感じない、口元・目元なども乾きにくいという方はオイリー肌の可能性が高いです。
「Tゾーン」と呼ばれる額から鼻筋・顎にかけては、最も皮脂腺が活発になりやすく、どんな肌質の方でも皮脂浮きが起きます。しかし混合肌などの場合は、目の周りや口元は乾燥しやすいです。
これに対し、オイリー肌さんはTゾーンだけでなく額・頬など顔全体に皮脂が過剰分泌してしまいます。その為顔全体にニキビができてしまいます。フェイスラインに集中的にニキビや吹き出物が増える方は、「隠れ乾燥」や「ターンオーバーの低下」などで毛穴詰まりが起きている可能性が高いです。
また、洗顔後や入浴後に、乾燥による肌のつっぱり感を全く感じないのもオイリー肌さんの特徴です。
オイリー肌になる原因
①年齢
年齢によって体内のホルモンの分泌は変化します。
女性ホルモンは肌の皮脂分泌を抑制する役割を持ち、逆に男性ホルモンは肌の皮脂分泌を活性化させる役割があります。性別に関係なく女性ホルモン・男性ホルモンはそれぞれ分泌されるので、このバランスが偏ることで乾燥肌になったりオイリー肌になったりします。
<10代>
思春期を迎える10代は、第二次性徴と共にホルモン分泌が活発になり、ホルモンバランスが乱れます。男女共に10〜20代までの肌質はオイリーになりやすいです。
皮脂分泌が多くなることで、皮脂でニキビが悪化しやすいです。
<30〜40代>
男性はテストステロンの働きが活発になりやすいので、肌がベタつきやすくなります。肌が脂ぎったり、テカったりするのはこのためです。
肌質の変化に気付かず今まで通りのスキンケアを続けていると、かえって肌荒れが悪化してしまうこともあります。
②ストレス
ストレスを溜めることによって皮脂分泌が乱れることがあります。これは、ホルモンバランスの乱れが、ストレスによる自律神経の乱れでもおきるからです。
人間の脳は交感神経・副交感神経という2つの神経を切り替えながら、体をゆっくり休ませたり緊張させたりしています。しかしストレスを長時間受け続けると、緊張状態を担う交感神経が常に活発になってしまいます。
交感神経には男性ホルモンを活発化させる働きもあるので、ストレスフルな状態は肌をベタつかせてしまいます。
③生活リズムの乱れ
体内のホルモン分泌の乱れは、生活リズムの乱れによっても引き起こされます。
寝不足や睡眠の質の悪化などといった体内時計の乱れが、肌の皮脂分泌を増やしているケースも少なくありません。
④食生活
オイリー肌の要因は、体内の栄養バランスの悪化も挙げられます。
体内のビタミンは、体の中で「消化(代謝)を助ける」「皮脂分泌を調整する」などといった様々な役割を持ちます。しかし、極端なダイエット等で必要な栄養素が不足すると、肌の皮脂分泌バランスが乱れてしまいます。また、偏った食生活も注意が必要です。
消化を助ける為にビタミンは沢山使われるので、皮膚の状態をコントロールするためのビタミンが不足し、肌がベタつきやすくなります。美肌をつくるにはビタミンB群やビタミンCを摂取するといいでしょう。
⑤誤ったスキンケア
最近は、間違ったスキンケアによるオイリー肌さんもいます。
ただ皮脂を取ることだけにフォーカスを当てた洗顔によって肌の潤いが過剰に奪い取られ、結果的に皮脂分泌を増やしてしまうケースもあります。
また、スキンケアの知識不足によって油分を肌に与え過ぎてしまい、その結果オイリー肌を招くこともあります。
⑥遺伝
肌の皮脂分泌量は、毛穴の中にある「皮脂腺」の発達具合によっても変わります。「皮脂腺の大きさを決める要素」=「男性ホルモンの分泌量」であり、この量は遺伝的要素が大きいと言われています。
必ずしもオイリー肌の人の子も同じくオイリー肌、という訳ではではありあませんが、遺伝的・先天的体質が受け継がれやすい傾向があることは事実です。同じ体質を受け継いでいたとしても、正しいスキンケア・規則正しい生活を送ってホルモンバランスを整えているかどうかで肌質は変わります。
まとめ
女性だけでなく男性にもオイリー肌さんは存在し、日々悩まされています。
オイリー肌になってしまう要因は沢山あります。自分の肌トラブルと向き合って、その要因を知ることが改善への第一歩になるのではないでしょうか?
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