毎日鏡を見て、「鼻のブツブツが消えたらいいのに…」と思って、つい毛穴の汚れを押し出していませんか？実はそれ、毛穴に更に負担をかけているかも！毛穴が黒ずんでしまう原因とその対策をご紹介します！
鼻のブツブツはいったい何？
毛穴に黒く目立つ鼻のことを、形が似ていることから「いちご鼻」と呼ぶことがあります。いちごなんて可愛らしいと思いきや、実は残念な状態を表した表現なのです。鼻は顔の真ん中にあり、人の目につくパーツです。可能な限りつるんと美しい鼻を保ちたいですよね。しかし、鼻は顔の中でもっとも毛穴が詰まりやすいパーツと言われています。なぜなら鼻は、顔の他のパーツに比べて皮脂の分泌が多いだけでなく、皮膚の代謝が悪くなりやすいからです。また、複雑な形をしている鼻は、頬やおでこよりも洗顔や化粧水などの成分がいきわたりにくいということも原因として挙げられます。
いちご鼻には種類がある
上に記載しましたが、鼻は皮脂の分泌が多く、代謝が悪いパーツ。毛穴が黒くなるのは、皮脂が毛穴に詰まって黒く見えるタイプと、代謝が悪く、毛穴周りがシミになっているタイプがあります。残念ながら、どちらも併発する可能性もあります。
角栓タイプ
毛穴に皮脂が詰まったものを角栓といいます。角栓タイプの毛穴の黒ずみは、皮脂だけでなく、古い角栓が詰まり、酸化すると黒く見えてしまいます。毛穴が詰まっているため、鼻を触るとザラザラとした感触がします。
色素沈着タイプ
日焼けをすると、肌でメラニン色素が作られますが、シミといわれる色素沈着は、メラニン色素が過剰に作られても、代謝が乱れると、肌に色素が残ってしまう現象です。それが毛穴の周辺で起きると、毛穴が黒ずんでみえてしまいます。この毛穴の黒ずみは角栓タイプと異なり、触ってもザラザラしていません。
角栓はなぜできる？
角栓は主に、皮脂と皮膚（表皮）の一番外側にある角質細胞が混ざってできたものです。皮脂の分泌が多く、皮膚の代謝であるターンオーバーが乱れると、余分な角質細胞が角栓になりやすくなります。さらに、角栓ができた毛穴は広がりやすく、更に角栓を大きくすることもわかっています。
やってはいけない角栓ケア
角栓を取ったり溶かしたりするための商品がたくさん売られていますが、日常的に洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを使い続けていると、角栓をなくすどころか、更に大きくしてしまっている可能性があります。洗浄力が強すぎると、汚れだけでなく必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌の乾燥を招きます。乾燥した肌は表皮がつっぱり、毛穴が引っ張られて大きく広がります。さらに乾燥していることから、余分な皮脂の分泌も起こり、更に角栓で毛穴を詰まらせるという悪循環が起きます。
また、角質を抜き取るような毛穴パックも肌に刺激が強い場合が多いため、毛穴がさらに広がり、汚れが余計に詰まりやすくなります。くり返して行うと、肌の防衛反応で毛穴周辺の角質が厚くなります。すると角栓ができやすくなり、黒ずみが目立つようになってしまいます。
角栓を押し出すのはNG？
角栓が盛り上がって見えるとやってしまいたくなりますが、毛穴を指で押し、角栓を出すのはNG。手を綺麗に洗っていたとしても、爪の中には雑菌がたくさん潜んでいます。爪の先で毛穴を強く押す行為は、毛穴に余計な刺激を与えるだけでなく、手についている菌が鼻の毛穴に付着してしまうこともあるのです。菌を除去しようとして、余分な皮脂を出すことにつながったり、最悪の場合には炎症を起こしたりする可能性もあります。
角栓や毛穴の詰まりを押し出す場合には、清潔な専用の器具を使うようにしましょう。メイクは落とし、洗顔した状態で行います。押し出した後は、毛穴が角栓の大きさだけ開いていますので、収れん化粧水を使用するなどして、毛穴を引き締めるようにします。やりすぎると毛穴の開きにつながりますので、実施頻度は週１回程度にとどめましょう。
いちご鼻撃退！対処法
角栓を洗い出す
角栓を押し出す方法は毛穴を傷つける可能性があるため、できれば避けたい方法。ではどのようにすれば安全にリスクが少ない方法で角栓を除去することができるでしょうか。その方法は、「温めて洗い出す」です。少し時間はかかりますが、角栓のオフだけでなく、角栓ができにくい毛穴にすることができますのでオススメです！
やり方は、まず「温め」。温めることで毛穴を開かせます。蒸しタオルを顔に乗せたり、お風呂で半身浴をしたりすることで毛穴が開きます。蒸しタオルの場合は、タオルを濡らし、電子レンジで３０秒ほどレンジアップして作れますよ。その後、オイルを綿棒に染み込ませ、優しく円を描くように鼻を撫でます。小鼻などオイルがいきわたりにくいところも忘れずに。オイルはベビーオイルや、香料や保存料などが入っていなければオリーブオイルなどでもできます。角栓は皮脂でできているため、オイルとの相性がいいと言われています。鼻全体にオイルがなじんだら、ぬるま湯で洗いながし、たっぷりの泡でいつも通りの洗顔を行います。最後は開いた毛穴を引き締めます。毛穴を引き締めるには、水に濡らして絞ったコットンなどで冷やすのがいちばん。その後、化粧水や乳液も忘れずに。週に2～3回行うことで、毛穴の詰まりをなくし、綺麗な鼻がキープできます。
サロンケアで撃退！
毛穴のケアは、エステサロンなどでも行っています。プロが施術してくれるものですので、効果だけでなくアフターケアもしっかりしてもらえるでしょう。種類としては、まずは超音波洗浄機があります。昨今では家庭用もありますが、微振動を起こし、角質を飛ばしてくれるものです。また、ガラス管で毛穴汚れの詰まりを吸い取る毛穴吸引や、毛穴の汚れを吸着させて取り除く酵素パックなどもあります。可能な限り肌への負担を抑え、なおかつたまった皮脂や汚れを根こそぎオフできるので、時間とお金に余裕がある場合はサロンなどを活用してみるものいいかもしれませんね。
黒ずみ毛穴を作らないために
角栓を作らないようにするためにも、毛穴に色素沈着をさせないようにするためにも、最も予防となるのは生活習慣の改善です。肌のターンオーバーを正常化して、色素を自然に排出できるようになれば、角栓もできにくく、色素沈着も起こりにくくなります。特にお肌のために、以下を意識してみるといいでしょう。
バランスの取れた食事
皮脂の分泌を抑えるために、脂質の代謝に欠かせないビタミンB2や、皮脂の酸化を防ぐビタミンEなどを積極的に摂るようにしましょう。
ビタミンB2を多く含む食品
レバー、牛乳、卵、ウナギ、カレイ、ズワイガニ、ノリ、ワカメ、干ししいたけ、 キクラゲ、マッシュルーム、納豆、アーモンドなど
ビタミンEを多く含む食品
アーモンド、ウナギ、アボカドなど
また、スナック菓子などの脂肪・糖分の多い食品は控えるようにしましょう。過剰に摂取してしまうと、皮脂が過剰に生成されることにつながります。
クレンジング
洗浄力の強いオイル系のクレンジングは、毎日使用すると、必要な皮脂・角質まで取り去ってしまいます。
洗い流すタイプのクレンジングは、比較的肌に優しいものが多いため、毛穴のためには洗い流すタイプを使用するといいでしょう。クリーム、ミルク、リキッド、ジェルタイプなどがあります。また、メイクをしている時間が長いと、それだけ皮脂とメイクが混ざって毛穴を詰まらせる原因になりますので、帰宅後などは早めに落とすようにしましょう。
保湿
肌がオイリーな状態でも乾燥状態でも、いずれも毛穴にとってはよくない状態です。肌に合った保湿を行うことで、毛穴を広げないようにしましょう。肌にとって適切は保湿がどのようなものかを見極めるのは難しいですが、何かトラブルがある場合には、適切に保たれていないことがほとんどです。どのようなトラブルが多いかを検証し、自分の肌質に合わせた保湿ケアを行いましょう。
最後に
美しい肌をつくる、そして守るためには、規則正しい生活と十分な栄養素が基礎となります。健康な生活は、からだの不調を治し、あなた自身を内面から美しくさせます。今回は毛穴に着目しましたが、いつでも誰に対しても自信をもっていられる自分でいるためにも、今回ご紹介したケアを実践してみてくださいね！
