顔のクレーター…どう治す?

顔のクレーター…どう治す?

顔のお肌がボコボコして毛穴が目立つ…そんな「クレーター」のようになってしまったお肌に悩みを抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。このクレーターってどうしてできるの?できてしまったらどうすればいいの?そんなお肌の悩みに対する原因と治し方についてご紹介します!

クレーター肌の原因

実は、肌トラブルの中で最も厄介ともいわれるのがクレーター肌なのです。なぜなら一度なってしまうとセルフケアでは治癒が難しい肌トラブルだからです。では一体なぜクレーター肌になってしまうのでしょうか。

ニキビ跡

主にニキビ跡といわれています。ニキビができた毛穴や毛穴周辺の炎症によって皮膚が傷つけられる事によって、肌のターンオーバーが行われなくなってしまい、ぼこぼことした肌になってしまいます。思春期の頃にできる、腫れて赤みを帯びた炎症ニキビを放置したり、手で潰してしまっていたりすると、手に付着している細菌が、ニキビを潰したときに皮膚組織に侵入してしまうのです。その細菌によって炎症を起こし、皮膚が傷つくことでクレーター肌になると言われています。一度なってしまったクレーター肌は、大人になっても治らないことがほとんどで、他にも、刺激の強い美容製品を使用し続けたり、間違ったクレンジングや洗顔を行い続けたりすることが肌の凹凸を治りにくくしている可能性もあります。

乾燥肌

肌に水分が足りていないと、肌がボコボコした状態になってしまいます。秋、冬などの乾燥する季節や夏場のクーラーによって肌が乾燥すると、皮膚の水分と皮脂のバランスが崩れ、角質が硬くなっていきます。角質は硬くなることもターンオーバーの乱れを招き、肌がぼこぼことしてしまう原因になります。

顔の筋肉の衰え

年齢を重ねると肌のツヤやハリも失われていき、肌が乾燥しやすくなります。先述の通り、乾燥は古い角質の蓄積につながり、肌がぼこぼことしてしまいます。さらに加齢により顔の筋肉が衰えると、たるみやシワが目立ちやすくなります。肌のたるみは毛穴の伸びや開きにつながり、肌のクレーターを加速させるだけでなく、悪目立ちするようになってしまうのです。

クレーター肌の治し方

セルフケア

クレーター肌になっている場合、セルフケアだけで完全に改善することは正直とても難しいでしょう。しかし、これ以上クレーターが増えないようにすることや、ぼこぼこが深くならないようにするために、ニキビの予防ケアを取り入れながらクレーター改善の対策を行いましょう。

最も大切なことは、お肌のターンオーバーを整えるようにすることです。生活習慣を見直し、質の良い睡眠と栄養バランスの取れた食事をとるようにしましょう。肌の再生に必要になるたんぱく質やビタミン類の摂取は必須です。肉や野菜をバランスよくとり、体の内側からケアを行うことが重要です。

あわせて、古い角質を除去するピーリングを行うのも、クレーター肌の改善におすすめです。ピーリングに関しては、こちらの記事に詳しく載っています!https://beauty-style-trend.com/2020/10/20/post-1316/

化粧水や美容液での保湿

乾燥はクレーター肌にとって大敵です。肌の乾燥を防ぐスキンケアを行いましょう。どんなお肌のケアでも言われることですが、洗顔の際には洗顔料をよく泡立て、たっぷりの泡で優しく洗うようにしましょう。また、洗い流す際の水温は、肌に刺激を与えすぎないぬるま湯にし、ここでも肌をこすらないように注意しましょう。特に洗顔後は毛穴が開いている状態なので、化粧水を塗布して毛穴を引き締め、皮脂の過剰分泌を防ぎます。また乳液によって保湿成分を閉じ込めることも重要です。

表情筋のトレーニング

顔には、口や目を動かすための筋肉が30種類以上あるといわれています。表情筋のトレーニングを行うことで、皮膚のたるみやシワを防ぐことができます。また、顎から首にかけてのフェイスラインのマッサージを同時に行うことで、血行が促進され、さまざまな肌トラブルを改善・予防することが可能です。表情筋のトレーニングは、普段使わない顔の筋肉を使うことが重要です。クレーター肌になっている部分だけでなく、顔全体の筋肉を意識するため、鏡を見ながら行うと効果が上がります。洗顔後、化粧水や乳液を顔に塗るときに、同時に表情筋の体操やマッサージを行うと効率がよいでしょう。

メイクでのカバー

肌ケアを行うのと同時に、クレーター肌が気になる箇所はメイクでカバーする方法があります。部分的であれば、コンシーラーを使いましょう。指先を使ってトントンと叩くようにして肌になじませてください。ただし、コンシーラーを乗せた箇所を広げすぎてしまうと、ファンデーションをしたときに隠れなくなってしまうので注意が必要です。凹凸になっている部分のすべてをコンシーラーで埋めようとすると、厚塗りになったり、くぼみにコンシーラーやファンデーションが埋まり、余計に目立ってしまうことがあります。厚塗りを防ぐためには、化粧下地でベースを整えるようにしてください。その上で、気になる箇所にだけコンシーラーでカバーしていきます。また、メイクがくぼみに埋まると、つい洗浄力の強いクレンジングを使いたくなってしまいますが、それは肌を傷つける悪習慣です。洗浄力が比較的弱いクレンジングを使用して、肌を痛めつけすぎないようにしましょう。メイクの落ちが気になるときには、ホットタオルで毛穴とメイクを浮かせてからメイクオフするとさっぱり落ちますよ。

クリニックでのケア

クレーター状になった肌は、自然治癒は非常に難しいものです。凹凸が深くなってしまっている場合には、美容クリニックや皮膚科などに相談するといいかもしれません。肌の状態を判断してもらうことで、適切な治療を行い、また状態に合ったケアの方法などアドバイスをもらうことができます。治療やケアには代表して以下のようなものがあります。

レーザー

フラクショナルレーザー治療

皮膚にレーザーで多数の小さな点状の穴を開け、その小さな穴(傷)を修復しようとする自己治癒力によって皮膚を活性化させ、クレーター肌を修復しようとするものです。また細胞の活性化にもつながるため、ターンオーバーを正常にする作用があり、更なるクレーターをできにくくする働きも期待できます。

炭酸ガスレーザー

皮膚上面を蒸散させて、ニキビ痕を目立たなくさせる方法です。イメージは、除去したいものを削り取るようにします。周りの⽪膚組織にほとんど影響を与えず、⽬的のものだけを除去できます。真⽪を残して治療が⾏えるので、ほとんど跡が残りません。クレーター肌になっている部分において、特に気になるところや色素沈着しているところなどの治療に適しています。

注射

ビタミンやヒアルロン酸などをひふに直接注射し、細胞の活性化を促すことでクレーター肌を治療する方法です。注入するビタミンには多数種類がありますので、皮膚の状態や自分に合ったものを注入するために、クリニックで事前に相談することをおすすめします。

最後に

ぼこぼことした凹凸が深くなってしまったクレーター肌は、その形状のために、くぼみに汚れや菌が溜まりやすくなってしまいます。そのため、適切なケアを行わないと、知らず知らずのうちに悪化してしまう可能性があるのです。またクレーター肌は、歳を重ねるほど治りにくくなります。正しい肌ケアを早くから行うことが、将来の自分の肌への投資になります。また現在は肌トラブルがない方も、ニキビなどができてしまった場合には無理に潰したりせず、ひどくなる前に専門家に相談してみましょう。お肌がコンプレックスになってしまう前に、よりよいケア方法を習慣にしていきましょう!

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