マスク生活で深刻化するほうれい線〜原因と予防は?

マスク生活で深刻化するほうれい線〜原因と予防は?

すっかりお馴染みとなったマスク生活ですが、マスクを毎日付けていると様々な悩みを抱える人が多くなりました。マスクによる肌荒れは悩みの代表格。メディアでもよく取り上げらるようになりました。一方肌以外の悩みとして最近深刻化しているのがマスクによる「老け顔」。久しぶりにマスクを取った友人や同僚の顔を見たらなんだか疲れた表情に見える・老けた顔に見える…という事はありませんか?もしくはマスクを取った時の自分の顔を鏡でみるとやけに老けて見えてびっくりしたという人もいるかと思います。実は去年から既に表情筋への影響を警鐘する記事などは出ていたものの、ほうれい線はすぐに出てくるものではないので明るみになっていませんでした。ところが、最初の緊急事態宣言によって生活が一辺してから一年たった今、肌荒れと同じくらい「マスクによる老け顔」に悩みを抱えている人が増加しています。Beauty Style Trend読者の中にも最近ほうれい線が急に濃くなったという悩みを抱えている人もいるはず。今回はこの原因と予防方法を解説します。

毎日マスクはいいことなし?!

マスクでの肌荒れは多種多様、マスクの布自体が肌に合わずかぶれたようになってしまう人・インナードライになって肌荒れを起こす人・長時間のマスク着用でマスク内に雑菌が増えニキビになってしまう人、様々なトラブルが多発しています。マスクの肌荒れについては、毎日着用が始まった直後から急なトラブルとして症状に現れる場合も多く、去年から様々なメディアで取り上げられています。Beauty Style Trendでも以前記事を書いているので、肌荒れも気になっているという方は是非チェックしてみてください。

マスク生活でじわじわと増える「ほうれい線」の悩み

ほうれい線は一日で突然濃くなるという事はなく、日々の生活習慣などからじょじょに変化するもの。マスク生活が一年経ち、ほうれい線についての悩みが増えてきています。ほうれい線は加齢によって目立ってくるものですが、骨格筋が弱くなるのと、それに合わせてホルモンが低下して皮膚の表面に脂肪が増えてくると深くなってくると言われています。疲れているわけでもないのに顔が疲れているように見える、ほうれい線が濃くなった、ゴルゴ線が気になり出した、顔色が悪い日が増えた…これらの原因にマスクが関連している可能性があります。

何故毎日のマスク着用が老け顔に繋がるのか?

もちろん年齢と共にほうれい線は目立ってくるものですが、ここ半年ほどで急に目立ってきた気がする・老け顔が良くならないといった場合はマスクが原因の可能性があります。何気なく送っているマスク生活ですが、顔の表情筋には大きな影響をもたらしています。マスクをすると頬が圧迫されて口角が上がりづらくなり、顔の下半分が使いづらくなり表情筋を動かさなくなります。また、マスクを一日中つけていなくとも、リモートワークで極端に人と会わない生活が続いている人も要注意。会話が減少し舌を動かすことが減り、表情筋が減り筋肉が脂肪に変わってたるみに繋がります。また、マスク着用は鼻呼吸から口呼吸になりがちで、呼吸が浅くなる事で腹圧が低下し、無意識のうちに姿勢が前屈みになる事がほうれい線悪化に繋がる人もいます。私たちはマスクがなければ人とすれ違うだけでも無意識に口角を上げているのです。人と会う機会やおしゃべりする機会の少なさが筋肉を動かす時間を極端に減少させ、さらにマスクによる表情筋への影響と、ほうれい線を悪化させる要素が毎日の生活につまっています。

ほうれい線だけではない?!様々な弊害

口周りの筋肉を動かさなくなると口元とたるみがやがて二重あごの原因にも繋がります。最近顔がおおきくなった気がする…口角まわりがたるんでる…という人は要注意。また、マスク着用で呼吸が浅くなると酸素不足にも陥りやすく、顔色が悪くなる原因に繋がります。

それでも外せないマスク生活

手っ取り早くマスクを外す生活をまず送る事ができればいいものの、まだまだマスクは手放せそうにありません。また、勤め先がが完全にリモートワークに移ったという人も多く、今後も同僚と多く喋る機会がないという人も増えました。このまま放っておくと余計に老け顔が加速してしまいます。表情筋を動かし、鍛える事を意識的に行いましょう。いつかマスク着用が不要になった時に「あれ、この人こんなに老け顔だったっけ?」と思われないためにも、日々対策を行ってフレッシュな表情を相手に向けられるようにする事が大切です。

マスクによる老け顔予防と対策

皮膚が垂れ下がった口周りの筋肉(口輪筋、咬筋)を鍛える方法をご紹介します。リモートワークなどですっかり人と喋らなくなった人は最初つらいかもしれません。でもそれだけ筋肉をつかっていないという証拠。ほうれい線は1センチ伸びると6歳老けて見えるという割れるほど、顔の年齢に関わってくる重要な部分です。頑張ってケアしましょう。顔まわりや首などに指を添えてマッサージをする場合は、必ずクリームなどをつけて指の滑りをよくしましょう。何もつけずに指で肌をこすると、肌の負担となって場合によっては肌トラブルを引き起こします。

マスク着用でこわばった咬筋をほぐす

まず咬筋をほぐしましょう。咬筋をほぐす事でこわばった筋肉が動かしやすくなり、マスク着用してもきちんと頬の筋肉も使うようになるので、ほうれい線やたるみ防止にもなります。咬筋は耳の手前に指を添え噛みしばった時に張り出て部分です。咬筋をほぐすことを継続する事で老廃物が流れ、顔の頬を引き上げる筋肉が復活し、小顔効果もあります。

ほうれい線のケアマッサージ

ほうれい線から目元には、口角や上唇を持ち上げる筋肉が付いています。その筋肉をほぐすマッサージを行います。この筋肉を鍛える事で頬がふっくらし、ほうれい線が縮む効果があります。ほうれい線が短く・薄くなれば若返って見えますので、是非意識的にケアマッサージを行ってください。咬筋とほうれい線マッサージについては動画つきでVogueでも紹介されています。

ほうれい線が6ミリ縮む!? “マスク老け”のコリをほぐす顔マッサージ。【編集長の基本をアップデート企画 マスク編】https://www.vogue.co.jp/fashion/article/editor-in-chief-facial-massage1

保湿ケア

ほうれい線の大敵である乾燥。夏はインナードライ肌を起こしやすく、自分で気づかぬうちにシワが濃くなってしまう事があります。これから夏本番、マスクをしたまま外で過ごす人は保湿ケアをしっかり行いましょう。また、熱中症関連でも度々注意喚起されている通り、マスクをしているとのどの乾きに気がつきにくいです。喉が渇いてないと思っても身体は脱水症状を起こしている可能性も。これからの季節こまめに水分補給をして、身体の内側からも肌を潤すようにしましょう。インナードライについては過去の記事も是非一緒に参考にしてください。

使わない表情筋の裏で酷使されている目元

マスクによるほうれい線の悪化に目が行きがちですが、実はマスクで隠れた口元を補おうと目元の筋肉は酷使されています。資生堂の研究によると、マスク着用時に表情を伝えようとすると、目元の筋肉の活動が増加することが発見されています。そもそも目元は顔のどのパーツよりも使われる部分で皮膚も薄い場所です。ほうれい線と同様、酷使気味の目元のケアもしっかり取り入れましょう。

注意すべき目元ケア

マスク生活によって自然とアイメイクが濃くなっている人も多いです。アイメイクをしっかりめにしている方は、メイクを落とす際にアイメイク用リムーバーを使い力をかけずに優しくオフしましょう。アイメイクを落とそうとゴシゴシ強くこすると色素沈着やシワの原因になります。また、メイクが落ち切らないとそれも色素沈着の原因となるので、アイメイク用リムーバーを使うことがおすすめです。洗顔後、化粧水や乳液だけでは小じわが目立つ、乾燥している気がするなどの症状があれば部分用ケア商品を使って、目元のケアを行いましょう。

まとめ

マスク生活による表情筋の衰えは一年たった今じわじわとツケが大きくなっています。このまま放っておくと悪化をたどる一方です。マスクを外す生活に戻った時、「あれ、この人こんなに老けていたっけ?」と思われないためにも表情筋の老化を予防しましょう。美容観点からするとなかなか辛いマスク生活とリモート生活ですが、環境を変えるのは中々難しいので自分から積極的に動いて改善していきましょう。毎日の積み重ねが改善に繋がります。マッサージやトレーニングを行って、いつでもマスクが外せるフレッシュな顔を作りましょう。

スキンケアカテゴリの最新記事