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正月明けから喉がイガイガする、鼻が詰まる感じがする…風邪のような症状を感じたらもしかしたら花粉症かもしれません。今年は暖冬で、1月から花粉が飛び始めます。まだ今年がスタートしたばかりですが、花粉の対策はしていますか?花粉症は鼻炎だけではなく皮膚の炎症も引き起こす厄介な症状です。今年は早めの対策をして、長くなりそうな花粉症の季節に備えましょう。

花粉症による肌トラブルって?

外からの刺激から肌をまもる「バリア機能」において大切な働きをしているのが外界と接している「角層」です。冬の間乾燥した空気に晒されて、角層はうるおいを失い、角層に隙間ができてしまう事で肌のバリア機能も低下してしまいます。冬に続く春の季節は、バリア機能が低下気味の肌になるので、肌が乾燥や紫外線などの刺激に弱くなり、肌トラブルが起きやすい状態になっています。ただでさえバリア機能が低下している肌状態に花粉による強い刺激が加わり、ニキビや湿疹・かゆみなどの症状として肌トラブルをおこしてしまいます。特に今年は早くから花粉が飛んでいるので、乾燥肌にダイレクトに花粉の影響が出やすくなります。また、もともとアレルギーがある方は肌トラブルを起こしやすいですが、花粉症でない方やアレルギーが無い方でも肌荒れする事が資生堂の研究で判明しています。花粉がつくだけで肌荒れしてしまうのです。マスクの隙間からでも花粉は侵入するので、マスクだけでは防げません。花粉症でもないのに肌があれるのは何故?と思っている方、花粉の原因を疑ってみましょう。

花粉症の改善はまず薬

花粉症を食事で治す事はできません。症状の改善には内服薬や点鼻薬が必要です。また、最近では花粉を予防するスプレーやスキンケア用品など、予防に焦点を置いた商品も沢山出ています。食べ物は薬のように即効性はなく、花粉症によいとされるものでも、そればかりを食べたところで症状が大きく変化することはありません。一方で、食事により花粉症の症状に強い身体作りを心がけることも大切です。室内に花粉を持ち込まない・洗濯物を外で干さない、症状に併せて薬を飲むなど基本的なサイクルは崩さず、そこに補助的に食事を取り入れましょう。

花粉症っぽい症状が出たら控えたい食材

アルコール

年始の季節、新年会などでアルコールを摂取する日が普段より多いという人もいるのではないでしょうか。アルコールは体内で分解されるときに作られるアセトアルデヒドがアレルギーを引き起こすヒスタミンの放出を促してしまうので、花粉症が悪化しやすくなります。また、アルコールは血流を乱れさせて、鼻づまりや充血などの症状を悪化させるので、鼻水などの症状がある人には摂取をおすすめできません。花粉症の症状が出ている時はなるべくお酒を控えましょう。また、アルコールと一緒に控えたいのが揚げ物やバラ肉など脂肪分の多い料理です。脂肪分の多いものは腸内環境を悪化させ、悪玉菌が増えてしまいます。腸内環境が崩れて免疫機能が低下してしまいますので、花粉症の悪化に繋がります。お酒の席で何かと登場しやすい揚げ物ですが、なるべき控えるようにしましょう。

メロン

お酒の席のデザートや年始の挨拶などで登場しやすいメロン。イネ科の花粉症がある人が控えた方がいいのがメロンです。メロンを食べた時に唇がヒリヒリしたり、口の中がイガイガするような違和感を感じたらアレルギー症状が出ている可能性が高いです。症状の悪化につながりやすいので、なるべく控えましょう。

花粉症っぽい症状が出たら食べたい食材

ヨーグルト

腸内環境を整えてくれる乳酸菌沢山含まれているのがヨーグルト。乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。きなこやハチミツ、バナナなど乳酸菌を元気にするオリゴ糖が含まれた食材と一緒に摂るとより効果が期待できます。数日に1回まとめて食べるのではなく、毎日少しずつ食べましょう。もちろんヨーグルトの他、乳酸菌飲料も良いと言われています。

チョコレート

チョコレートに含まれるカカオポリフェールには花粉症を緩和する効果があるとされています。実際に、チョコレートを摂取した人と摂取しなかった人を比べた研究し、チョコレートを食べた人の方がレルギー症状を引き起こすヒスタミンが放出されにくく、アレルギー症状が悪化しにくいという結果がでたそうです。また、チョコレートを食べた人の血液を調べたところ、アレルギーに関わるリンパ球のはたらきが抑えられることもわかっています。年始は何かと仕事が忙しい時期です。仕事で疲れて何か甘いものが欲しい時などにチョコレートを積極的に選ぶといいでしょう。

花粉の季節のスキンケアとメイクアップ

<洗顔>
①帰宅したらまず、花粉を落とす為にすぐに洗顔しましょう。放っておくと肌荒れの原因となります。なるべく肌に優しいタイプの洗顔料を選び、しっかりと泡立てます。洗い流す時はぬるま湯で、皮膚をこすらぬよう注意しましょう。洗顔料が残らぬようすすぎもしっかりと行いましょう。

②ニキビ肌の方は、花粉の刺激で炎症が悪化してしまうことがあります。ニキビができにくい処方の洗顔料を使用し、しっかりと泡立てて顔を優しく包み込むように洗うのがオススメです。

③外出先でも、水や乳液をコットンなどに含ませ、皮膚に付いた花粉を優しく拭き取ると症状が和らぎます。


<保湿>
①肌が乾燥していると、傷付きやすく、肌トラブルの原因となります。冬は特に乾燥がひどいので、保湿をしっかり心がけることが大切です。化粧水や保湿クリームなどでしっかりと保湿し、肌のバリア機能を高めると良いでしょう。日中も乾燥がひどい環境にいる場合はなるべく休み時間などに保湿力のある化粧水をつけるなどして肌の潤いをプラスしましょう。

②乳液・クリームは皮膚になじみやすい質感のものを選びましょう。無理に皮膚に塗り込むような行為は皮膚に刺激を与えてしまうので、優しくなじませてあげます。特に鼻のかみすぎで皮が剥けてしまっている・ヒリヒリしている部分は、特に注意して優しく保湿を心がけましょう。
冬などの寒い時期は、クリームや乳液を一度手に取って温めてから皮膚になじませると刺激が少なく、なじみも良くなります。

<メイクアップ>
皮膚に負担がかからない、低刺激の肌に優しい化粧品を使いましょう。使い慣れている化粧品でも、皮膚が敏感になっている時は、特定の成分に反応してしまうこともあります。化粧をする際は、こすったりなどの刺激を与えないよう注意しましょう。特に目の周りは皮膚が薄く、刺激を受けやすいので、アイシャドウなどでかぶれたりすることもあります。濃いメイクはなるべく避けて、刺激の弱いクレンジングで落ちるメイクにすることをお勧めします。

まとめ

冬は乾燥で肌が荒れやすい季節です。そこに今年は早めの花粉がやってきて、早いうちから花粉症や皮膚トラブルが現れる人がいます。病院に行って適切な服薬をすることはもちろん、日頃の皮膚のケアや食事に気をつけて、なるべく花粉に強い体作りを心がけましょう。特に新年は仕事や新年会で体調を崩しやすい季節で、肌の不調も出やすいです。十分な睡眠を心がけて、ストレスの少ない年始を過ごしましょう。

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