目指せ”美髪美人”!セルフでできる美髪ケアとは?〜初心者編〜

目指せ”美髪美人”!セルフでできる美髪ケアとは?〜初心者編〜

オシャレの幅が広がったことによって、パーマやカラーなどで髪のオシャレも色々と楽しめるようになりました。
しかし、パーマやカラーに加え、乾燥や紫外線によっても髪の毛は日々ダメージを受けています。ダメージを受けた髪の毛は次第に痛み始め、枝毛やパサつきが目立つようになり、美しい髪とは程遠い状態に…
そこで今回は、初心者さんでもできる髪の毛のセルフケアについてご紹介していきます!

髪の毛について

美しい髪であると、女性らしさや清潔感など、その人の印象をより良いものしてくれます。せっかく顔やボディラインが美しくされていても、髪が痛んでいると自分自身のビューティー・アベレージを下げてしまうことになります。
まず美しい髪の毛を手に入れるためには、髪の毛について知っておきましょう。


<髪の構造>
髪の毛は肌や体質と同じように、人によってその質もさまざまですが、構造は皆同じです。
髪は表面から「毛表皮(キューティクル)」→「皮質(コルテックス)」→「髄質(メデュラ)」の三層構造になっています。

キューティクルが外的刺激や紫外線から髪を守り、その内側のコルテックスに髪の栄養成分や潤いを保持しています。そして髪の中心にメデュラがあります。
髪を守るキューティクルが剥がれてしまうと、内部がむき出しになりコルテックスの栄養分が抜け出ていってしまいます。美髪を作るには、キューティクルを守りコルテックスに栄養分を補給することが大切になってきます。そのためにも、日々のケア方法や見直したい生活習慣をしっかりおさえ、ダメージから髪を守り丁寧にケアしてあげることがポイントとなります。


<”髪”という細胞>
実は、髪は生物学的には死滅細胞なのです。お肌のように傷がついたら放っておけば自然に傷は治っていく自然治癒力がありますが、髪はその力がないので自力で修復が不可能な細胞です。つまり、一度痛んでしまうと切り落とすまではその傷がずっと残ったままなのです。

今までしてきたパーマやカラー、紫外線や摩擦などによるダメージは貯蓄されていってしまうので、どんなヘアケアをしてもその傷が元に戻るということはありません。トリートメントにできるのはダメージの予防と補修であって、残念ながら修復ではないのです。


<髪の成長>
髪は1日に約0.3mm、1ヶ月に1〜1.5cmのペースで成長しています。
毎月約1センチは傷んでいない髪が生えてくるということになるので、ダメージを受けた髪を美髪にすることを諦めていた方も、新しく生えて来た髪を大切に育てていけば必ず美髪は手に入れることができるのです。
もちろん、傷み方によっては、すぐに美髪になるのは難しいかもしれません。髪の芯から表面までもが美しい艶髪は、一朝一夕では得られませんが、時間をかければ誰でも美髪になれる可能性があります
だからこそ、ヘアケアを楽しみながら、長く続けていく必要があります。

美髪のためのセルフケア

ここからは、自分でできるヘアケアについてご紹介していきます。
美髪を手に入れるためには毎日のホームケアがとても大切です。年間で約350日はご自身でのケアが必要ということになるので、完璧にこなすのは難しくても自分のできる範囲で続けていきましょう。

ケア①ブラッシング

シンプルだけどとっても大切なブラッシング。髪はブラシをとおすことで、頭皮から分泌された皮脂を、毛先まで行き渡らせます。保護しつつ艶を与え、さらに頭皮が適度に刺激されるので血行が良くなってむくみも解消できます。髪の栄養は頭皮の血管を通って送られてくるので、血液循環が良くなることで栄養分が運ばれヘアサイクルが整います。最近では頭皮のマッサージに特化したブラシも出ています。
ブラッシングする事によりシャンプーの泡立ちを良くし、髪の毛の汚れを落としやすくする効果もあります。

できれば動物毛の上質なブラシを使って、毛先から優しくほぐします。いきなり頭頂部からとかすと切れ毛の原因になる場合があります。毛先をとかしたら、襟足から頭頂部、顔まわりから頭頂部へととかし、最後にブラシが頭皮に軽く当たるように、髪の根元から毛先へとブラッシングしていきます。

ケア②シャンプー

美髪には適度な油脂は必要不可欠なので、適度な洗浄力のシャンプーで傷みを最小限に抑えます。余分な汚れはしっかり落としつつ、毛髪内部の油分はしっかり残せるシャンプーを使いましょう。
使うシャンプーは、カラーやパーマをしている人は特にアミノ酸系シャンプーがオススメですが、人によって最適なシャンプーは違うので、そこは担当美容師さんに聞いてみるといいでしょう。

また、髪にとって一番良いのは夜シャンです。朝も夜もシャンプーするという人は皮脂の取りすぎになる可能性があるので、朝はシャワーで流すだけにしてみましょう。朝シャンは1日の汚れを放置したまま一晩過ごすことになってしまうのでオススメしません。


<順番>
①ブラッシングで髪をとかし、ホコリや表面の汚れ、頭皮の角質を浮かせます。絡まりやすい方もブラッシングする事により、シャンプーがしやすくなります。

②シャンプーをする前に髪の毛をぬるま湯(38度前後がベスト)でしっかりすすぎます。これを「予洗い」と言い、実はシャンプーより一番大切な作業です。地肌を濡らすことで毛穴も開きます。お湯は熱すぎると頭皮の脂を取りすぎてしまうので、乾燥の原因になってしまう事があり、温度には注意しましょう。
予洗いはただ濡らすだけではなく、シャンプーの必要がないくらい指の腹を髪の毛の間に入れて、軽く動かしながら洗います。

この予洗いで汚れは7〜8割くらい取り除くことができます。しっかりと汚れが落ちていないと、シャンプーの泡立ちにも影響がありますのでだいたい2分〜3分くらいを目安に予洗いをしましょう。

③予洗いでだいぶ汚れが落ちているのでシャンプー剤は適度な量で、手のひらに出し、一度しっかりお湯を含ませて泡だててから頭皮に付けます。(※ワックスがついてる方は少量のシャンプーをワックスがついている場所になじませて、少し泡立ったのを流してから本格的にシャンプーしましょう)
髪が濡れた状態で髪同士が擦れると、キューティクルが剥がれてしまう原因になります。もし泡が足りなければお湯かシャンプー剤を少し足してさらに泡だてましょう。

髪を洗うのではなく、頭皮をもみほぐすように洗うのがコツです。指は小刻みに頭皮をさするイメージで、力を入れず爪も立てずに丁寧に洗います。髪の汚れ自体はしっかり予洗いとシャンプーの泡がつくだけで落ちてくれるので、髪はこすらないようにしましょう。

④全体が洗い終わった後、頭皮を柔らかく動かす感じで頭皮をマッサージします。マッサージを取り入れることで頭皮の血行が活性化し抜け毛予防にも効果的です。
毛穴の汚れもマッサージによってしっかり取り除くことができます。また、頭皮を上に引き上げるようにマッサージする事でお顔のリフトアップにも効果的です。

⑤洗い終わったら十分にすすぎましょう。頭皮の頭皮トラブルの原因として多いのがシャンプーの流し残しです。せっかくマッサージなどで丁寧に洗髪しても、流しをしっかりしなければ意味がなくなってしまいますので、流しは思った以上に念入りに行いましょう。

ケア③トリートメント

トリートメントは髪質に合ったものを選びましょう。しかし、トリートメントは髪質に合わないものを選んだからといって傷むことはありません。一番大事なのはトリートメントの付け方です。トリートメントの効果を最大限に引き出すためにも、正しい付け方を知ることが大切です。

①丁寧にシャンプーをした後に、しっかりと水気を取る。
②適量のトリートメントを手に取り、毛先から根元に向かってなじませる。
③目の荒いクシでとかして、全体に均一になじませる。
④トリートメントを髪に押し込むように、優しく握り込む。
⑤商品に応じて放置が必要であれば、記載された時間通りに放置。


<洗い流さないトリートメント(ヘアオイル)の場合>
こちらも普通のトリートメントと同様に、付け方が重要です。最終的なツヤや指通りに大きく影響します。
髪質に合わないもので傷むことはありませんが、美髪を目指すなら「植物オイル100%の原液」は避けましょう。髪に良いとされる成分は入っていますが、濃すぎてしまうので使うなら「シリコンベースに植物オイルを配合したヘアオイル」がオススメです。
じつはシリコンはとても優秀なヘアケア剤で、髪に悪影響がない成分なので、ツヤと指通りにおいてシリコンを超える成分はいまだに存在しません。シリコン(シリコーンオイル)と聞いて抵抗がある方も、一度お試しください。

洗い流さないトリートメント(ヘアオイル)の付け方は以下の通りです。
①お風呂からあがった後に、しっかりと水気を取る。
②洗い流さないトリートメントを適量手にとったら、毛先から中間、根本と順番になじませていく。
③目の荒いクシでとかして、全体に均一になじませる。
④ドライヤーでしっかり乾かしたら、仕上げに1〜2滴を髪全体になじませる。

ケア④ドライヤー

濡れたままの髪は、表面のキューティクルが柔らかくなっていて摩擦などに弱い状態になっています。シャンプー後の自然乾燥は、髪同士が擦れあってキューティクルが剥がれ、そこからダメージが進行したり枝毛になったりする可能性があります。必ずシャンプーの後は素早くドライヤーで乾かしましょう。

まずドライヤーを当てる前に、できれば吸収性の高いタオルを使って、髪を優しく揉み込むようにタオルドライします。このときも擦らず、髪を包み込むように優しく水分を取ってください。タオルを巻いたままテレビを見たり、そのまま寝てしまったりということは絶対に避けてください。
タオルドライ後は、ヘアオイルで毛先の保護をし、ドライヤーを使って乾きにくい根元部分から完全に乾いてしまう一歩手前まで、高温風で髪を乾かしていきます。毛先の乾かし過ぎはパサつきなどの原因になるので、髪は必ず根本から乾かすようにしましょう。ドライヤーは一箇所に集中させないで、熱を分散させるように、髪から10cm~20cm離して当てていきます。根元が乾き、毛先を乾かす際はドライヤーの風を上から下に向けて乾かす方法がオススメです。

最後の仕上げは余熱を取るように冷風で仕上げて、スタイルが整いやすい艶のある髪へまとめます。
また、感覚的に95%くらい乾いたらそこで乾かすのはお終いにしましょう。そこから先は自然に水分が飛んでいきます。

ケア⑤UVケア(紫外線)

肌の日焼け止めはしっかり塗っていても、髪のUVケアはノータッチの方が多いです。
髪に降り注ぐ紫外線量は肌の2〜5倍ほどと言われていて、髪に紫外線があたることで毛髪内部で活性酸素が発生し、それが髪のパサつきに繋がります。それだけでなく、紫外線にはヘアカラーの色素を分解してしまう効果もあります。
髪は肌と違って紫外線で色が変わったりはしないので意識が向きにくいのですが、紫外線によって受けたダメージは大きいのでケアをする必要があります。


①UVスプレー
髪への紫外線は、UVスプレーで対応をします。ベタつきが少なくヘアスタイルを崩さずキープできるので、お出かけ前、スタイリング後の髪にスプレーして日中の紫外線ダメージから髪を守りましょう。髪や肌から10~15㎝程度離し、まんべんなくスプレーするのがポイントです。
また、肌と同じように、持ち歩いて2〜3時間おきにつけなおすと、紫外線防御効果を保てます。汗をかいたりタオルで拭いた後もスプレーのつけ直しを心がけましょう。髪についた水分を、タオルなどでこまめに拭き取ることも忘れずに!


②日よけグッズ
紫外線を防ぐには、帽子や日傘が最有力です。今はおしゃれな帽子がたくさん出ていますので、その日のファッションに合わせて帽子を変えたり、ヘアアレンジで工夫したりと、楽しみながら紫外線対策をすることができます。
また、髪をまとめるだけでも効果はあります。表面積を小さくしておくことは誰でも簡単にできるケア方法です。髪を結わくと首周りの肌も見えるので、同時に露わになった肌の日焼け止めクリームを塗ることも忘れずに行いましょう。

日よけグッズの中でも、特に有効なのが日傘です。頭だけでなく上半身の日よけ対策になり帽子よりも広い範囲を紫外線から守ることができます。キレイにヘアアレンジをした日などは、帽子よりも日傘の方が崩れる心配もありません。
しかし日傘は紫外線のUVカット機能のあるタイプは2~3年すると劣化により徐々に効果が低下していきますので、3年を目安に買い替えることをオススメします。


③トリートメント・スタイリング剤
UVケア効果のあるトリートメントやスタイリング剤があるので、それらで髪をコーティングしましょう。紫外線ケアを謳ったシャンプーやトリートメントに切り替えるのもお勧めです。

まとめ

いかがでしたか?髪の毛は顔周りにあることから、その人の第一印象に大きく影響します。ツヤツヤな美しい髪であるほど、その印象は良くなります。
しかし、日頃やらなければいけないボディケアは沢山あるので、髪の毛は後回しにしてしまう人も多いでしょう。疲れている日などは髪を洗うことも億劫になってしまいますよね。

そんな中でも簡単にできる髪のセルフケアをいくつかご紹介しました。
毎日行うブラッシング・シャンプー・トリートメント・ドライヤー、そして外出する際に避けられない紫外線…それぞれ気をつけるポイントがありますが、既にやっていることはいくつありましたか?もしやっていないことがあったら、今日から実践してみてください。普段何も気にしていない方でも、簡単にできます!高価な道具や、スキルがなくても、継続を重ねるだけで美髪が手に入ります。

自分で正しくケアができるようになれば、美容院でのヘアケアも沢山してもらう必要が減ってくるでしょう。外出がしにくい今だからこそ、自力でケアできるようになれると嬉しいですよね。
セルフケアで美髪を目指しましょう!

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