もうすぐ冬至!ゆず湯のスゴイ効果!

もうすぐ冬至!ゆず湯のスゴイ効果!

12月に入り、一気に年の瀬の感じが出てきましたね。2020年の冬至は12月21日。昔から冬至にはゆず湯に入る風習がありますが、なぜ冬にゆず湯に入るのでしょうか。また美容においてはどんな効果があるのでしょうか。ゆず湯の効果を知って、季節の習慣を楽しみませんか?

冬至とゆず湯について

冬至とは、二十四節気のひとつで、1年のうちで最も日の出の時間が短い日のことを言います。日本ではこの冬至の日にゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりして、1年の無病息災を願ってきました。冬至を境に昼の時間が長くなることから、太陽からの運を呼び込む意味合いがあり、昔から大切な日のひとつとされてきたそうです。

では、何故冬至にゆず湯に入るのかというと、「“冬至=湯治”に“柚子=融通(が利く)”」という語呂合わせとして風呂にゆずを入れるようになったという言い伝えや、昼の時間が長くなる前のお清めの意味として、香りの強い柚子で邪気を祓うといわれているそうです。また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、「長年の苦労が実りますように」との願いが込められているなど、由来は諸説あるようです。

現代では、ゆずを入れたお風呂に浸かることは、実はさまざまなよい効果があることがわかっており、迷信や儀式的なものとしてだけでなく、実益もしっかりあるのがゆず湯なのです。

ゆず湯の効果

美肌効果

かんきつ類の果物はビタミンCが多いことで知られていますが、中でもゆずはかんきつ類の中で最もビタミンCが豊富です。ビタミンCには、シミやくすみの原因となるメラニンを作らせないように細胞に働きかけ、肌の色素沈着を防ぐ効果があります。また、皮脂の分泌が多いと毛穴が目立ってしまいますが、ビタミンCの効果によって皮脂の分泌が抑えられます。さらにビタミンCがコラーゲンの生成を助けるため、肌の弾力が回復し、毛穴周辺の皮膚がハリを取り戻すため、毛穴が目立ちにくくなります。加えて、ビタミンCは肌の水分量をコントロールするセラミド(細胞間脂質)の合成を促すので、肌が保湿されるだけでなく、肌のバリア機能・回復能力も高まります。

保温効果

ゆず湯には保温効果もあります。ゆずの精油であるリモネンがお湯に溶けだして肌につくことで、果皮の油分が肌をカバーし、水分の蒸発を防いで保温効果が持続します。また、血行を促進する効果が働き、身体の中まで温かくなるのです。血行がよくなることで、保温効果だけでなく、肩こりや冷え性などの症状にも効果があります。冬の寒い時期に、お風呂をあがってもしばらく身体の温かさが続くのは嬉しい効果ですよね。

リラックス効果

ゆずの香りには、リラックス効果や集中力を高める効果が期待できます。睡眠前に入浴することで、質の高い睡眠がとれるようになります。また、アロマとして香りを活用すれば、仕事や勉強に集中できますよ。

ゆず湯の作り方と注意点

ゆず湯の作り方

ゆず湯は非常に簡単。ご自宅のお風呂であれば、2~3個の柚子を軽く洗い、そのままお風呂に浮かべればゆず湯の出来上がり。香りを楽しみたいのであれば、ゆずの実を2つに切って入れたり、果汁を絞って入れたりしてもよいでしょう。

ゆず湯の注意点

お風呂にゆずを入れる際に、切って入れたり果汁を絞っていれたりすると、肌にピリピリとした刺激がある場合があります。肌が弱い方・ゆずの刺激が苦手な方は、ゆずを丸ごと入れるか、ゆずを蒸らしてお風呂に入れると刺激が弱まります。ゆずを蒸らすには、鍋でお湯を沸かし、ゆずを2~3個入れて火を止めます。そのまま20~30分ほど置いて、お湯ごとお風呂に入れます。沸騰したお湯は、ゆずの香りを引き立たせてくれます。また、香りだけを楽しむ場合は、カットしたゆずを浴室に置いてリラックスタイムを楽しみましょう。

またゆずには紫外線と反応する成分が含まれています。ゆず湯に入った後に紫外線を浴びると、シミやしわ、炎症などの肌トラブルを起こす可能性があるので、日中の入浴は避けるようにしましょう。

先述の通り、ゆずにはリラックス効果があります。睡眠を促す可能性がありますので、ゆず湯の入浴後に運転することはやめましょう。

入浴以外にも

同じかんきつ類であるみかんやグレープフルーツと異なり、ゆずは果肉をそのまま食べることに適した果物ではありませんが、皮を刻んで料理に使用したり、ゆず茶のように加工したりして飲食することができます。ゆずは皮の栄養価が高く、ビタミンCは果汁の4倍近く含まれているそうです。入浴と飲食で外からも中からもビタミンCを摂取することで、ゆずから得られる効果を高めることができます。

また、ゆずに含まれるペクチンを摂取することで、食べ物の消化吸収を助け、お通じを正常にする効果や、風邪などで発熱した際の解熱作用があると言われています。さらに血液中のコレステロールを減らし、血液をサラサラにする効果があります。ペクチンは、皮や種の周りに多く含まれるため、ゆずを丸ごと加工するゆず茶などがおすすめです。

最後に

ゆずにはさまざまな効能があり、ゆず湯は冬至だけでなく定期的に入浴することで、美容にも健康にも効果が期待できます。古くから続く日本の風習として根付いてきたのにも納得がいきますね!いつもは入浴剤でゆず風呂を楽しんでいるという方も、今年はぜひ本物のゆずでゆず湯に入ってみませんか?寒い冬もゆずの力で乗り切っていきましょう!

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