秋は抜け毛の季節?美しい髪を維持しよう

秋は抜け毛の季節?美しい髪を維持しよう

薄毛の悩みは男性のイメージが強いですが、女性も薄毛や抜け毛の悩みを持つ人は置いです。シャワーで髪を洗っている最中に髪がごっそり抜ける、一日掃除機をさぼっただけで抜けた髪の毛が大量に床に散乱する…抜け毛が気になる女性は少なくありません。日本人の頭髪は約10万本とされており、本来髪の毛は1日あたり50~100本抜けると言われています。女性の場合、髪が長い分多く抜けているように感じやすいですが、ある程度の抜け毛は心配無用です。一方で秋は抜け毛の季節とも言われており、抜け毛を気にする人が増える季節です。なぜ秋に抜け毛が増えるのか、美しく豊かな髪を維持するために原因と対策を解説します。

秋は紫外線のダメージが表面化する季節

皮膚が日焼けすると日焼けした直後から症状が出てきますが、紫外線による髪のダメージがわかりやすく顕著にでるのは秋になってからです。紫外線の影響によって皮脂が酸化して毛根がダメージを受け、髪の成長が妨げられて健康な髪が育ちにくくなります。髪が生えてくる土台の状態が悪いと、生えてくる新しい毛も細くてぱさついた髪が生えるようになります。また、元々生えている毛も紫外線を浴びる事でキューティクルが剥がれてもろい毛になっていきます。紫外線を繰り返し浴びる事で髪の毛や頭皮のダメージがじょじょに蓄積され、やがて抜け毛や薄毛につながっていきます。秋に抜け毛が多くなるのはこのように夏の紫外線によるものと言われています。もともと髪の毛は1日あたり50~100本抜けます。毎日ある程度の抜け毛はありますが、紫外線対策を怠った頭皮では、秋になると通常の3~4倍ほど抜けてしまう場合もあると言われています。人によっては「このまま禿げてしまうのではないか」と思う人もいるようです。また、この抜け毛については男性も同じような現象が起きます。

紫外線の影響は抜け毛だけではなく白髪が増える原因にも

髪の毛があるから頭皮はそんなに紫外線を浴びていない…と思っている方も多いですが、実は頭皮は顔の約2倍の紫外線を浴びています。頭皮の老化は紫外線による「光老化」が大きく関わっているんです。肌が日焼けするように頭皮も日焼けをしますし、日焼けをすれば肌とおなじように日焼けによる炎症を起こします。紫外線を浴びて頭皮の光老化が進行すると、頭皮が硬くなり、血行不良になってしまいます。結果、新しく生えてくる毛も細くパサついた髪になってしまい髪の毛も痛みやすくなってしまいます。光老化は白髪促進の原因とも言われています。

季節的なものではなく、病気の場合もある

抜け毛は体調や季節など外的要因の場合もありますが、もちろん病気による抜け毛の場合もあります。例えば髪が抜けるのと当時に、「フケが多い、大きなフケが出る」「頭皮が赤く、かゆみがある」場合は脂漏性皮膚炎が疑われます。これは皮脂が過剰分泌されることで頭皮に炎症が起こり、髪が抜けてしまう病気です。また、女性にも多いのが円形脱毛症です。何の兆候もなく突然脱毛が始まったり、頭部に地肌が見えるところがあったり脱毛箇所の境界が比較的はっきりしている場合、円形脱毛症の初期症状が疑われます。年齢に関係なく発生し、ストレスが関与するとも言われていますが、近年では自己免疫疾患が原因とも言われています。頭部の様々な場所に発生するため、鏡などで気づきにくいところに出来ると、そのまま進行して脱毛班が広がっていきます。その他、出産前後の女性ホルモンの分泌量が変化する事で起こる分娩後脱毛症や、血流・女性ホルモン低下でおこるびまん性脱毛症、頭皮のトラブルなどで抜け毛の症状が出る事があります。病気か季節的なものなのかは、素人では判断できない事が多いです。もしかして病気かも?と思うことがあれば、自己ケアに頼らず皮膚科で医師に早めに相談しましょう。

抜け毛はバランスの良い食事と髪の毛のケアが大切

髪の毛の成分の99%はタンパク質で出来ています。不足すると髪の毛が細くなってしまうので積極的に取りましょう。肉、魚、卵、大豆製品に多く含まれます。また、鉄や亜鉛は新陳代謝を高くし、育毛・発毛に不可欠です。ほうれん草はひじきなどは特に鉄分多めです。亜鉛は牛肉にも含まれますが、肉類は食べ過ぎると逆に抜け毛の原因になるので適切な量を食べましょう。抜け毛の原因を抑え、女性ホルモンの分泌を促すのはビタミンEです。アボカドやオリーブオイルに多く含まれます。血行不良も抜け毛の原因になるので、身体を温めるしょうがや、血液をサラサラにするナッツ類も是非食事に取り入れてください。ダイエットで食事制限したい場合、無理はせず栄養バランスに配慮した食事を心がけましょう。

またシャンプーが肌に合ってないと抜け毛が多くなります。頭が乾燥気味に感じたり、逆に酷く脂っぽく感じる方はシャンプーを見直してみましょう。アミノ酸系シャンプーは低刺激で油分を取り過ぎないのでおすすめです。最近ではエイジングケアや髪のダメージに着目した育毛系、頭皮用シャンプーも数多く出ているので、是非活用してみてください。日々忙しいと髪を洗った後にタオルドライのみで髪を乾かさずにそのまま寝てしまう…という方がいますが、髪は必ず乾かしましょう。頭皮の湿度が高いと、雑菌が繁殖しやすくなり、フケやかゆみの原因になります。また、頭皮の水分が蒸発する際に、頭皮の熱も一緒に奪われ結構が悪くなります。結果、頭皮環境が悪くなり抜け毛の原因となってしまします。抜け毛だけではなく、濡れた状態で枕や布団と擦れて髪が傷んだり、ツヤが無くなる原因にもなりますので、洗髪とドライヤーは必ずセットにしましょう。

髪を育てるのに秋の食材はうってつけ

秋は髪や頭皮にいい食材が多いです。ぜひ日々の食卓に取り入れてください。

しゃけの赤身に含まれているアスタキサンチンは、もともと藻類に含まれている物質で、紫外線の酸化ストレスを軽減する性質を備えています。また、強力な抗酸化作用があるので、頭皮の老化を防ぎ、髪の毛が丈夫に生える土台をしっかりと作ってくれるので、髪の毛だけではなく頭皮にもいい食材になります。ヘアサイクルの調整もしてくれるので、薄毛をケアしながら丈夫で健康的な髪が生えてくるのをサポートしてくれます。

スイーツとしてもおかずとしても秋になるとよく出てくるのが栗ですが、実は亜鉛が含まれていると知っていますか?栗の豊富な栄養素の中でも、髪に効果が期待できるのが亜鉛です。亜鉛は意識して摂取しないと不足しがちな栄養素ですが、栗は他の亜鉛が豊富な食材に比べると摂取しやすいので、栗ご飯にするだけでもおすすめです。また、亜鉛だけではなくタンパク質、ビタミンA・B1・B2・Cやポリフェノール、葉酸なども含んでいるので、美容にもとてもいい食材です。

きのこ類

秋はきのこが美味しくなる季節です。きのこには健康な髪の毛を育てる栄養素であるビオチンが含まれているので夏に紫外線を浴びてパサついた髪には積極的に取りたい食材です。干し椎茸にも多く含まれているので、出汁を作る時などに干し椎茸を積極的に活用してください。

ほうれん草

頭皮の強い味方をしてくれるのがほうれん草です。ほうれん草に含まれるβカロテンは体内で『ビタミンA』に変化します。ビタミンAには、粘膜や皮膚を強化してくれる作用があり、頭皮の皮脂の分泌を整えたり、水分バランスを整える働きがあります。頭皮の潤いを保つためにもβカロテンは積極的に取りましょう。また、ほうれん草には鉄分も多く含まれています。鉄分が足りなくなると『貧血』を起こし頭皮に酸素が届きにくくなり、髪の毛が成長しなくなる原因にもなります。育毛にはほうれん草はうってつけの食材です。

秋も引き続き紫外線対策を

夏に比べ紫外線が落ち着いているといってもまだまだ紫外線が強い日が多いのが秋です。夏と比較して外に出やすい気候になった分、長時間外に出ている人も多いのではないでしょうか。秋も引き続き紫外線対策をしっかり行なって抜け毛を予防しましょう。

髪用紫外線スプレーの活用

運動会など長時間外に出ている時は必ず髪の毛の紫外線対策も一緒に行いましょう。紫外線対策として一番お手軽なのがUVスプレーにより紫外線対策です。ベタつきが少なくヘアスタイルを崩さない仕上りになるので、お出かけ前、スタイリング後の髪にスプレーして日中の紫外線ダメージから髪を守りましょう。肌に塗る日焼け止め同様、3時間おき程度に吹き直すのがおすすめです。汗をかいてタオルで拭った時には必ず吹き直しましょう。近年はただの日焼け止めスプレーではなく、冷感タイプのものや、敏感肌用、虫除け兼用などもあるので、自分に合ったものを見つけてください。

帽子の着用

UVスプレーの他にお手軽な紫外線対策になるのが帽子着用です。帽子をかぶると、蒸れて、薄毛や抜け毛につながると思われる方もいますが、帽子の着用が抜け毛につながる事はありません。帽子をかぶる場合はつばの広い帽子や、紫外線帽子効果の高い内側が黒い帽子がおすすめです。ただし、頭に汗をかいた状態が長時間続くと、頭皮が蒸れて雑菌が増え、頭皮環境が悪化してしまいます。汗を吸った帽子を手入れせず使いつづけると頭皮が臭ったり皮膚病などを起こす事もあるので、帽子は使ったら必ずケアをしましょう。

規則正しい生活を心がけて

睡眠不足はストレスの原因になってしまいます。成長ホルモンの分泌にも関わってきますので、睡眠は確保するようにしましょう。また髪を生み出す毛母細胞の分裂が盛んになるのが夜10時~深夜2時と言われています。早寝早起きを心がけると、髪の成長に関与するホルモンバランスが整いやすいです。夜10時…というのはなかなか難しい人が多いかと思いますが、できるだけ0時までに布団には入りましょう。また、深い眠りにつけるよう、直前のスマホ・テレビ使用は避け、質の良い睡眠を心がけましょう。

まとめ

秋になると夏の疲れが出てシミやシワが気になったり、乾燥で肌が痒くなったりどうしても肌に気がむきがちですが、頭皮や髪は顔と同じ皮膚なので、頭皮や髪のケアが他の箇所の肌にも大きく影響します。ついつい蔑ろにしがちな頭皮や髪のケアですが、乾燥が加速する冬になる前にしっかり夏の疲れを取り潤いのある髪を目指しましょう。

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