バストは加齢によって形が大きく変化します。バストの加齢を知って、適切な対策を行っていないと、気が付いたらバストラインが大きく変わってしまっているなんてことも。いつまでも若々しく自信が持てる身体でいるために、加齢について知り、対策をしっかり行っていきましょう!
バストの老化とは?
女性らしさの象徴ともいえるバストですが、肌や髪などと同様、バストも年齢とともに「老化」が目立つようになります。バストの老化により、胸は下に下がり、ハリを失ってしまうのです。バストの老化は、デコルテ下あたりから始まります。デコルテ下=バストの上部からハリやふくらみが失われ、重力とともに徐々に下がっていきます。それに伴い、バストの下部がたわみ、バストトップの位置が下がります。加齢とともにバストは下に垂れさがり、バストトップも下を向き、更には左右に流れて行ってしまうという特徴があります。何もケアをせずにいると、気が付いたときにはバストの形が大きく変わっているということもあり得るのです。
バストの老化はなぜ起こる?
加齢によるバストの垂れは、最大の要因に「クーパー靭帯の切れ・伸び」が挙がります。バストは主に、母乳を作る乳腺組織とそれを保護する皮膚や脂肪などの皮下組織、土台である大胸筋、内部から支えるクーパー靭帯から構成されています。思春期以降は女性ホルモンの分泌により、母乳を作る準備として乳腺が発達し、バストは大きく膨らんできます。しかし乳腺は加齢とともに衰えていき、皮下脂肪の割合が大きくなると、乳腺によって保たれていたハリがなくなり、バストを支えることができなくなります。その結果クーパー靭帯が伸び、バストラインの崩れを引き起こします。
また、加齢以外にもクーパー靭帯の伸びや切れは起こります。それは、激しい運動などにより、バストが大きく揺さぶられる場合です。思春期のバストが発達している最中に、発達に適した下着を着用しないで運動をすると、クーパー靭帯が切れたり伸びたりしてしまいます。伸びたり切れたりしたクーパー靭帯は元には戻りません。将来のバストの崩れにつながる可能性があります。また成人してからもバストの大きな揺れはクーパー靭帯の伸びや切れにつながります。更に、歳を重ねることにより、皮膚の弾力性や柔軟性が低下することにより、外からバストを支える力も弱くなってしまいます。
その他、妊娠・出産でもバストは大きく変化します。妊娠期は産後の授乳に備え、乳腺が発達してバストは膨らんでいきます。大きくなった乳房を支えるためにクーパー靭帯は伸びます。そして産後、授乳期を終えると、バストは元のサイズに戻りますが、クーパー靭帯が伸びてしまっているため、元のバストの位置には戻りづらくなるのです。また、バストが膨らむことによって、クーパー靭帯だけでなくバストの皮膚も伸びます。そのため、バストのサイズが元に戻ったとき、ハリが失われたように感じることもあります。
バストの崩れを防ぐには?
バストサイズに合ったブラジャーをつける
バストのアンチエイジングに最も大切なことは、自分のバストに合ったサイズのブラジャーを着用することです。今着けているブラジャーのサイズはいつ測りましたか?先述の通り、バストはライフステージの変化や加齢により、サイズや形が大きく変わります。1年以上バストサイズを測っていない場合は、今の身体にブラジャーが合っていない可能性があります。
また妊娠している方は、バストが膨らんでくる期間です。マタニティブラなどを着用し、必要以上に締め付けないようし、身体の変化の妨げにならないようにすることが大切です。併せて、授乳期は簡単に授乳ができ、バストの形を維持できるブラジャーを選ぶとよいでしょう。
バスト・デコルテの保湿
保湿は肌のために必要不可欠ですが、実はバストのエイジングにも非常に重要です。バストケアには、バストそのものの保湿とデコルテの保湿が重要です。先述の通り、バストは主にクーパー靭帯と皮膚で支えられています。肌のたるみや乾燥は、そのままバストのたるみにつながってしまいます。そのため、皮膚の弾力を保ち、バストが伸び切ってしまうのを防ぐために、丁寧に保湿をしましょう。バストの重みに対し、デコルテの皮膚から引っ張られています。そのため、保湿はバストだけでなく、デコルテから行います。バストの保湿は、バストトップと言われる乳首や乳輪以外を優しく保湿します。バストのエイジングとは少し話が反れますが、バストトップも摩擦などで擦れ、色素が沈着して黒ずんだバストトップになってしまうことがあるため、保湿を行うことをおすすめします。一方で、乳腺などが集まった非常にデリケートな部分ですので、保湿を行う際には、専用のクリームなどを使用して保湿するようにしましょう。
最後に
放っておくと、バストは知らない間にどんどん老化していってしまいます。正しいケアを習慣にすることで、老化の速度を遅くすることができます。また、バストサイズに関係なく、バストの老化は起こります。早めのケアをすることによって、老化を防ぐだけでなく、サイズアップにもつながることがあります。最近ではインターネットで下着などの商品が購入できるため、正しいサイズを測る・測り直すということをなかなかしなくなっているといわれています。これを機に、下着のサイズなど改めて測り直し、「今の」身体にあった下着を身につけることからバストケアを始めてみてはいかがでしょうか。
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