顎のプロテーゼ法って?

顎のプロテーゼ法って?

インプラントを挿入する「プロテーゼ法」というものがあります。これを顎に使うことで、より自然で理想的なフェイスラインにすることができます。

プロテーゼとは?

プロテーゼとは、人間の軟骨のような性質を持った医療材料で、シリコンプロテーゼ又は人工軟骨とも呼ばれています。美容整形だけでなく、医療現場で心臓の人工弁や人工関節としても使用されている安全性の高い素材です。サイズや形は様々で、使用する部位に合ったものを使います。
一度入れると半永久的に効果が持続します。メスを使って切開して挿入するので、一週間程度お仕事などをお休みする必要があります。

顎への使用

鼻の頭、唇、顎を結んだラインが一直線になるほど美しくバランスの良い横顔のライン(Eライン)と言われています。しかし日本人は骨格上顎が小さく、引っ込んでしまう人が多いです。これにより顔が平面に見えたり、頬のお肉と顎が一体化してぽっちゃり顔に見えてしまいます。
しかし顎にプロテーゼを挿入し、顎を前に出すことでメリハリのある立体的な顔になり、小顔効果も期待できます。
顎は高くすれば美しいという訳ではなく、全ては「バランス」にかかっているので微細な調整・選定が必要です。ほんの少し高さを出したほうがいい方も居れば、長さも必要な方もいます。

<顎プロテーゼが向いている人>
*短く小さい顎をどうにかしたい
*顔を細く見せたい
*立体感のある顔になりたい
*横顔美人になりたい
*手術跡を残したくない
*半永久的な効果を持続させたい
*手術後もメイク等いつもと変わらない生活をしたい

同じ顔に変化を与えるという意味でも、顎を下方向に伸ばしたいという方は不向きです。また、施術時間は30分程度と長くはないですが、麻酔、切開、埋め込み、縫合があるので、こういった工程に抵抗がある方もおすすめできません。

施術

①カウンセリング
事前にカウンセリングで一人一人に合ったプロテーゼのデザイン決めをします。
②局所麻酔注射
皮膚に麻酔クリームを塗り、顎の左右外側から麻酔注射を打ちます。
③口内切開
レーザーで口の粘膜を2~3㎝切開します。
④プロテーゼを入れるスペースを剥離
骨と骨膜の間を剥離し、プロテーゼが入るスペースの確保をします。
⑤プロテーゼ挿入、装着
剥離した骨膜下にプロテーゼを挿入し、固定します。
⑥縫合
粘膜下組織と粘膜を吸収糸(溶ける糸)で縫合します。

メリット・デメリット

◎メリット
口の中から切開するので傷跡がわからず、整形手術をバレたくない人も安心して受けることができます。
顎をシャープにするためにヒアルロン酸注入もありますが、その効果は1~1年半です。プロテーゼ法であれば一度の施術で効果がはっきりと現れ、その効果は半永久的に持続します。プロテーゼのデザインを個人に合わせて選んで装着ができるので、仕上がりも自然です。

◎デメリット
時間経過とともにプロテーゼがずれたり、周りの骨が変形することがあります。また、加齢で顔は変化していきますがプロテーゼの部分は変わらないので、そこが不自然に感じる場合があります。

施術後の注意点

*口腔内に傷口があるので、手術当日〜3日間は流動食を中心に摂取しましょう。4日以降から少しずつ常食に戻してください。また、手術後2週間は固形物・刺激物は控えましょう。
*手術後しばらくして痛みや違和感を感じる場合は、入れ替え又は取り除く必要があります。
*大きな腫れや内出血は1~2週間で引きますが、その後3ヶ月程度はむくみや硬さが続くことがあります。
*うつ伏せなど、強い力が加わると変形やズレの原因となるので、注意しましょう。

まとめ

短時間の施術で、確実に理想の輪郭へと近づけるのがプロテーゼ法です。効果は半永久的で、傷も残らず満足する結果が得られるでしょう。
しかし異物を体内に入れ、切開も行うしっかりとした手術となります。よく医師と相談した上で施術を受けることをおすすめします。

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