砂糖断ちしたい!はちみつと甘酒への置き換えのススメ

砂糖断ちしたい!はちみつと甘酒への置き換えのススメ

ケーキやアイスクリーム、おまんじゅうなどのスイーツはもちろんの事、煮物や炒め物などのおかずにも使われる砂糖。ダイエットや美容のためになるべく食べないようにと思っても、沢山のものに使用される調味料なのでなかなか難しいですよね。砂糖は摂り過ぎると、美容やダイエットだけではなく健康にも悪影響を与えます。砂糖をなるべく押さえるために甘酒やはちみつを使いましょう。今回は砂糖の体への影響を改めて学び、甘酒やはちみつが置き換えとしておすすめの理由を解説します。

種類が豊富な砂糖:その違いは?

スーパーに行くと様々な種類の砂糖が売ってますよね。それぞれの違いをご存知でしょうか。砂糖は製造方法の違いによって「精製糖」と「含蜜糖」という2種類に分類されます。「精製糖」は、グラニュー糖や白砂糖、三温糖を指し、クセの無い甘みでどんな料理にも合うので、一般的によく使用される砂糖です。「含蜜糖」は黒砂糖など、原料の風味が強く残ってクセがあり、料理の向き不向きがあります。「精製糖」は製造の過程で原料の栄養素が失われてしまいますが、「含蜜糖」には人間が体内では作る事が出来ず食べ物から摂取する必要のあるミネラルが含まれています。白砂糖より黒砂糖の方が健康に良いと言われるのはこのような理由が含まれています。しかしながら、黒砂糖のミネラルを十分に摂るには砂糖を大量に食べる必要があるので、「健康に良い」と言い切る事が実は難しいのです。

砂糖の摂り過ぎは健康に影響がある

砂糖は血糖値を上げやすい食べ物です。血糖値がもっともあがりやすいのはブドウ糖、次いで砂糖となります。砂糖はブドウ糖と果糖が1個ずつ結合した炭水化物で、消化されやすいため一気に血糖値を上げます。よってヘビーな仕事の後や、勉強の後など脳が疲れている時に摂取すると脳の疲れが取れて頭がすっきりします。一方で、急上昇した後は血糖値を下げる働きをするホルモン「インスリン」が分泌され、急降下を起こします。このように短時間の間に血糖値が乱高下すると、血管内の細胞には大量の「活性酸素」が発生することが分かっています。活性酸素は、細胞を酸化させるため、動脈硬化など様々な病気を引き起こす原因となります。また、このように急激に血糖値が下がると、精神的な疲労感や気分の落ち込みを引き起こす事があります。また、急激な血糖値の下降により「空腹感」が生まれ、さっきドーナッツを食べたのに、また何か食べたいというような気分が生まれます。砂糖を一度摂ると止めづらくなるのはこういった影響もあります。

とにかく肌に影響する砂糖

砂糖の分子は皮膚でコラーゲンと結合し、この際細胞に炎症を引き起こします。結果しわを発生させ、皮膚の弾力性を失ってしまい、肌が硬化しやすくなります。また、血糖値が急激に上がることでホルモンバランスが変化し、吹き出物の原因にもなります。また、砂糖は所謂肌の「糖化」を引き起こし、肌のシワやたるみ、髪の毛が傷んだり細くなる、貧血になりやすい…など美容に大きな影響を及ぼします。

フルーツも摂り過ぎには注意

スイーツの変わりにフルーツを!とよく言われますよね。フルーツに多く含まれる果糖は血糖値を上げない「低G I」ではありますが、ブドウ糖よりも約10倍糖化しやすいとされています。ケーキやアイスクリームじゃないから大丈夫と大量に食べるのは控えましょう。

砂糖の置き換えとしてアカシアハチミツ

美容や健康に影響がある事がわかった砂糖。とはいえ、スイーツにも普段の料理にも沢山使っていますよね。少しでも砂糖の摂取を避けたい時の置き換えとしておすすめなのがアカシアハチミツです。ハチミツはブドウ糖より果糖の方が多く含まれています。果糖はブドウ糖と違って吸収速度がブドウ糖の約半分なので吸収によって血糖値が急激に上昇することがないです。また、ハチミツは甘味が強いので、少しの量で十分な甘さを加える事ができます。ただし、ここで注意して欲しいのがハチミツの種類です。ハチミツには様々な種類がありますが、血糖値の上がりにくい、所謂低GI食品に分類されるのがアカシアハチミツです。実はハチミツは種類によってGI値が大きく変わっており、低GI食品にあたるのが、アカシアハチミツとレンゲハチミツになります。特に国産のアカシアハチミツはレンゲハチミツや他国産ハチミツよりGI値が低いです。一方、百花蜂蜜は高GI食品に分類されているので、一言にハチミツとくくらず、低GI値のハチミツを選ぶ事が大切です。アカシアハチミツは結晶化しづらい特徴を持っているので、ハチミツは冬になると固まってしまい料理に使いづらい…と思っている方にもアカシアハチミツがおすすめです。

ハチミツにはビタミンやミネラルが含まれている

ハチミツは栄養価の低い白砂糖と比較すると、約10種類のビタミンが含まれています。花の種類によって変わりますが、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・カリウム、カルシウム等が含まれます。また、はちみつには高濃度糖分と過酸化水素による高い殺菌効果があります。古い民間療法で唇の荒れなどに使われていたのはこのためです。

料理に幅広く使える

実際砂糖の置き換えとしてどのような料理に向いているのかわからないという方に、いくつか置き換え可能なものを紹介します。一般的にハチミツはグラニュー糖の1.3倍の分量に値する甘さと言われています。ハチミツの種類によりますが、おおよそハチミツ10g=砂糖13gが目安と考えましょう。※ハチミツは1歳未満の赤ちゃんに与えては行けません。乳児乳児ボツリヌス症にかかることがあり、リスクの高い食品です。過熱をしてもボツリヌス菌は死滅しないので、ハチミツが含まれる料理を与えないでください。

煮魚や照り焼き

ハチミツには魚の臭いを減らす効果があります。照り焼きや煮魚ではよくしょうゆや味噌と砂糖をを使用するかと思いますが、砂糖をはちみつに置き換えると、しょうゆや味噌の成分と反応しさらに魚臭さ打ち消し、香りが良い料理に仕上がります。煮魚や照り焼きで砂糖を使う際は是非置き換えしてみてください。

生姜焼きやそぼろ

肉料理にはちみつを使うと加熱による収縮・硬化を防ぎ、やわらかいくてジューシーな肉料理になります。魚料理と同じく照り焼き系や、生姜焼き、肉じゃがなどは是非砂糖の置き換えをしてみてください。

コーヒーや紅茶にもあう

コーヒーにどうしても甘みを足したい、カフェオレは甘くないと嫌だ…というような場合、実はコーヒーにハチミツは合います。紅茶は特にレモンティーにいれるとまろやかになって美味しいです。

砂糖の置き換えとして甘酒はどうなの?

よく砂糖の置き換えとして甘酒も取り上げられていますよね。甘酒は主成分がブドウ糖なので、血糖値が急上昇するのでは?と心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。甘酒には製法は大きく分けて2種類あり、ひとつは米麹(こうじ)または米麹と米を使うものと、もうひとつは酒かすを原料とした甘酒があります。実は麴甘酒には、食後血糖値とインスリン量の上昇を抑制する成分が含まれることが明らかになっています。ですので、甘酒も砂糖の置き換えとして利用が可能なのですが、置き換える場合には麴甘酒を利用しましょう。

麴甘酒は栄養満点

よく世間で甘酒は飲む点滴と言われる事がありますが、これは麴甘酒の事を指しています。甘酒には、ビタミンB2やB6、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富に含まれており、タンパク質の代謝を促すので、肌の老廃物が取り除かれ、ハリのある健康的な肌をつくることができます。また、食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれており、腸内の善玉菌を増やすはたらきがあるので、腸内環境を整えてくれます。お通じが良くなり、肌トラブルの改善が期待できます。まさに飲む点滴という名前の通り、美容や健康に効果を発揮します。

料理に使うとコクが出る

甘酒は砂糖と違い、コクや旨味が含まれているので甘味に深みが加わるので、甘さ控えめの料理にしてもおいしいというメリットがあります。量の目安としては砂糖大さじ1であれば大さじ2杯を使用目安としてください。購入の際注意が必要なのが、ドリンク用に薄めてある希釈タイプの甘酒は避ける事です。希釈タイプは水分を多く含んでいるので味がぼやける上、お菓子に使うと水分量に関わってくるので、必ず濃縮タイプを購入してください。濃縮タイプはつぶつぶが入っているので、舌触りには影響がでます。それを踏まえて置き換えられる料理に使うのがおすすめです。

卵焼きやそぼろ丼

甘酒にはタンパク質を分解する酵素が含まれているので、肉、魚介、卵などのたんぱく質食材に加えると、やわらかく、ジューシーな仕上りになります。また、甘酒のお陰で料理にもコクが出るので、卵焼きやそぼろを作る際、砂糖に置き換えるのがおすすめです。そぼろは卵そぼろにも鶏そぼろにも使用できますよ。卵焼きは出汁を使わなくても、甘酒を使用する事でコクが出て美味しい卵焼きになります。

パンナコッタやスムージー、杏仁豆腐など

夏になると手軽なおうちスイーツとして寒天系のデザートを作るという方も多いのではないでしょうか。牛乳がふくまれているような牛乳寒天やパンナコッタ、杏仁豆腐は、甘酒を利用するとより優しくまろやかな味わいになるのでおすすめです。また、スムージーにハチミツを利用するという方はハチミツを甘酒に置き換えてもおいしいですよ。特に夏はどうしてもアイスやプリン、ゼリーなど食べたくなってくる季節なので、是非甘酒に置き換えたスイーツを作って手軽なダイエット&栄養摂取をしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。日本は和食にも砂糖をよく使うので、普段のスイーツにプラスして砂糖を取りやすい生活です。ハチミツは日持ちするので、自炊を頻繁にしないという方にも使いやすいです。また、市販の小さなボトルを会社に置いておけば、コーヒーや紅茶に甘みが欲しい時に砂糖の変わりに使うことができます。仕事で疲れて甘いものが欲しい時などおすすめです。甘酒は開封すると日持ちしづらいので、その点は注意しましょう。普段甘酒を飲む習慣が無いという方はお菓子作りのように大量に使用する場合の利用がおすすめです。もちろん甘酒はそのまま飲んでも美味しいので、日常の甘い飲み物の変わりにしても満足度が高いですよ。現在はネットなどでも砂糖の置き換えとしてハチミツや甘酒を使ったレシピが沢山公開されています。是非参考にしてトライしてみてください。

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