なぜ起きる?生理前の肌荒れ

なぜ起きる?生理前の肌荒れ

女性に毎月訪れる生理…体の怠さや腹痛など、生理前や生理中に起きる体調不良は人それぞれです。中には肌荒れが起きる人もいますが、それも生理のせいだと諦めていませんか?
実はニキビのことをしっかり知ることで、生理前のニキビは軽減できます。

原因

そもそもニキビとは、皮脂が過剰に増えたり、毛穴の入り口の角質がうまく剥がれなくなることで毛穴がつまり、皮脂が毛穴の中に溜まってしまうことによってできてしまいます。この状態はコメド(白ニキビ、黒ニキビ)とも呼ばれ、アクネ菌が増えやすい状態です。この増えすぎた菌に対抗するために炎症を起こすと、ニキビは赤く腫れ上がります。
年齢や肌質、食生活やストレスなど、様々な要因からニキビはできてしまいます。

<生理前のニキビ>
生理前は女性ホルモンがが大きく変動しやすく、(※)月経前症候群(PMS)の症状でニキビができやすくなる人もいます。
※月経前症候群(PMS)…月経前に見られるむくみや頭痛、腹痛、イライラ、眠気、だるさ等といった症状が複合的に現れる。

中でも生理1週間前あたりになると、黄体ホルモンが増加し、皮脂の分泌が活発になります。そのため、肌が脂っこくなり、顎や口元など部分的にニキビができたり、かさつきや炎症、ほてりを感じることもあります。

また、大人ニキビを繰り返す人は、ニキビの始まりでもある「ニキビのつまり(コメド)」に気づかず放置してしまう傾向があります。コメドを放置してしまうと、次々ニキビができてしまう負のループから抜け出せなくなってしまいます。

対処法

◎洗顔
生理前は皮脂の分泌が盛んになりやすいので、日々の洗顔で肌を清潔に保つことが大切です。しかし洗い過ぎは、肌の乾燥を進めてしまうので注意が必要です。
朝晩2回、たっぷり泡立てた洗顔料で優しく洗いましょう。

◎保湿
洗顔後はいつも以上に、念入りに保湿しましょう。しっかりと潤いを与えることで肌が整い、健康な肌へと変わります。
生理前の時期だけスキンケア化粧品を「低刺激」タイプに変えるのもおすすめです。油分の多いクリームは避けましょう。
また、外出する際も紫外線からの刺激でニキビが悪化することがあります。低刺激タイプの日焼け止めや帽子・日傘などを使ってUV対策も欠かさず行いましょう。

◎メイク
皮脂が多く、ベタつきが気になる生理前は、リキッドやクリームタイプのファンデーションよりも軽い質感のパウダーファンデーションがおすすめです。肌に負担をかけないよう薄く伸ばして使いましょう。
ファンデーションにも低刺激タイプや薬用タイプの商品があるので、肌荒れが酷い場合や敏感肌の人はそのようなタイプの商品を使うのもいいでしょう。
産毛の処理は刺激を与えてしまうので控えるのがベター。

◎過ごし方
生理1週間前は月経前症候群(PMS)の症状に悩まされる女性が多くいます。
いつもよりも休息・睡眠をしっかり取り、無理のないペースで過ごしましょう。気分転換やリラックスできることも取り入れてみてください。

◎食生活
肌荒れやニキビができたら、主食・主菜・副菜をきちんと揃え、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
肌荒れだけでなく月経前症候群(PNS)にも悩んでいる人は、カルシウムやマグネシウムの摂取が効果的です。
カフェイン、アルコール、喫煙はなるべく控えましょう。

◎ピル
生理による肌荒れはかゆみを伴うことは少なく、ぶつぶつとできるだけなので、ピルでホルモンバランスを整えて対策することもできます。
ピルを飲むことにより黄体ホルモンの分泌が減り、ホルモンバランスが一定になります。それにより肌荒れの症状も改善される可能性が高くなります。皮膚科ではなく婦人科を受診し、ピルを処方してもらうこともいいでしょう。

まとめ

生理前の肌荒れは、誰にでも起こりうることです。
生理が終われば肌は回復し、潤いやハリ・ツヤも戻ります。なので肌荒れが起きてしまっても気にしすぎず、優しく丁寧に自分がすべきスキンケアを行いましょう。
生理前は肌荒れだけでなく心にも症状が出やすいので、ストレスを溜め込みすぎず、心身ともにゆっくり休ませてあげてください。

スキンケアカテゴリの最新記事