ボトックス注入で肩こりが治る!?

ボトックス注入で肩こりが治る!?

いつも肩がこっていたり、肩が張っていかつく男性的な印象を与えてしまっている…などのお悩みをお持ちの方、もう治らないものと諦めていませんか?
美容外科などでよく使われている「ボトックス注射」は、実はそんなお悩みにも効き目があります。

肩こりについて

肩こりは、日本人の30%以上の人が抱える「現代病」のひとつと言われています。特に、もともと「なで肩」が多い日本人は、肩こりになりやすい傾向にあります。
肩こりは、日常生活におけるストレスの蓄積や不規則な生活、運動不足などが原因となって、頭部、首から肩にかけて”締め付けられる””重くだるい”といったような、不快な圧迫感が持続します。

デスクワークや運転などで長時間同じ姿勢でいた場合や、ストレス状態が長く続くと、首から肩にかけての筋肉(僧帽筋、頭・頚板状筋、頭半棘筋、肩甲挙筋)が無意識の過緊張を起こし、肩こりが起こるといわれています。筋肉を覆っている筋膜が肥厚し、筋肉と硬く癒着することで「肩こり」を感じるようになります。
つまり肩こりとは、筋肉の持続性の緊張状態が症状に繋がっています。

肩こりの症状は、肩に重だるさや痛み、こわばった感じや不快感が慢性的に続く状態のことを言います。肩こりの特に強い方では、これがさらに頭部へと進展し、吐き気や緊張性頭痛の原因となっていることもあります。

また、肩こりで僧帽筋が強く収縮すると自然と肩が上がり、首が短く見えて、顔が大きく見えるという審美面にも影響を及ぼします。肩周りに厚みが出て太ったように見えている方も、僧帽筋が原因かもしれません。

肩こりの治療

肩こりの治療は、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、抗不安剤の内服や、トリガーポイント注射と呼ばれる痛みを感じるポイントへ麻酔剤を注射する治療などが有効とされていました。また、頭頚部へのマッサージや患部を温めるなど、筋肉をほぐし、血流を改善することも治療のひとつとされています。

しかし、上記のような薬物療法やマッサージなどの治療は、実際は改善が不十分だったり、効果が一時的なことが多く、持続性がありませんでした。
様々な治療を試しても中々肩こりが改善されなかったは、「ボトックス注入」がおすすめです。

肩への「ボトックス注射」

ボトックスとは、厚労省承認の米国アラガン社の製剤で、正式にはボツリヌス・トキシンといいます。保険が適応されないので、自費診療扱いの治療となります。

ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種が「ボトックス」であり、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制する作用があります。ボトックスを注入すると、神経から筋肉に伝わる情報をブロックして、筋肉の正常な機能を保ったまま筋肉の緊張を弱める作用があります。

ボトックス注入によって筋肉が和らぎ、余計な力が入らなくなることで筋肉が小さくなります。そうすると肩の位置が下がるので、首が細く見え、デコルテ周りを美しく、小顔に見せることができます。また、こり固まった筋肉で、ゴツゴツと発達してしまった男性的な肩を華奢にさせる効果もあります。
そのため、肩こり改善目的以外にも、ブライダル前など大切なイベントのために肩周りのシルエットを女性らしく、キレイに見せようと施術を受ける方もいます。

肩の筋肉以外だけでなく、ふくらはぎや、元々大きな筋肉がついていたり、スポーツを長年していたことにより発達してしまった筋肉に打つと筋肉が縮小し、痩身効果も期待できます。

ボトックスは、健康医療の分野では多汗症、難治性の顔面痙攣や痙性斜頚などの治療に用いられ、美容医療ではアンチエイジングや歯ぎしり緩和などにも使用されています。
アレルギーなどの心配がなく、世界中に広く普及しているので、安全、安心して施術を受けることができます。

施術

ボトックス注入はメスを使わず、極細の針で打つので、痛みは最小限で済みます。勿論傷跡も残りません。
肩こりが酷い方ほど痛みは感じにくいことがありますが、ほとんどのクリニックでは希望すれば麻酔の使用が可能です。

圧痛点、硬く張っている部分を触診し注入部位を決めていきます。
筋肉内に、まんべんなく気になる部分に数カ所注入します。肩の筋肉量やこりに左右差がある場合は、注入量もそれに合わせて配分することもあります。そうすることで、出来上がりもキレイに均等な肩ラインが実現します。

施術は5~10分程度で終了するので、仕事が忙しい方にも気軽に受けられます。

稀に内出血が確認できますが、ほぼ目立つことは無く、ダウンタイムもないのですぐにいつも通りの生活を送ることができます。

注入後は1週間から1ヶ月くらいで緊張がゆるみ、肩が軽くなった感覚を実感できます。効果の持続は個人差がありますが、3ヶ月から6ヶ月ほどです。効果が切れてきても、再度追加して打つこともできます。
肩こりは比較的早い段階でに改善しますが、頭痛も伴っている方は症状の改善が不十分な場合もあります。


<注意点>
*筋肉量が元々少ない方や、ボトックスを打つ場所や量によっては重いものが持てなくなったり、肩が上がらないということもありますが、医師が状態を見た上で調整するので、そういったことが頻繁に起こることはありません。

*施術後1~2週間は強く揉みこむマッサージは禁止です。施術当日は運動、入浴、飲酒など血流を良くする行動は控えましょう。

*ボトックスは妊婦および胎児に対する安全性が確立されていないので、妊娠中・授乳中・妊娠している可能性がある方は治療が受けられません。
上記に当てはまらない方も、注入後は女性で2ヶ月、男性で3ヶ月間の避妊が必要です。

まとめ

肩こりになると、治るまでは痛みや不快感に四六時中悩まされ、悪化すると頭痛をも引き起こします。仕事や作業がはかどらず、私生活に悪影響を及ぼします。
生活が変わらない限り、放っておいても治るケースは少なく、肩をマッサージしてもらったり、薬を服用してみても、満足するような効果が現れなかった経験がある方は多いのではないでしょうか?

健康医療や美容医療でもよく使われる「ボトックス注入」は、そんな肩こりにも有効な治療法です。注入による痛みは少ないので、病院や注射が苦手な方でも治療を受けやすいでしょう。

また、肩こりの原因となっている緊張した僧帽筋が和らぐことで、肩がなだらかになり、すっきりと痩せ見えもするので、女性にとっては一石二鳥の効果が得られます。肩周りの張りが落ち着くことでバランスが良くなり、今まで似合わなかった服が着られるようにもなって、オシャレも一段と楽しくなるでしょう。

酷い肩こりに悩まされている方、肩こりによる頭痛がある方、肩周りの筋肉で見た目を気にされている方は、是非一度カウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか?
効果の実感には約1ヶ月ほどかかるので、何かの予定に合わせる場合は、最低でも1ヶ月前からの施術をおすすめします。

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