首回りが露出した服を着ると首の短さが強調される、身体が太く見え華奢にはほど遠い、肩がたくましく見える…そんな悩みを抱えていませんか。特に顕著に気になってしまうのがウェディングドレスなど肩まわりを露出したドレスやオフショルダーの洋服を着るタイミング。普段は肩の隠れた洋服を着ていてなかなか気づかなくとも、試着の段階であれ…?と思う方も多いそうです。ここ一番という時に少しでも美しくドレスを着こなしたいですよね。首まわりやデコルテの出るドレスは、肩がダイレクトに晒されるのでメイクで視覚的に美しく…というような事がなかなか難しいです。首が短く見えたり、ごつごつした体の印象に悩んでいる場合、実は首の短さや脂肪のせではなく、酷い肩こりによって首回りや肩が盛り上がってしまっている事が原因の場合があります。肩こりは、実は体の見た目にも影響を与えているんです。最近では肩こり解消や首回りの美しさの為に肩にボトックスを打つ人が増え、雑誌などでも取り上げられる事が多くなりました。プチ整形としてもポピュラーなボトックス。2019年2月に日本美容外科学会が発表した2017年の美容医療の施術数の調査では、1年でおよそ30万件のボトックス施術が行なわれた事がわかっています。肩こり解消・美容両方の面から肩ボトックスを検討してみませんか?
肩ボトックスとは
僧帽筋と呼ばれる背中や肩を支える筋肉にボトックスを打ち、筋肉のハリを和らげる治療法です。ボトックスと言うと、シワや顔のエラの改善のイメージが強い方もいらっしゃいますが、肩にもボトックスを打てます。筋肉のハリで盛り上がってしまった肩太りを改善し、美しい肩のラインに整えられるので、首が長く見え、全体が美しく見えます。また、首が長く見える事で視覚的に小顔に見えるという効果も。肩を出すドレスを着る際、うなじから肩にかけて綺麗なラインを出せるので、美容大国韓国ではウェディング前のビューティー支度としてもポピュラーです。確かに韓国のアイドルは肩が華奢で美しい人が多いですよね。日本でも肩こりの改善だけではなく、韓国のアイドルのような華奢な肩ラインに憧れて肩ボトックスを検討している人も多いです。効果がでやすいのは、デスクワークで同じ姿勢を続けて肩が張ってしまっている人やスポーツで肩の筋肉が発達している人です。
肩ボトックスの意外な効果
前述の通り首回りの美容にうってつけの肩ボトックスですが、肩こり解消というのも大きなメリットです。美容の為ではなく、酷い肩こり治療として受ける方も多いです。特に長時間のデスクワークは、運動不足などと相まって首から肩にかけての緊張状態が慢性的に続きやすいです。中には肩こりが原因で頭痛を起こす方もいます。慢性的な肩こりはデスクワークを続けている限り、改善しづらく、どうしても薬やマッサージなどに頼らざるを得ないというのが現状です。僧帽筋は人によって張る場所が異なりますが、僧帽筋全体が張ってしまうと肩甲骨が埋もれ、マッサージなどでは解消する事が難しくなる場合や一時的な解消のみで効果がほとんど持続しない場合があります。しかしながら肩ボトックスをうつと、過度に緊張した僧帽筋を緩和させ、肩を軽くします。つらくなる度にマッサージに通うというような事も減るので、日々の時短にも繋がります。ストレッチやマッサージ、針・薬などで重い肩こりが改善せず悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか。
肩ボトックスのデメリット
肩ボトックスは効果が出るまでに時間がかかります。個人差がありますがおおよそ1週間程度~1ヶ月かかると言われていますので、それを踏まえて計画的に打つのが効果的です。稀に内出血が出る事があるので、肩を出す直前に打つのは避ける方が良いでしょう。この日必ずオフョルダーの服を着ると決まっている方はあらかじめ早めに受けるようにしましょう。また、肩に限らずボトックス注射は妊婦や胎児への安全性が確率されていません。妊娠中の方、授乳中の方は受ける事ができません。加えて施術直後の妊娠も胎児への影響を踏まえて、施術してから2~3ヶ月は避妊が必要となります。支払も健康保険が適用されず、自費になるので注意しましょう。肩ボトックスの注射はたいてい美容外科クリニックで受ける事ができますが、整形外科で取り扱っている場合もあります。クリニックによって使用される薬剤も違うので、一回あたりの料金も1万~6万程度とかなり開きがあります。どの病院で受けるのか、複数の病院を比較してしっかり情報収集してください。
施術について
ボトックスに使用する薬剤は、医院によって取り扱いが違うので事前に確認しましょう。肩ボトックスは効果が長持ちしやすいというメリットがあります。個人差があるものの、効果の持続期間は約3ヶ月~長い方だと1年ほど効果が続きます。ただし、前述の通り効果が出るまでに時間のかかる施術になるので、例えばドレスを着るために打つという場合、着用の一ヶ月前には施術を受けるようにしましょう。施術は10~15分程度、ダウンタイムの数時間(内出血のある場合)と短いです。注射の痛みも少ないので、痛みに弱い方も安心して受けられます。洗顔やメイク、入浴も当日から可能になります。ただし、当日は長時間の入浴や飲酒等血行をよくする行動は控える必要があります。また注射した後一定期間は注射箇所のマッサージは避けましょう。投与したボトックスが拡散してしまい、思った以上の効果が出なくなってしまうおそれがあります。ボトックスは打つ部位によって定着期間や効果が変わるので、いつ頃から運動やマッサージをしても良いのか、事前に医師に確認しましょう。また打つ量が多いと、数日の間腕を上げるのがだるくなる場合があります。打つ量によっては洗濯物を干すだけでだるく感じる方もいます。日常生活が困難になるというような事はありませんが、施術後数日間の間に力仕事を控えている場合、つらくなる場合があるので、こちらも医師に相談しましょう。打つ量は肩こりの程度で変わってくるので、事前にクリニックで相談しましょう。
上記のように、肩ボトックスを受ける理由は人それぞれですが、健康面から受ける人にとっては美容効果もあり、美容効果を期待して受ける人にとっては肩こり解消できるというメリットの多いボトックス施術です。普段から辛い肩こりに悩んでいる方はもちろん、ウェディング支度や華奢見せのために肩ボトックスを是非検討してみてください。
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