美しく、健康な爪の条件・形・種類とは?

美しく、健康な爪の条件・形・種類とは?

指先は、自分が思っている異常に他人から見られている部分です。女性としては常に美しい指先でいたいところです。
しかし、女性は家事や近年の社会進出によって多忙な女性が増え、お化粧やヘアスタイルと比べると、そこまで気を使いきれていない人は多いのではないでしょうか?

指先をキレイにする理由とは?

①マナー
指先を衛生的かつキレイにしておくことは、身だしなみのひとつとされています。身体をキレイにすることは、相手を思いやることに繋がります。
そのため、指先がキレイなことで、自己のイメージアップにもなります。

②ファッション
爪は時として、ファッションアイテムのひとつとして楽しむことができます。
洋服やアクセサリーに合わせて爪に色を乗せたり、ネイルアートで個性を出す自己表現方法としても使うことができます。
近年ではネイルサロンも一気に普及したことから、多種多様なネイルアートを楽しむ女性も増えてきました。

③若さの演出
日々のお顔のエイジングケアと同じように、指先のお手入れをして美しく見せることで、年齢を感じさせない指先を演出することができます。
潤いのある指先は若々しい手の印象を与え、自信にも繋がり、美意識の高さをアピールするツールにもなります。

④ヘルスチェック
意外にも、爪は今の自分の健康状態が現れやすく、爪は”健康のバロメーター”とも言われています。健康でいるためにも症状のないニュートラルな状態にします。
健康に問題がないとわかったら、丈夫でより健康な爪のためのお手入れを始めましょう。爪が健康であるだけでも、指先の美しさを感じることができます。

爪の形による印象と強度

爪の形や長さには好みがありますが、爪には美しく見える適度な長さがあり、それを保つことが大切なのです。
爪を長くし過ぎてしまうと、不衛生な状態になったり、すぐに折れてしまったりなど日常生活には適しません。また、折角きちんと時間やお金をかけてとネイルケアをしているのに、あまり上品でない印象を与えてしまう場合もあります。

理想的な爪の長さは、ちょうど爪の先端部分が、爪全体の3分の1から4分の1程度になっているものと言われています。指の腹側から見て、爪先の白い部分が2~3mm見える程度が目安です。日常生活にも支障なく、美しい印象と丈夫な爪を同時に保つことができます。

爪の形は人それぞれですが、丸みを帯びた形は優しい印象に、とがった形は女性らしい印象を与えます。また、印象だけでなく、形によって爪は強度や扱いやすさが変わってくるので、自分に合った爪の形を見つけましょう。

爪専用のやすり(ネイルファイル、エメリーボード)を使って、爪の長さを整えることをファイリングと言います。
セルフでファイリングする際は、ラウンドやスクエアオフが削りやすいのでおすすめです。これらの2つは、爪が割れやすい人でも短めに作ることで強度が増します。また、どんな爪の形が似合うか迷ったら、とりあえずラウンドにしてみるとよいでしょう。ラウンドはどんな指の形でもきれいに見えて似合いやすい、オールマイティな爪の形です。


爪の形には様々な種類がありますが、それぞれ特徴があります。

①ラウンド
全体的に丸みを帯びていて、サイドがストレートで、先端がやや平らな形。自爪を短めに切りそろえてマニキュアを塗る人や、あまり長さ出しをしないでジェルネイルをされる方にオススメです。特に、可愛らしいネイルアートをする時に相性が良いです。
ナチュラルで自然な形なので扱いやすく、爪の長さに関わらず誰にでも似合う優しい印象になります。爪が小さい人や平たい人は、この形にすると優雅で上品なイメージに仕上がります。

②オーバル
ラウンドの角をさらに削って丸みをつけ、少し縦長に見える形です。先端だけではなく側面も丸みを持たせて削り、卵のような形にしたデザインです。
少し強度が落ちますが、上品で爪がスラっと長く見え、指を長く見せる効果もあるので最近人気の形です。大きな爪の人や男性的な指の人が、女性らしいイメージを演出するのにオススメです。そのため、大人っぽいカラーと相性がいいです。
しかし、爪の先の丸みが少しシャープになった分、長さ出しをしていると、ラウンドよりも少し欠けやすいので注意が必要です。
自爪をオーバルに整える場合は、ラウンドよりも5mmほど長くのばしておいた方が、オーバルの形に整えやすく、爪の先のカーブの整え方はラウンドの時と同様ですが、サイドも爪やすりで整える必要があります。

③ポイント(アーモンド)
オーバルの角をさらに削って尖らせた形です。見た目が似ていることから、別名「アーモンド」とも呼ばれています。
オーバルよりもさらに指を細く、そして長く見せる効果がありますが、先端に向かって徐々に細くなっていくので、自爪の場合は割れやすく強度は低くなります。そのため、パソコン仕事など指先を使う仕事の方は、避けておいた方がいいかもしれません。
爪の先のシャープさを際立たせるため、ネイルの根元にストーンを置くと、バランスが取れて可愛く見え、女性らしい印象を与えます。自爪よりも、スカルプチュアやジェルネイルなどの強度を補強したネイルの際に人気の形です。

④スクエア
ラウンド同様、ネイルサロンで人気があります。スクエア(四角)という名前の通り、角があって四角いネイルの形です。爪の先に丸みを帯びず、ほぼ直角に整えられています。
爪の先が丸い場合、ストレス(負荷)は爪の端に集中しやすく、爪の端からヒビが入ることがあります。しかし、カーブのないスクエアは負荷が分散するので爪が割れにくく、強度が高いです。角が尖っているため日常生活ではひっかかりやすいので気を付けましょう。
スクエアは、プロネイリストの競技大会作品などでよく見られる形です。
長さを出したフレンチネイルなどがよく似合いますが、ネイルアートが派手に見えたり、デザインによってはゴテッと重い印象も与える可能性があるので、控えめなネイルアートがしたいという方は、ラウンドなどがおすすめです。

⑤スクエアオフ
スクエアの角を削って、少し丸みをつけた形です。「オーバル」と「スクエア」のいいところどりの形が「スクエアオフ」になります。
丸みをつけることで角を欠けにくくしてあるため強度があり、引っかかりにくいのが特徴。スクエアならではの重い印象がやわらぎ、ネイルアートがよく映える定番の形です。一番衝撃に強いため、強度と長さのどちらも欲しい方や、スクエアよりも柔らかい印象にしたい方にはこの形がおすすめです。

健康な爪・不健康な爪

美しい指先でいるためには、爪の健康状態が大きく関わってきます。普段からネイルアートを欠かさない人も、ナチュラルな素爪が好きな人も、憧れるのは手入れの行き届いた健康的な爪です。
健康な爪と不健康な爪には大きな違いがありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴について見ていきます。

<健康な爪>
*薄いピンク色をしている
*甘皮がきちんとある
*爪が均等に伸びている
*根元に白い半月(爪半月)がある


<不健康な爪>
不健康な爪には症状によってそれぞれ原因が異なります。爪に異常を感じた場合は、皮膚科の病院で相談してみるといいでしょう。

*剥がれたり欠けたりしている…乾燥やビタミン不足の可能性
*小さな白い斑点が出る…爪を嚙んでいたり、マニキュアを頻繁に塗りすぎたりしている場合になることが多い
*横筋が入っている…ストレス、高熱、乾燥による影響
*爪の周囲の皮膚が赤く腫れている…甘皮をむしったり嚙み切ったりしたことによると考えられる
*爪が反り返っている…鉄分不足、貧血などによるものと考えられる
*爪の表面がボコボコしている…指先に強い圧迫の力を受けると、爪母基にダメージを受け、凹凸の爪が生えてくる

健康な爪の秘訣

不健康な爪の特徴を見てみると、その原因は外的要因と内的要因の2種類に分かれていることがわかります。
それぞれの要因によって対策も変わってきます。

−外的要因からの対策法−
外的要因を避けるには『乾燥、水分過多、酷使』を控えることが大切です。

・乾燥を防ぐためにこまめに保湿を行いましょう。健康な爪を作るには「保湿」は欠かせません。爪は皮膚の角質層なので、皮膚に潤いがなければ、当然爪にも潤いはなくなります。乾燥肌の方は爪も乾燥しがちです。
乾燥を防ぐためには、日々の水分補給はもちろんのこと、オイルやハンドクリームなどで保湿するのがおすすめです。ポイントは、基本的に油分や界面活性剤は肌に浸透しにくく、いくら使用しても潤いには繋がらないので、使用する前には水溶性の商品で肌の浸透力を高めることから意識しましょう。

乾燥肌の方などで、更なる保湿を求める場合には、オイルトリートメントだけでも良いのですが、上からハンドクリームを塗って蓋をすることでより保湿効果が高まります。爪に浸透したオイルトリートメントを逃がさないように、ハンドクリームを重ねて手と爪のダブルケアを行いましょう。

・洗い物などの水仕事の際は、手袋をはめましょう。刺激の強い洗剤を使ったお皿洗いやガーデニングなど、手が濡れたり汚れたりするときは、必ずゴムやビニール、プラスチックでできた手袋をはめ、直接的なダメージを軽減させます。裏側が綿の手袋もおすすめです。
手袋をはめずに洗剤まじりのお湯でお皿を洗えば、爪が弱くなりますし、ガーデニングで手を泥まみれにしてしまったら、何度も手を洗わなくてはなりません。手の洗い過ぎは乾燥の原因にも、ダメージにも繋がります。
また、寒い季節にも手袋をはめることで、冷たい空気や風から手を守ってくれます。

・指や爪を酷使したり、ダメージを与えるようなことを避けましょう。爪はとてもデリケートで、乱暴にこすってしまうと、感染症を引き起こすこともあります。
職場やジムで爪を傷めた場合には、爪やすりでギザギザになってしまった爪の先を整えてあげましょう。しかし、いつも使っている爪やすりが原因で、二枚爪や爪割れが起きている場合は、ガラス製の爪やすりに替えることをおすすめします。


−内的要因からの対策法−
身体が健康であれば、爪は健康で、気になる症状は出にくくなります。
血行がよく、代謝が良いと爪はキレイなピンク色になり、必要な栄養が十分に取れていれば健康な爪が生えそろっていきます。
つまり、健康な爪は『食事、呼吸、運動』が大切なのです。

・深く穏やかな呼吸は代謝も上がりやすくなり、リンパや血行もよくなります。特に爪は身体の末端に存在し、リンパや血行の折り返し地点になるので、隅々まで滞りなく流さなければなりません。血行を良くするにはリンパの流れを良くするのが1番効果的です。
指圧でマッサージをしてあげると、血行促進・リンパ促進・新陳代謝上昇・リラックス効果など、潤うだけではなく、様々な体内によいプラスの効果が得られます。爪横にはツボがあり、押すと自律神経にバランスを整え、リンパ球が増えて免疫力が上がるともいわれています。

・自分に合った運動をし、日々のストレッチも欠かさず行いましょう。ストレッチにより、身体の末端まで血液やリンパが行き渡るため、代謝が上がり内蔵機能の動きがよくなり排出もしやすくなります。それにより、身体も爪も健康的で生き生きとしてきます。

・爪はケラチンと呼ばれるたんぱく質でできていて、肌の透明感や髪の輝きにも欠かせない成分です。タンパク質を摂取する生活を心がけることで、爪も健康になります。自分に合ったたんぱく質の取り方を見つけて、きれいで丈夫な爪を手に入れましょう。

まとめ

爪をキレイにすると一口に言っても、その形や種類、特徴はそれぞれ異なります。形によっては、爪の強度も印象も大きく変わります。
生まれながらにして、爪の形や体質も人それぞれです。爪の形には好みがありますが、仕事など私生活を考慮した上で自分に合った形を目指し、より美しい手先の印象を与えることができます。

また、形が良くても爪が不健康であると、爪が割れやすかったり、二枚爪になったりすることも。時には、爪は体調不良の信号の役割もしてくれます。爪の状態を気にかけることは、体調を気にかけることにも繋がります。
爪に何かしらの異常を感じたら、原因を探り、爪の負担となっていることは避けたり、食事の見直しや病気を治すことで、爪の健康を取り戻すことができます。

最近ではネイルサロンの普及から、爪を美しくすることに時間をかける人が増えてきました。プロに任せることで、適したケアと確実な美しさを手に入れることができます。
しかし、人にとって手は毎日沢山動かす部分であり、何かしらのダメージを度々受けていて、ネイルサロンだけでは追いつかなかったり、ネイルサロンにいく時間を作れない方も多いのではないでしょうか?お金がかかることでもあるので、自己投資の予算を超えてしまう方もいらっしゃるでしょう。
爪は、日頃から自分でケアをするだけでも美しく保たれます。勿論色を付けたり、デコレーションされた爪は個性も出て素敵ですが、健康な素の状態の自爪もとても美しいです。
乾燥、生活習慣、爪の形などに気を付けて、健康で美しい爪を目指してみてはいかがでしょうか?

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