目指せ”美髪美人”!セルフでできる美髪ケアとは?〜上級者編〜

目指せ”美髪美人”!セルフでできる美髪ケアとは?〜上級者編〜

日頃から自分でヘアケアをしているけど、ここから更に髪を美しくする壁が高いなあ…と感じてはいませんか?
そんな美髪上級者さんのための、セルフでできるヘアケアをご紹介いたします!

頭皮マッサージ

頭皮が硬いと血管が圧迫されて栄養が運ばれにくくなってしまいます。頭皮が硬かったりコリが気になる人は、頭皮マッサージをして血行を促進しましょう。頭皮を健康にすることで、丈夫な髪の毛が育ちます。


<マッサージのやり方>
4本の指の第一関節、指の腹を使って頭皮を引き上げるように揉んでいきます。指は頭皮に密着させて地肌を引き上げるように、固くなった頭皮をやさしく動かすのがポイントです。

生え際から頭頂部に向けて、上へ上へと引き上げることでリフトアップ効果も期待できます。耳の後ろや首のあたりまで、気持ち良いなと感じるまでがベストです。最後は両手の中指を使って、頭頂部の百会のツボを押します。百会のツボは薄毛や抜け毛に効果的とされています。

肌が温まっている、入浴中か入浴後に行いましょう。シャンプーをしながらでもOKなので、汚れを落としながらマッサージをすれば時短にも繋がります。

トリートメント

日頃からヘアケアを意識している方はトリートメントの利用者も多いでしょう。
しかし、更にトリートメントを効果的に使うためにもう一手間かけると、より美髪を手に入れることができるのです。


<美髪のためのトリートメント法>
①シャンプーの後はしかっりと水気を取ります。髪に水分が残ったままではトリートメントの成分が髪の内部に浸透せず、ヘアパック効果が期待できません。

②トリートメントは頭皮を避け、毛先を中心に付けます。毛根からつけると髪がぺシャンとし、スタイルがキマらなくなってしまいます。
トリートメントを付けたら粗めのコームでといて、髪全体に行き渡らせます。

③ラップで髪を覆って、10分ほど浸透させます。またはホットタオルで髪全体を覆い、上からシャワーキャップを被ってもOKです。
温めるとキューティクルが開きます。トリートメントは熱が加わることで髪の内部への浸透力が高まるので、その状態で湯船につかるといいでしょう。

④そのまま10分~15分間待ったら、よくすすぎましょう。

ヘアアイロン

ヘアスタイルを整えたり楽しんだりするために必須アイテムである「ヘアアイロン」。コテとストレートアイロンを両方使う方も多いのではないでしょうか?
最近では髪が痛みにくいタイプも出てきていますが、熱を加えることには変わりないので、使用する際には<温度>と<髪に当てている時間>を注意しなければいけません。
髪に過剰に高い熱を与えるとパサつきや枝毛の原因になってしまい、髪の内部を保護してくれるキューティクルも剥がれて極めて脆い状態になりやすいです。


<温度>
最近のヘアアイロンは温度を調整できるものが多く、中には形を早く良く付く様に220℃まで熱くなるものもあります。
髪は高温のヘアアイロンをあてると「タンパク変性」という変化を起こし、これは高温によりタンパク質が硬くなっていってしまう現象です。卵やお肉をイメージしてもらうと分かり易いでしょう。つまり、熱によって髪の主成分であるタンパク質が焦げてしまうことなので、一度焦げてしまうと元には戻りません。その後にどんなケアをしても修正は不可能なので、使用する際は熱には十分注意しましょう。
髪にかかる負担と、扱いやすさのバランスをとるとアイロンは低温(130〜140℃程度)がオススメです。サロンでは、もう少し高い温度で短時間でササッと仕上げることが多いです。

<髪に当てている時間>
思うように形が決まらず、同じ毛束に何度もアイロンをかけたりはしていませんか?同じ毛束・同じ箇所に 何度も熱を与える行為は、深刻なヘアダメージのもとです。巻き髪の場合は 5秒をめどにコテを外す、ストレートの際は 毛先に向かって3秒~5秒をめどにアイロンをスライドさせる様にしましょう。
髪質的に形が出にくい方は、高温で当てても構いませんが、その場合は当てている時間は極力短時間で済ませましょう。髪質によっては高温自体がNGな場合もあります。
当てる時間を短くしても、何度も熱をあてる事で温度が上昇しますので注意しましょう。

ナイトキャップ

手軽にできる就寝中のヘアケアアイテムとして代表的なものが、「ナイトキャップ」です。
ナイトキャップとは、その名の通り就寝中にかぶる帽子のようなもので、かぶって寝ることで髪の摩擦や静電気の発生を抑えたり、朝の髪の広がりを抑えたりしてくれるアイテムです。ナイトキャップは、髪のパサつきや広がりの原因にもなる摩擦を防止してくれるだけでなく、保湿効果も得られるのでしっとりつややかな髪を目指せます。
また、寝癖がつきづらく、シャンプーやトリートメントの香りを朝までキープしてくれる効果もあります。朝のスタイリングをラクにしたい方は、ナイトキャップがオススメです。

ナイトキャップには大きく分けて<シルク製>と<コットン製>のものがあります。その他の素材のものも販売されていますが、静電気の起きやすい化学繊維は避けましょう。


<シルク製>
最も人気があるのがシルク製です。吸湿性・放湿性に優れているので汗を吸っても蒸れにくく、適度な湿度をキープしてくれます。保湿性能も高く、頭皮や髪の乾燥を防いでつややかな美髪をサポートしてくれます。
また、シルクに含まれるセリシンというアミノ酸タンパク質は、保湿成分として注目されています。
シルク製なので手洗い・陰干しとお手入れがやや面倒ではありますが、更なる美髪を求める方にはぜひともおすすめしたい素材です。

<コットン製>
コットン製は手軽に使えて、メンテナンス性を重視して使いたい方にオススメです。天然コットン100%なら、お肌の弱い方にも使うことができます。
美髪効果はシルクより劣ってしまいますが、コットンは通気性や吸水性が高い素材です。気兼ねなく洗えてお手入れもしやすいため、いつでも清潔に使えるのが魅力です。洗い替えに何枚も揃えたいという方にもいいでしょう。
シルクよりもお値段も手頃でプリントデザインも豊富なので、家の中でもオシャレを楽しむこともできます。


◎サイズにご注意
ナイトキャップは、自分の頭囲に合ったものを選ぶ必要があります。サイズが小さすぎるものは締め付けにより頭痛をおこしたり、ゴムの跡が顔周りに残ったりしてしまい、反対に大きすぎると寝ている間に取れてしまうこともあります。
オススメなのはサイズ調整ができるタイプです。自分の頭に合わせられると使用感も快適です。

特に毛量の多い人や髪が長い人は、自分の髪を入れる部分にゆとりがあるものを選びましょう。頭のサイズは丁度良くても、髪がナイトキャップに入り切らなないと意味がありません。小さいものに無理矢理入れ込むと、翌朝髪にクセがついてしまうこともあるので、頭の周囲だけでなく髪の量も考慮した上でナイトキャップを選びましょう。

食べ物

髪は細胞であり、身体の一部なので、自分が食べたものから作られています。栄養不足は髪にも表れます。
艶のある髪の毛と、健康な頭皮を維持するには、タンパク質、ビタミンA、亜鉛、鉄、オメガ3脂肪酸、カルシウムの摂取が重要です。


◎タンパク質
髪の主成分はケラチンというタンパク質からできており、髪の80%はタンパク質でできています。タンパク質が不足すると抜け毛・薄毛の原因になります。
ケラチン蛋白を構成しているのが18種類のアミノ酸になります。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品といったタンパク質を中心に、バランスのよい食事を心がけましょう。

◎ビタミンA・ビタミンE
野菜や果物に多く含まれるビタミンも髪の成長と健康に欠かせません。
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常な状態に保ち、頭皮の新陳代謝を促す働きがあります。不足してしまうと、フケや痒み、頭皮の乾燥を招きます。レバー、ウナギ、アナゴ、サバ・イワシなどの青魚に多く含まれています。
抗酸化作用のあるビタミンEは、髪の毛を若返らせるとても重要な栄養素です。特に有効なビタミン類を豊富に含む緑黄色野菜は、1日3食欠かさず摂るようにしましょう。

◎亜鉛ビタミンC
亜鉛は細胞分裂に深く関わっており、お肌や髪の毛、爪などの健康を維持するのに必要です。不足すると、皮膚炎や湿疹などを引き起こし、頭皮トラブルの元となって、健康な髪が育ちません。亜鉛はストレスやアルコールの摂取で消費してしまうので、現代人は亜鉛が不足しています。牡蠣、レバー、牛肉、卵、チーズなどから摂取できます。
ビタミンCは亜鉛の働きを補助してくれます。

◎鉄・ミネラル
髪に必要な栄養分は、血液によって頭皮から髪へ運ばれます。そのため、血液の元となる鉄分やカルシウムをはじめとしたミネラル類も重要な栄養素です。特にミネラル分が豊富なニンジン・ゴボウなどの根菜類や、昆布・わかめなどの海藻類がおススメです。豚レバー、あさり、小松菜、ひじきなどからも鉄分が摂れます。
海草類が髪に良いという話は有名ですが、海草類だけでは髪に必要な栄養を満たすことはできません。一番大切なのはバランスの良い食事を摂ることです。

◎オメガ3
オメガ3脂肪酸には、血行促進、ホルモンバランスの調整、新陳代謝の活性といった頭皮や髪を健康な状態へと体質改善する働きがあります。体内で作ることが出来ない為、食品などで摂取する必要があります。
イワシ、サンマ、サバ、アジなどの青魚、えごま油などに含まれていますが、加熱すると酸化しやすいので、生のままで食べる必要があります。

◎カルシウム
体内で最も多く含まれるミネラルです。骨、歯、血液をはじめ体内の様々な部分に含まれます。不足すると、高齢期に骨がもろくなる骨粗しょう症が多く見られます。
牛乳、スライスチーズなどの乳製品はもちろん、ワカサギ、モロヘイヤ、ひじき、干しエビなどからも摂取できます。


普段の食事では不足している栄養素がある場合はサプリメントにたよるのもオススメです。髪や肌のためのサプリメントというものもあり、栄養素単体のものを摂るのもいいでしょう。
ただし、たくさん摂取すればいいというものでもないので、1日の摂取量の上限は超えてはいけません。

メンタルケア

美髪にするためには、心のケアも重要です。心も身体もリフレッシュして内面から美しくなることを意識しましょう。

①良質な睡眠
良質な睡眠を十分に取ることで成長ホルモンの分泌が増え、髪だけでなくお肌の修復にも繋がります。寝ている間に栄養や美容成分を吸収してくれるので、表面だけでなく髪の内側からキレイになれそうです。睡眠時間を確保することはもちろん、睡眠の質が上がるようにリラックスできる香りを楽しみながら眠りについたり、心地良い音楽を聞いたり、寝る前に軽いストレッチをしたりなど睡眠環境を整えると良いでしょう。

②ストレス解消
ストレスが溜まると頭皮が硬くなって血行が悪くなってしまったり、自律神経に乱れが生じやすくなってしまいます。自律神経が乱れると、内臓の働きが低下し抜け毛に繋がるとも言われています。
ストレスをなくすことはなかなか難しいことですが、お風呂でのリラックスタイムを作ったり、お休みはプチ旅行に行ってみたりと、なるべくストレスを溜め込まないようこまめに解消するよう心がけましょう。

これからの季節に向けて

秋は抜け毛やパサつきなどのトラブルに見舞われやすい季節です。これからは寒く、乾燥の季節になるので、ヘアケアもそれに合わせて変えていく必要があります。

まず、秋になったら頭皮の保湿を重視したシャンプーに切り替えましょう。乾燥が気になる方には、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーもおススメです。

保湿系シャンプー…保湿成分を含んで、髪の内部の水分を保ってくれるシャンプーのこと。しっとりとした洗い上がりでまとまりのある触り心地のいい仕上がりにしてくれます。
アミノ酸シャンプー…アミノ酸洗浄成分を主とした弱酸性のシャンプーで、髪や頭皮への負担を抑えてくれる注目のヘアケアアイテム。
やさしい洗浄力なので、敏感肌さんにもおすすめです。しっとりとまとまる使用感なので、パサつきが気になる方や髪が広がりやすい方におすすめです。最近では市販で買うことができるアミノ酸シャンプーもたくさんの種類があります。

他に、洗い流さないトリートメントは、寝ている間にダメージ補修成分が浸透するため、ダメージヘアを早急に改善したい方におススメです。ドライヤーの熱から髪を守る効果もあります。

外出時はスタイリング剤を使うことで、髪をコーティングして水分の蒸発を防ぐ効果があります。最近は保湿力が高く、髪にやさしいスタイリング剤も販売されているので、自分の毛質に合ったものを選びましょう。
巻き髪やパーマヘアにはミルクタイプを、髪が細くボリューム不足の方にはミストタイプを、カラーをしていて髪がきしみがちな方にはオイルタイプのスタイリング剤がおススメです。

まとめ

日頃からヘアケアをしていても、中々効果が表れなかったり、今の髪の状態に満足できなかったりする人もいるでしょう。そんな方は是非一度お試し下さい!入浴中にマッサージしたり、トリートメントはタオルやラップで更に浸透させてみたり、ヘアアイロンは温度と時間を意識してみたり…いつものヘアケアに一手間かけてあげるだけで違いが出てくるでしょう。就寝中もケアをしたい方は、ナイトキャップの使用もおすすめです。

また、髪の毛とは身体の一部であることを忘れてはいけません。髪自体に集中してケアをするだけでなく、日々の食事や生活習慣を見直すことで、髪も変わります。髪にとって良い生活を心がけることは、身体の他の部分にも良い影響をもたらしてくれるので一石二鳥です。
健康的な生活を心がけることで、ストレスの軽減にも繋がります。季節に合わせて使用するシャンプーなども使い分けると、一年を通して髪の状態にムラなく美髪がずっと続くでしょう。

最後は、何よりも常に髪を丁寧に優しく扱うことが大切です!毎日の積み重ねで大きく変化するので、髪が痛むようなことはせず、正しくケアをしていけば髪はもっとキレイになります。つまり、髪は心の表れでもあるということです。
髪がキレイになるほど気分も上がってきます。髪が変われば印象も変化するので、楽しみながらヘアケアをしていってください!

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