皆さん肩こりを抱えていませんか?社会人になってデスクワーク中心の毎日のお陰ですっかり肩こりが酷くなってしまったという方も多いのではないでしょうか。肩こりが慢性的になると、自分でマッサージしてもなかなか治らず辛いですよね。マッサージ店などで一時的に解消されても、またすぐに元に戻ってしまう事もあります。日本人は欧米の人と比べると、首から肩の骨格や筋肉がきゃしゃにできているため、肩こりを起こしやすいといわれます。肩こりは表面上はわかりにくい症状で誰にもあるものなので放置しがちですが、酷くなると頭痛などの症状が出てきます。このような健康上の問題以外にも、実は顔のむくみやたるみに直結しているのが肩こりです。顔がむくみやすい…という方は肩こりをおこしていないか意識してみましょう。
そもそも肩こりとは
そもそも肩こりとはなんでしょうか。首と肩の周辺には、さまざまな筋肉があります。この筋肉は同じ姿勢が続いたり、体が冷えたり、緊張が続くと、筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。硬くなった筋肉は、血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、ビタミンの補給が上手くいかなくなったりするので、こりや傷みを起こします。また、血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず、筋肉に疲労がたまって、ますます筋肉が硬くなってしまいます。こうして肩こりはだんだんと酷くなっていきます。肩こりが悪化すると、「頭痛」「めまい」「吐き気」「集中力低下」「目の疲れ」「倦怠感」「腕や手のしびれ」などの症状が現れます。
肩こりは美容の天敵?!
肩こりは日本人に多い症状で、慢性的に起きている方もいるので放っておく人も多いですが、美容の天敵でもあります。肩がこる事によって、血流やリンパの流れが滞り、外に出すべき老廃物が肩こりによってうまく外に流れなくなってしまいます。いくら顔のマッサージをしても、それを外に流す部分で遮られてしまうので、顔のむくみに繋がります。また、本来顔に届くはずの新鮮な血液や栄養が顔に届かなくなるので、肌荒れの原因になると考えられています。顔のむくみや肌荒れだけではなりません。肩や首の筋肉がこると、それに引っ張られるように顔の筋肉も引っ張られて頬が垂れ、たるみの原因になるのです。ただでさえ顔が浮腫んでいる状態にかさなるように顔の筋肉が引っ張られると、むくみが下垂して肌のハリが失われ、余計老け顔を加速させてしまいます。美容の観点からみても、肩こりは解消すべきなのです。
肩こりの原因とは
肩こり原因は、実は数十種類もあり、人によってさまざまです。ですので一概にこれ、という理由はつけにくいですが、とくに多いのが「同じ姿勢」「眼精疲労」「運動不足」「ストレス」となります。仕事や子育てに追われる若い世代は特に、デスクワークや細かい手作業、スマホを見る習慣などで肩こりを起こす方が多いと言われています。
同じ姿勢による肩こり
最近多いパソコンやスマホの長時間使用による肩こり。パソコンやスマホを操作している時・細かな手仕事をしている時、人は首を少し前に突き出す姿勢や両肩を少し前にすぼめる姿勢になっています。これらの姿勢は長時間続けていると首から肩の筋肉に緊張性の疲労が生じ、肩こりを起こしやすくなります。加えてパソコンやスマホの場合、細かい文字を見続けていると目やその周辺の筋肉が緊張し、肩こりの原因へと繋がる場合があります。また、同じ画面をずっと見続けていると目が緊張し、まばたきの回数が減る事で癌生疲労を起こし、肩こりの原因へと繋がる場合があります。仕事中はパソコン、出勤前や退勤後・さらに酷いと寝る直前までスマホ利用、と常に肩こりが起こる環境にいるのです。
予防策は?
パソコンやスマホを操作している時、なるべく正しい姿勢を心がけましょう。デスクの高さや椅子の高さが合ってないと悪い姿勢に繋がりやすいので、伸長に合った高さに揃え、少し浅めに椅子に座り、背もたれにもたれかからないようにしてください。また、前屈みになりすぎると肩に大きな負担をかけるので、背筋を伸ばす事を意識しましょう。長時間、前かがみの姿勢で作業を続けるときは、時々休憩しましょう。首をゆっくり後ろに反らしてみて、首筋や肩が硬かったり痛みがある場合は肩こりを起こしています。首を回す、肩を動かすなど、筋肉をほぐして緊張をときましょう。また、一時間に一度は立ち上がり、軽い屈伸などをして血流を促し、筋肉の緊張を和らげましょう。眼精疲労を起こしている場合は、ときどき目を休ませましょう、一分程度目を閉じて休ませるのが理想ですが、仕事中そのまま寝てしまわないように!
運動不足による肩こり
運動不足は、それ自体が全身の血流悪化の原因となります。また、運動不足になると筋力が低下し、柔軟性も低くなります。筋肉自体が緊張しやすくなり、筋肉は血液を全身送るポンプの役割を担っているので、運動不足により筋力が低下すると肩こりを起こしやすくなります。普段仕事ばかりでなかなか運動する時間が取れない、仕事で座ってばかりなど運動不足の肩は肩こりの原因になっている可能性がります。
予防策は?
運動を習慣づける事で全身の血流を改善し、日ごろから肩こりを起こしにくい身体をつくりましょう。筋トレのように負荷をかけるのではなく、筋肉を動かす事にフォーカスしましょう。ジムでマシンを使うようなハードな筋トレなどよりも、散歩やウォーキングなどの軽めの運動がお勧めです。運動は習慣的に行う事も大切です。運動する時間が取れない時は部屋で少し屈伸運動をして全身の血流を流しましょう。ストレスからくる肩こりの予防策にも運動は効果的です。気分転換になりますので、仕事などで普段から過度のストレスがあったり、気分の浮き沈みが激しいと自覚のある方は是非運動を取り入れてみてください。
既に肩こりが酷すぎる!効果的な対処方法
前述の通り、肩こりが酷い状態で顔のマッサージだけしても効果が半減してしまいます。既に肩こりが酷いという場合は、まず肩周りのストレッチをしてから顔のマッサージをすると効果的です。今回はストレッチボールやタオルなど物を使ってマッサージする方法を紹介します。肩こりは自分の手でもんでも、なかなか限界がありますよね。ストレッチボールやタオルを使うことで、指でもむより楽に肩こりをほぐす事ができます。
ストレッチボール:スマホやデスクワークに効く肩ほぐし
ストレッチボールを使って、肩から首の付け根をゴリゴリとほぐしましょう。仰向けに寝た状態で肩凝りの酷い場所にボールを挟みます。そのまま体を動かして、ボールの一をずらしましょう。ボールを動かしている間に腕を持ち上げたり方向を変えて、より筋肉の奥へとアプローチする事がポイントです。片方の肩・首に1分以上行うと、肩の凝りが緩まってきます。
ストレッチボール:猫背に効く肩甲骨をほぐし
仰向けに寝て、ストレッチボールを肩甲骨の内側に当て、体重をかけ、体を上下にうごかして肩甲骨の内側をほぐしましょう。凝りがひどい場合は、腕を上げて頭上側に伸ばすとより効果的です。
ストレッチボール:巻き肩に効く胸ほぐし
スマホやデスクワークは巻き肩の習慣がつきやすいです。胸の上側をほぐして、わき下のリンパを刺激しましょう。横向きに寝転がり、下になっている方の腕を横にのばします。胸の上側にストレッチボールを当てて、いた気持ちいいポイントに置いたら体重をかけてほぐしましょう。
タオルを使って肩甲骨回し
タオルを使って肩甲骨まわりを動かし、可動域を広げて柔軟性を高めましょう。このストレッチは筋肉を鍛える動きが含まれるので、リフレッシュ効果もあります。椅子に座って行う事もできるので、外に出て運動する時間が無い時などにもおすすめです。両手を背中側に回してタオルの両はじをもって腕をのばします。そのままタオルがたるまないようにしながら半円をかくように両腕を体の前後へ回しましょう。問題なくできるようであれば、タオルをもつ幅を狭めると、より負荷がかかります(無理をしないように)その後タオルも持ち頭上に上げて左右へ倒しましょう。
肩周りを温めたり、入浴も効果的
肩こりがひどいと血行が滞るので、肩周りをあたためたり、じっくり入浴して筋肉の緊張を和らげるのも効果的です。特に入浴は全身の血流を良くするので、普段シャワーしか浴びないという人もなるべく入浴を心がけましょう。肩こりをしやすい人ほど入浴がベストです。また、ホットピローなど温かいものを首の上に乗せるのも効果的。ドラッグストアなどで使い捨てのネックピローなども売っていますので、肩こりが酷い時は定期的に首をあたためましょう。
ボトックスを打つという手もある
ボトックスというとシワやエラに対して打つ注射というイメージがありますが、近年は肩こりへボトックス注射する人が増えています。首の付け根から背中にかけて広がっている僧帽筋に注射し、筋肉の緊張を緩和させます。即効性はありませんが、注射後一週間程度経つと効果が実感できます。肩の見た目の美しさを気にして打つ人が多いので美容整形外科で取り扱いが多いですが、形成外科などで取り扱っている場合もあります。形成外科の場合は美容というより肩こり治療としてアプローチしてもらえるので、酷い肩こりに悩まされている場合は医師に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。肩こりは特に女性に多くため、大人になると当たり前のものという印象もあり普段は放置気味という方も多いです。しかし、酷くなると頭痛や自律神経不調だけではなく、顔のむくみやたるみ、肌荒れなど美容的な見た目にダイレクトに影響を及ぼしてきます。いくら普段顔のマッサージや美容ケアをしていても、肩こりが酷いと効果も半減してしまいます。健康上の観点はもちろん、美容の観点からも肩こりはなるべくおこさないよう、おきたらストレッチなどをして改善するようにしましょう。
コメントを書く