”前額形成術”で女性らしい丸みを帯びたひたいへ!

”前額形成術”で女性らしい丸みを帯びたひたいへ!

意外にも、ひたいの形は「女性らしさ」「男性らしさ」を与える印象の役割を持っています。
男性的なひたいの特徴である、眉間の部分の突出や、ひたいが直線的で平たいような形をしている女性は、丸みを帯びた女性らしいひたいになりたいと憧れる方もいます。

ひたいの特徴

顔が美しいとされる人は、ひたいも美しいです。
一般的に女性らしいひたいは、鼻すじから髪の毛の生え際にかけてなだらかな丸み帯びていて、女性特有の立体感があります。 一方、男性らしいひたいとは、眉間の部分が突出し眉上が高く、また、眉毛の生えている部分の内側から外側にかけての骨(眉骨)も突出しています。さらに、ひたい全体は髪の毛の生え際にかけて直線的で後退していき、粗末で、ゴツゴツした硬い印象を与えます。
ひたいや眉骨が出過ぎていると、俗にいう「ゴリラ顔」になってしまいます。

また、ひたいが狭く後退していると貧弱そうな印象を与えたり、原始人のような顔立ちに見えてしまいます。

髪型によってひたいは隠れることもあるので、気にしない人もいらっしゃいます。しかし、意外にもひたいの役割は、顔の印象を決めるに当たって大きな働きをしていて、ひたいの形を気にする人は少なくありません。

前額形成術とは?

前額とは、ひたい・おでこのことを指します。
この前額部分の骨を減らしたり、形を整えて女性らしい丸みのあるひたいにする治療を「前額形成術」といいます。

男性的な印象を与える、突出した前頭部を丸くさせたい女性が治療を希望されます。他にも、若返り目的として、年齢の現れやすいひたいのシワを伸ばす手術とともに効果的な手術の一つでもあります。2つの手術を、同時に行うことでより顔の若返り図ることが可能となります。

前額形成術は性別適合化手術の一つとしても有効で、男性の方が女性らしい柔らかなひたいにさせるためにも使われる方法でもあります。
男性の場合でも、性別適合化手術目的以外で、ゴツゴツして怖そうだったり、険しい表情をしているように見える顔の印象を和らげるために手術を受ける方もいます。

前額形成術にはいくつか方法があります。
人工骨や人工インプラント(シリコン、レジン、セメントなど)でひたいの形や丸みを作る方法、ひたいの骨を削る方法、脂肪注入術、があります。
取り扱われている前額形成術はクリニックによっても様々で、傷跡が目立つ手術から目立たない手術まであるので、どの方法で治療をしていくかは事前によく考えた上で決めていく必要があります。


<おすすめの方>
*丸くて女性らしいひたいになりたい
*直線的で平坦なひたいが気になる
*ひたいのデコボコを治したい
*ひたいがくぼんでいる
*柔らかく優しい顔立ちになりたい
*ひたいのシワを伸ばしたい
*鼻筋からひたいにかけての曲線を整えたい

人工骨・人工インプラントを使用する方法

人工骨や人工インプラント(シリコン、レジン、セメントなど)を用いて、ひたいに高さや丸みを作る手術です。
ひたいの丸さや高さが欲しい方、ひたいの凹凸が気になる方、立体的な顔立ちにしたい方に向いています。


<手術方法>
全身麻酔を行い、後頭部を環状切開し皮膚を眉骨の辺りまで剥離します。大掛かりな手術な印象もありますが、頭皮は帽状腱膜下と頭蓋骨がゆるく接着しているため、ここでの剥離はほとんど出血も起こりません。
ひたいの形を見ながら、人工骨ペースト(ハイドロキシアパタイト)の量や(※)人工インプラントの大きさを調節し、決定したものをひたいの骨の上に置いて、高さと丸みを出していきます。金属製のスクリューで骨に固定し、最後に縫合して手術は終了です。1〜2週間後に抜糸をします。

また、鼻すじからひたいにかけての女性らしい曲線的な形を希望する場合は、同時か、又は後日に鼻の形を整える手術を一緒に行うとより効果的です。

また、手術前には、約3日ほどの短期間で身体に吸収される専用のヒアルロン酸を注入し、術後の高さや丸さなど、どのような額にするか等の完成形を事前に確認を行います。通常、手術の1 週間前までに行います。これによって、実際に手術で使用する素材の量やデザインを決めます。
シミュレーションを行うことで手術後の仕上がりを確認することができるため、より満足度の高い結果になることが期待できます。

(※)人工インプラントとして使われるセメントやレジンは、頭蓋骨欠損部などの修復に用いられるアクリル樹脂の医療材料です。医療現場では一般的に使用されている素材です。手術の前にシミュレーションに合わせた骨セメントを作成しておけるので、彫刻のような完成度の高いひたいが完成されます。
また、手術直後は硬さや違和感はあるものの、徐々に本来の骨と同化して自然な状態になっていくので、時間が経つと手術前と変わらない感触になります。


<ダウンタイム・リスク>
*腫れは約10日〜2週間続きます。腫れがひたいから目元へ移行してくるので、視界が悪くなることがあります。また、内出血や感染症になった場合、腫れが長引くこともあります。3ヶ月ほど浮腫むこともあります。

*手術操作によって細かい血管が傷つくと、内出血を起こして皮膚が紫色になりますが、1〜3週間で消失します。

*傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。また、頭髪内の傷に沿って数ミリ幅の脱毛が残ります。切開する範囲が広いため痛みが続く場合もあります。

*喫煙は血液の循環を悪くするため傷の治りが悪くなり、更には細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。術前2週間前~術後最低1ヶ月は禁煙をする必要があります。

*人工物を体内に入れるので、感染の恐れや、アレルギー反応が出ることがあります。原因が人工物である場合には、それらの抜去をします。

*術後に傷の中で血が溜まったり、縫合していた中縫いの糸が出てくることがあります。どちらも早めの処置が必要です。

*手術操作の際に目の上で知覚神経の近くを剥離する関係で、前頭部から頭頂部にかけて知覚が麻痺することがあります。また、知覚が鈍くなりますと頭に痒みを感じることがあります。知覚の鈍さは約3~6 ヶ月かけて自然回復しますが、稀に感覚が完全に元通りには戻らないこともあります。

*手術操作の際に、眉毛を持ち上げる筋肉を動かす神経の近くを触る必要がある関係で、眉毛が上がりにくくなることがありますが、約1〜3ヶ月で自然回復します。稀に動きが完全に元通りには戻らないことがあり、眉毛の左右差が目立つ場合は正常に機能しているひたいにボトックスを注射して左右のバランスを整えることができます。
 
*特に皮膚の薄い方で、ひたいに小さな凹凸が見えてしまうことがあります。気になる場合には、再度同じ箇所を切開し、骨セメントを削るもしくは追加し調整を行う、又はヒアルロン酸を注入して凹んだ部分を膨らますこともできます。

*シュミレーションを行ったとしても、術後の仕上がりに対してひたいが高すぎる・低すぎる、イメージしていた形と異なると感じることがあります。その場合、相談・再調整をし、再度後頭部を切開し骨セメントを削る、追加する、新たな骨セメントと取り替える、あるいは抜去します。ひたいの膨らみが足りないと感じる場合には、ヒアルロン酸注入で膨らみを補うことも可能です。

*眼球が腫れて、目の焦点が合わないことがありますが、腫れが引くにつれて改善されます。

*骨を切った部位や骨を固定する金属製のプレート、ワイヤー、骨セメントはレントゲン画像に写ります。しかし、CTやMRIの検査を受けることに支障はありません。骨になじみの良い金属を使用するので、原則的には抜去の必要はありませんが、気になる場合は手術後4 ヶ月以降に再度後頭部を切開し、抜去可能です。

*骨セメントを挿入した場合、長期間経過するとセメントを乗せた骨の部分が骨吸収によって凹みが生じる場合があります。凹みの部分にヒアルロン酸やご自身の脂肪、又はオーダーメイドプロテーゼを挿入すして対処することができます。

ひたいの骨を削る方法

「前頭洞縮小術」「前額骨切り術」ともいいます。ひたいが出っ張っているのが嫌な方、眉間や眉毛の部分が厳ついのが嫌な方におすすめです。
前述した方法と同様に、後頭部冠状切開からアプローチします。髪の毛が生えたまま髪の毛の中を切開して行われるので、手術の痕は、髪を丸刈りや短髪にしない限りは目立ちません。

この方法は、男性的な顔にさせてしまう眉骨部分(ひたいと眉の突出している部分)を理想の形に削っていきます。眉骨がひどく突出している場合は、眉骨を削り過ぎると穴が開いて前頭洞(副鼻腔の部屋となる空洞部分)にまで到達してしまいます。そのため、突出した眉骨、前頭洞周囲の骨を切り、前頭洞側に突出した骨全体を移動させる技術で対処します。


<手術方法>
全身麻酔を行い、後頭部を環状切開し皮膚を眉骨の辺りまで剥離します。
前頭洞の突出した部分を骨切りして外し、周囲の土台となる前頭骨を削ります。外した骨を戻し、固定します。滑らかな曲線が作り出せない場合は人工骨を用いて整えていきます。最後に頭皮を縫合して手術は終了です。1〜2週間後に抜糸をします。


<ダウンタイム・リスク>
*人工骨や人工インプラントを挿入する方法とダウンタイム・リスクはほぼ一緒です。しかし、人工物を体内に入れない方法であるため、人工物によるリスクはありません。

脂肪注入術

人工物を使うほどではない方や、人工物を体内に入れることに抵抗のある方におすすめです。切開を伴わないため、入院の必要も無く、気軽に受けられます。
また、自信の脂肪を注入するのでリスクも低いです。


<手術方法>
最初に自分のお腹や太ももなどにある余分な脂肪を採取し、その脂肪をひたいに注入できるよう精製します。その後に、専用の極細針の注入器を使って、ひたいの盛り上げたい部分に何層にも分けて細かく注入します。あまり一度に脂肪注入を行うとシコリになったり、かえって注入した脂肪の生着が悪くなるなどのトラブルの原因になってしまうので、入れる量には注意が必要です。

脂肪の生着率は7〜8割程度と言われており、残りは体内に吸収されていってしまいます。しかし、一度生着すれば半永久的に効果が持続するので、仕上りも感触も自然です。しっかりとひたいの丸みのある柔らかな形や、鼻すじからひたいにかけての曲線的な形、そして皮膚にもハリが出るので若返り効果も期待できます。
出来上がりに満足行かなかった場合、手術後3カ月以上間隔を空ければ、再度脂肪注入をしてより理想的な結果を期待できます。 


<ダウンタイム・リスク>
*手術当日は洗顔・洗髪は不可ですが、翌日からは可能です。メイクは腫れが引いてくる手術後7日以降に軽いメイクであればできるようになります。

*脂肪が生着するまで3週間程度かかるので、その間はひたいをこすったり、強い力をかけないように注意して生活する必要があります。

*脂肪の生着した後が完成となります。手術前に確実な完成形がわからないため、必ずしも理想通りの仕上りにはなりません。形に満足いかない場合は再度注入が可能です。

まとめ

ひたいの形によって、顔の印象が男性的か女性的かが左右されてきます。しかし、ひたいの形が気になったとしても、骨の問題であることが多く、自力でひたいの形を変えることはできません。

前額形成術は、切開をし、骨を削ったり人工骨や人工インプラントを使うことで、確実な理想のひたいの形を作ることができます。大掛かりな手術になる分リスクも高くなってしまいますが、一度手術をすれば、その効果は永久的に持続します。また、高さや丸みを出すことで、ひたいのシワが伸び、若返りの効果も期待できます。

ひたいの形によって男性的に見えてしまうのが気になっている方、より女性らしい顔立ちになりたい方、ひたいの形を整えたい方は、前額形成術をおすすめします。

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