昔に比べれば安くなったと言われる脱毛サロンや医療脱毛。それでも脱毛契約ともなればローンを組む人も少なくないようなお値段なので、なるべく脱毛サロンやクリニックに頼らず自己処理で済ませたいと思っている方も多いのではないでしょうか。また、普段は気にしてないけどうっかり水着やドレスを着る事になって自己処理でぱぱっと済ませたいという場合もあるかと思います。元々毛が薄く、脱毛サロンにお金を払うほどでもないと考えている方もいるでしょう。とはいえムダ毛の自己処理は危険と謳う美容記事などもあり悩む部分もありますよね。今回は自分でできる脱毛方法と、注意点、脱毛サロンや医療脱毛に通った方がいい境目を解説します。
自己処理のメリットデメリット
ムダ毛の処理と言われて思いつくものはありますか？カミソリ、毛抜き、電気シェーバー、ワックス、脱毛クリーム…安価で手軽に処理できるものが多いです。また、ある程度の予算がある場合は家庭用脱毛器も自己処理のうちに入るでしょう。自己処理のメリットは自宅で手軽にムダ毛処理ができる点です。逆に使用方法を間違えると、肌トラブルの原因になったり、長い年月をかけて色素沈着を起こす事があります。
一番メジャーなカミソリ
カミソリを使ったムダ毛処理は、最も浸透している定番の方法です。カミソリは薬局やスーパーなどどこでも手に入るため、多くの年齢層で使われています。
カミソリは実は自己処理にはNG
多くの人が利用しているので、何の問題もないように感じるカミソリでの自己処理。しかし、カミソリを用いると皮膚表面の角質層を削ってしまい、肌への負担を考えるとダメージが大きいため、できれば避けた方が好ましい方法です。頻繁にカミソリで処理することで、肌の乾燥や肌荒れなどを引き起こすことがあり、また皮膚のでこぼこを削ると、皮膚表面に傷ができてしまうこともあります。一度傷がついたところをなんどもカミソリで刺激すると、治ることなく症状が長引く傾向にあります。普段はまったくカミソリを使用しておらず、急なドレス着用などで一時的にだけ剃りたい、といった場合にだけ使用し、習慣的にカミソリを使用するのは避けましょう。
カミソリを使用する場合のポイント
カミソリでムダ毛処理を行う際、カミソリ負けによる肌トラブルを起こさないようにするために以下のポイントを押さえて自己処理をしましょう。
ムダ毛処理の前にホットタオルを使用
ムダ毛を処理する前にホットタオルで処理したい場所を温め、毛と皮膚を柔らかくしておきます。肌をやわらかくしておいた方が肌への負担が軽減されます。お風呂上がりも全身の皮膚が柔らかくなっているのでおすすめです。
毛の流れに沿って剃る
ムダ毛の処理をする時は、自分の毛の流れに沿ってカミソリでそるようにしましょう。肌ダメージを緩和させるためには効果的です。
シェービングジェルやクリームの使用
ふくらはぎなど、場所によってはシェービングジェルやクリームで十分に肌を保護し、力をいれずに優しく毛を剃りましょう。
処理の後は必ず保湿
ムダ毛処理の後は、しっかりと保湿をしてください。目に見えなくとも、カミソリを使った後の肌は傷ついており、皮膚のバリア機能は低下し、乾燥しています。放置すると乾燥が進むと肌トラブルを起こしたり、色素沈着になってしまう場合があります。
カミソリは清潔に
カミソリは清潔な状態で保管するようにしましょう。不衛生なカミソリを使用すると、肌表面にできた傷から最近が侵入し、肌トラブルに繋がります。お風呂場でカミソリを使われる方も多いでしょうが、お風呂場は細菌が繁殖しやすいので特に注意が必要です。使用後は水気を取り、乾かして保管するようにしましょう。
カミソリ同様手軽な毛抜き
毛抜きもカミソリ同様、低コストで購入できて、気軽に使用できるので、利用者が非常に多いです。ただし、カミソリ同様あまりおすすめができません。毛を根元から抜くので自己処理が上手くいかず毛穴が塞がると、毛根からまた生えてくる毛が皮膚の中に留まり、そのまま黒いポツポツが目立つ埋没毛になってしまう可能性があります。カミソリと違い一度毛を抜けばしばらく生えてきませんが、ある程度はだトラブルを起こすものという事を念頭に使用しましょう。
毛抜きを使用する場合のポイント
ムダ毛処理の前にホットタオルを使用
カミソリ同様、ムダ毛を処理する前にホットタオルで処理したい場所を温め、血行を良くする事で毛穴を開かせておきます。肌をやわらかくしておいた方が肌への負担が軽減されます。お風呂上がりも全身の皮膚が柔らかくなっているのでおすすめです。
毛の流れに沿って抜く
毛の流れに沿った方向に抜くことによって皮膚への負担を軽減しましょう。一気にぬくと肌へのダメージが強くなるので、一本ずつ丁寧に抜きましょう。
処理の後は冷却と保湿
抜いた後は、皮膚の炎症を抑え、温めたことによって広がった毛穴を引き締めるためにも冷やすことが効果的です。冷却後は忘れずに保湿ケアを行いましょう。
カミソリではなく電気シェーバーがベター
普段の自己処理には、カミソリではなく電気シェーバーを使いましょう。電気シェーバーは、肌への負担が少ないうえに、クリームやジェルなどの円滑剤を使わなくてもいいというメリットがあります。
電気シェーバーは深剃りできないので注意
電気シェーバーは構造上、浅ぞりになります。自己処理すると思っていた通りにならない事があるので注意が必要です。深ぞりできるカミソリに比べて頻繁にムダ毛を処理する必要があり、もともと毛深い人や毛質が太い人は、そり跡が目立つ事があります。
電気シェーバーを使用する場合のポイント
使用後に保冷剤で冷却する
電気シェーバーを使用した後は保冷剤で一時的に肌をクールダウンさせましょう。その後、カミソリ同様しっかりと保湿をすると肌への負担が減ります。
長い毛を剃る場合は、まず毛をハサミでカットしておく
VIOなどの濃くて長い毛を剃る場合は、眉用ハサミでカットしておくと肌への負担が減ります。長い毛を電気シェーバーで剃るのは肌への負担がかかる事を覚えておきましょう。粘膜に近い部分を処理する際は、肌を傷つけないよう十分注意してください。
一気に処理できる除毛クリーム
除毛クリームは、生えている毛をクリームで溶かして除毛します。脱毛をしたい箇所にクリームを塗って洗い流すだけでムダ毛が抜けるので、簡単で痛みもなく、注目を浴びている脱毛方法です。カミソリや電気シェーバーと違い、ムダ毛が伸びてもチクチクしないというメリットがあります。一方で肌への影響が大きいのも除毛クリームの特徴です。除毛クリームによっては肌に合わないため、使い終わったあとに肌が荒れたりすることもあります。
除毛クリームを使用する場合のポイント
使う前に必ずパッチテストを
初めて除毛クリームでお手入れをする際には、パッチテストを必ず行いましょう。毛を溶かすだけの強さのあるクリームなので、肌質によっては使えません。普段洋服などで見えづらい場所に少量塗って、塗布時間が過ぎたら洗い流し、48時間は経過を見ましょう。赤みやかゆみなど肌に異常が出た場合は使用を控えましょう。
除毛クリームは優しく落とす
除毛クリームを拭き落とす際擦ると肌を傷めます。スポンジやテッシュで優しく落とし、最後にシャワーで流します。クリームは必ずしっかり洗い流しましょう。洗い残しがあると、そこから肌トラブルが起きる可能性があります。使用後は必ずしっかり保湿しましょう。
店舗もある脱毛ワックス
脱毛ワックスは、別名ブラジリアンワックスとも呼ばれます。海外では比較的メジャーな脱毛方法で、日本でも専門店があります。ムダ毛を根元から抜くため、数日～数週間は処理した毛根からは生えてきません。一時的に脱毛が必要な方が、低価格で、手軽に行える脱毛法です。脱毛ワックス自体はネットなどでも簡単に購入できます。
ツルツルになるけど負担も大きい
脱毛ワックスはムダ毛を広い範囲で根元から除去できる方法ですが、毛穴への負担が大きく、抜けた毛穴に雑菌などが入り込むことで炎症を起こ須子とがあります。また、毛嚢炎などの炎症を起こしてしまうことがあります。肌トラブルが元々起きている場所への使用は控えましょう。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器にはレーザー脱毛器とフラッシュ脱毛器(光脱毛)が販売されており、脱毛サロンのような脱毛が自宅でできます。カミソリなどとは違い、ある程度の予算が必要になりますが、サロンのように予約の必要がなく、いつもで自分で手軽に処理ができます。
ある程度辛抱強さが必要
家庭用脱毛器は店舗の脱毛器よりパワーが弱く設定されているので、店舗と比較して処理の頻度が必要で、時間もかかる事を頭に入れておきましょう。家庭用脱毛器は種類が多く、自分に合うものを自分で選ぶ必要があります。購入前に必ず情報収集し、自分の目的や肌に合ったものを購入しましょう。
見えづらい場所はサロンやクリニックでプロの手を借りて！
VIOや背中など場所によっては見えづらいエリアは、自分で処理すると誤って傷をつけてしまいがちです。特にVIOは毛が濃いので、電気シェーバーではなくカミソリでどうしても剃りたいという方も多いでしょう。無理に刃を立てたりすると怪我に繋がります。デリケートな部分だからこそ、自分では器用に処理する自信が無い場合は無理せずプロの手を借りる事をおすすめします。
色素沈着を起こすならクリニックやサロン利用を検討してみて
カミソリで色素沈着を起こす…というような場合は脱毛機関の利用を検討しましょう。脱毛サロンの場合、美肌効果のある機器を使用している事もあり、色素沈着が改善する可能性があります。肌が弱い場合は医療脱毛で相談するという手もあります。医療脱毛は医師が常駐しているので、肌の状態をみて脱毛が可能かどうかをきちんと判断してくれます。
まとめ
全身脱毛となると20万以上かかる事もあり、一部分は脱毛サロンや医療脱毛で処理しつつ、自己処理できる部分は自己処理で、と考えている方も多いのではないでしょうか。もちろん全身脱毛してしまえば、自己処理の必要性が少なくなりかなり楽ですが、自分の予算と相談し、しっかり使い分けるというのも手です。自己処理で肌を傷つけてしまうと本末転倒なので、しっかり見極めて賢く脱毛しましょう。
