ピアスの穴あけ

ピアスの穴あけ

最近ではピアスをつけることが主流となってきました。アクセサリーショップでも、イヤリングよりもピアスの商品数の方が多く見受けられます。

オシャレを楽しむためにピアスをしてみたいけど、怖くて中々ピアスの穴を開けられない…と思ってはいませんか?
セルフで気軽に開けられるようになりましたが、クリニックだとより安心してピアスの穴を開けられます。

ピアスについて

オシャレを楽しむアイテムの一つとしてアクセサリーは欠かせないものです。その中でも、ピアスは顔周りを華やかに見せてくれることから、好んで付ける人は多いです。

特に春は卒業・進学・就職シーズンであるために、ピアスの穴あけを希望する人が増える時期です。
ピアスは男女問わず人気があり、ピアスの普及が高くなったことから10代20代の方ばかりではなく、幅広い年齢層の方がピアスを付けています。

しかしピアスを付けるには、耳たぶに穴を開け、貫通させなければ付けることはできません。
痛みを伴ったり、穴が安定するまで時間がかかることから、ピアスの穴を開けたくても抵抗を感じて開けずにいる人も多いです。


ピアスの穴を開ける方法には、「病院やクリニックで開けてもらう」「セルフで開ける」「ピアススタジオで開けてもらう」の三種類があります。

◎病院やクリニックで開けてもらう
ピアスの穴あけを行っていないところもあるので、事前に確認が必要です。基本的には皮膚科、耳鼻咽喉科、美容外科で開けることができます。未成年者に関しては、保護者の同意書の提出が必要です。

衛生面や安全面に関して安心できることから、最もおすすめの方法です。病院によっては麻酔やアレルギー検査をしてもらえるところもあり、痛みに弱い方にとっては大きなメリットです。
料金は、保険が適応されないので両耳一つずつで5000円前後が一般的です。


◎セルフで開ける
セルフの場合、市販のピアッサーを使うことが一般的です。中には安全ピンやニードルで開ける人もいます。
ピアッサーはドラッグストアなどで気軽に購入できます。商品にもよりますが、ひとつ1000円前後で販売されています。

セルフで開けることは場所や時間を選ばないので簡単ではありますが、不安定な動作で真っ直ぐに開けられなかったり、不衛生で感染症や皮膚炎になってしまう恐れがあるので、おすすめできません。


◎ピアススタジオで開けてもらう
ピアススタジオとは、ピアスホールを作るための専門店のことです。耳以外のボディピアスも開けてもらえます。病院よりも安価で済みます。

しかし、ピアススタジオで開ける場合、医師免許がない人が開ける可能性があるので、事前によく調べてから利用しましょう。
日本では人体に穴を開ける行為は医療行為なので、医療機関以外で穴を開けてもらうことは医師法で禁じられているので違法になります。また、医療機関ではないため、何かトラブルが起こっても適切な処置をしてもらえません。
ピアススタジオは耳以外にもピアスホールの施術をしている場合が多いです。

ピアスの種類

ピアスと聞くと、耳たぶに付けるものをイメージする人が多いですが、実はピアスには「ファッションピアス」と「ボディピアス」の二種類があります。

◎ファッションピアス
主に耳たぶに使用することを目的として販売されているピアスのことです。安価に購入できることから利用者も多いですが、ピアスの素材にアレルギーを起こす可能性がある金属が使われていることが多く、つけっぱなしには不向きです。
小さなピアスホールでもつけられるので、軸は細く、ストレートの形状のものが主流です。

◎ボディピアス
軟骨やおへそ、眉などといった身体のあらゆる部分に装着することができるピアスです。ピアスの軸が細いものから20㎜を超える太いものまでサイズ展開が豊富で、ピアスの形状もカーブ状や螺旋状のものまで様々です。
自分好みに応じてピアスをカスタマイズすることができるので、金属アレルギーの方でも使えるよう様々な素材の商品が多いです。

ピアスのメリット・デメリット

<メリット>
ピアスと同じように、耳に付けるアクセサリーにイヤリングがあります。
ピアスはイヤリングと比べると長時間装着していても耳が痛くなりにくいです。また、留め具で挟んでいるだけのイヤリングに対し、ピアスは貫通したピアスの穴に通しているので紛失もしにくいです。

最近では、イヤリングよりもピアスの方が主流となってきたことから、デザインや商品も豊富になってきました。華奢なものからデコラティブなものまで、可愛いデザインが多く揃っています。洋服とのコーディネートを楽しんだり、ポイントアイテムとして際立たせたりと、オシャレの幅も広がります。


<デメリット>
ピアスは耳たぶに穴を開けるので、開ける際には痛みを伴います。麻酔をしても痛みがあり、穴を開けた後もしばらくの間はケアをしっかりとする必要があります。ピアスホールが安定するまで日数を必要としますが、その間は毎日消毒をしなければならないので、長期間のお手入れがストレスに感じる人もいるでしょう。

また、ピアスを開けることによって金属アレルギーを発症したり、もともとアレルギーを持っていた人がピアスに反応したりすることもあります。
ピアスホールが安定するまでは化膿してしまったり、金属アレルギーになる可能性があることをよく理解した上でピアスの穴を開けましょう。

ピアスをする際は、キャッチを締めすぎたり、不用意に引っ張るとピアスヘッドやキャッチが皮膚に埋没してしまうことがあります。こうなってしまった場合には、切開して取り除く必要があり、その後は再び穴をあけるのは難しくなってしまいます。
このように、ピアスを開けた後も注意すべき点があるので、穴が安定しても装着する際は正しく付けましょう。
ピアスの形や重さが合っていないと、軟骨ピアスなどで大きなしこりが球状になってしまう肉芽が発生してしまうことも覚えておきましょう。

病院でピアスの穴を開けてもらおう

以上のように、ピアスは人の体の一部に穴を開けるという行為であることから、病院で正しく、衛生的に開けてもらうことがおすすめです。
しかしピアスの穴あけを行っていないところもあるので、施術を希望する場合には必ず事前に確認しましょう。

医療機関で行うピアッシングは、ニードルを使ったり、ピアスガンを使ったりと病院によって方法は異なります。
いずれも、清潔操作の中で専用の機械(耳たぶでは専用の医療用のピアッサー、軟骨やボディーピアスの場合は局所麻酔と特殊なニードル)を使うことで、ほとんど痛みは感じず、希望の位置に正確にピアスを開けることができます。

ファーストピアスは医療用のものを使うので、感染を防ぎ、穴が安定しやすくなっています。最近では金属アレルギーなどの方も多く、自己処置でのトラブルもますます増えているので、ピアッシングは清潔な病院で処置してもらいましょう。


<施術について>
①カウンセリング
希望するピアスホールの位置を医師と確認し、場所を決めていきます。耳たぶの大きさや形、厚さによってバランスの良いピアスの穴の位置は人によって異なります。アレルギーのことや、心配なことがあればカウンセリングで相談しておきましょう。

②マーキング・穴を開ける
位置を決めたらマーキングします。痛みが心配な方は麻酔を行います。
氷で冷やしながら消毒し、左右のバランスを見ながら、その病院が扱っている道具で穴を開けていきます。施術は5分程度で終わります。
一度に複数の穴を開けたいと思い人もいますが、数が増えるほどアレルギーや衛生面でのリスクが高まるので、一回につき左右一個ずつ開けるのがベストです。

③アフターケア
1週間はアルコール綿で消毒します。
その後はなるべく朝晩の2回、ピアスと耳の間を水やぬるま湯で洗浄し、清潔に保ちましょう。そして、軟膏や消毒液を綿棒にとり、ピアスの軸部分や皮膚との接触部分に塗りましょう。
耳周りを清潔に保つことはもちろん、ピアスを外さないことも大事です。ファーストピアスは1〜2ヶ月間、24時間常につけっぱなしにします。
安定するまではサウナや温泉、激しいスポーツなどは避けるようにしましょう。

④ファーストピアス卒業
痒みや分泌物がなく、ピアスの軸部分が違和感なく回せるようになればファーストピアス卒業のタイミングです。
ピアスホール全体が安定するまで1年ほどかかるので、穴が狭くならないよう、ピアスを外す時間は短くするよう心がけましょう。徐々に外す時間を長くし、様子を見ながらケアしていくことが大切です。
ピアスを開けた箇所やまわりが痒くなったり、化膿したり、分泌物が出たりと皮膚トラブルが起こったら、すぐに病院に行って診てもらいましょう。
穴が安定したら好みのデザインのピアスを楽しみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
ピアスはオシャレの幅を広げてくれるアイテムです。日本でもピアスをしている人はかなり増え、自分も開けてみたいと憧れる人も多いです。

セルフで手軽に開けられるピアスですが、一歩間違えると大きなトラブルを招いてしまいます。ピアスの穴あけは簡単ですが、自分で穴あけするのではなく、必ず病院・クリニックで行うようにしましょう。
また、開ける際は、開けたときのデメリット、開けるときの注意点、そのあとのケアの内容など、しっかりと理解したうえでトライしてみてください。

一度ピアスを開ければずっとピアスを楽しむことができます。しかし、長い間付けていないと塞がることもありますが、傷口がキレイに真っ平らに戻ることはありません。
拡張などで広げた穴を塞ぎたい場合には、手術で塞ぐことは可能です。

ピアスには様々なデザインがありますが、ピアスの穴の場所によって適したデザインが存在します。
自分がどのようなピアスを付けたいのかをよく検討し、リスクを把握した上で是非ピアスの穴を開けて楽しみましょう!

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