もうすぐ夏本番の季節ですがすでに暑い日が続いて熱中症のニュースも耳にするようになりましたね。夏の暑さが増すと、体調を崩しやすくなることを指す「夏バテ」。最近急に体が怠くなって、もしかして夏バテ?と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、その原因は単純に暑さだけではありません。食生活が原因と言われることもあり、特に、砂糖摂取量の増加が健康に与える影響が注目されています。アイスクリームやスポーツドリンクなど、夏においては涼を取るための甘い誘惑が多く、ついつい過剰に摂取してしまうことも少なくありません。砂糖はエネルギー源として必要不可欠なものですが、摂りすぎると体にさまざまな影響を及ぼす恐れがあります。特に暑い季節には、糖分の多い飲食物がさわやかさを感じさせ、気軽に手に取りがちです。また、アイスクリームや冷たいデザートなどもついつい食べてしまう季節です。しかし、これらは血糖値の急上昇を招き、一時的な元気を与える代わりに後に疲労感を引き起こすことがあります。今回は、夏バテという言葉で片付けられがちな体の不調について、砂糖摂取過多が及ぼす影響に焦点を当てます。夏季における健康管理は、単なる暑さ対策にとどまらず、食生活の見直しも重要です。アイスクリームやスイーツの誘惑に負けず、バランスの取れた食事を心がけることが、健康を維持するための第一歩です。
そもそも夏バテはなぜ起こる?
暑くなると起こる夏バテ。体が怠くなったり、食欲がなくなったりしますが夏バテの原因はいくつかあります。これらの原因を解消すると、夏バテ予防になります。
高温多湿の気候: 夏の暑さや湿度が高いと、体温調節が難しくなります。これにより体力を消耗しやすくなり、疲労や倦怠感を引き起こす要因となります。
水分不足: 暑い季節には汗を多くかくため、水分が不足しがちになります。適切な水分補給を怠ると、脱水症状が起こり、体調が崩れることがあります。
栄養不足: 夏は食欲が減退しやすく、バランスの取れた食事が難しくなる傾向があります。特にビタミンやミネラルの不足は免疫力低下や体力の低下につながり、夏バテを引き起こす要因となります。
運動不足: 暑さを理由に運動量が減少し、筋力や体力が低下することで体が怠くなることがあります。適度な運動は体力維持に必要不可欠です。
睡眠不足: 暑さや夜間の高温が原因で、睡眠の質が低下しやすくなります。十分な睡眠がとれないと、体の回復や免疫力が低下し、夏バテのリスクが増加します。
砂糖を摂ると体が怠くなるのは何故?
砂糖の過剰摂取も体が怠くなる原因になります。砂糖を摂取すると血糖値が急上昇します。これによりインスリンが急増し、血糖をコントロールしようとします。その結果、血糖値が急速に下がることがあります。この急激な血糖値の変動が体に負担をかけ、倦怠感や集中力の低下を引き起こすことがあります。また、砂糖を摂ると他の栄養素の摂取が不足しがちになることがあります。特にビタミンやミネラルの不足は、体のエネルギー生成や代謝に必要不可欠な役割を果たすため、体の調子を崩す要因となります。また、砂糖を多く摂取すると、一時的に興奮状態になりやすく、眠りにくくなることがあります。十分な睡眠が取れないと、疲労感が蓄積しやすくなります。
砂糖の摂りすぎは美容にも影響がある
砂糖の分子は皮膚でコラーゲンと結合し、この際細胞に炎症を引き起こします。結果しわを発生させ、皮膚の弾力性を失ってしまい、肌が硬化しやすくなります。また、血糖値が急激に上がることでホルモンバランスが変化し、吹き出物の原因にもなります。また、特に夏の場合はアイスクリームや冷たいデザートで砂糖を摂取することが増えます。冷たいものを食べすぎる事による冷えで、内蔵に負担をかけて消化不良を起こしたり、急激に体が冷える事によって冷え性を招く可能性もあります。ただでさえ暑さで食欲もなくなりやすい中、肌の調子が悪くなったり、痩せにくくなったりしてしまいます。夏に特に食べたくなるアイスは海外の研究で依存しやすい食べ物として選ばれており、一度習慣付くと止めるのが難しくなってきます。
砂糖の摂りすぎを避けよう
砂糖の摂りすぎ傾向にあると思ったら、普段食べているアイスや冷たいデザートなどを他のものに置き換えましょう。砂糖の摂取を抑えながら、爽快感や満足感を得られるものを選択するのがおすすめです。
スイカ
スーパーなどでは食べやすいサイズにカットされたスイカも売られるようになって、一人暮らしの人でも気軽に食べられるようになったスイカ。スイカは90%が水分で構成されるジューシーな夏の果物の代表格です。睡眠中に失われた水分と糖分を手軽に補給でき、ほてった体を冷やしてくれるので、朝食べると頭がすっきりと働きます。スイカには「シトルリン」という腎臓の機能を助け、高血圧や動脈硬化の予防効果が期待できるといわれているアミノ酸の一種が含まれます。水分を取りすぎて腎臓が疲れ気味の人がいる夏でも腎臓の調子を整え、さらにスイカに含まれるカリウムの利尿効果促進でむくみの解消につながります。
メロン
スイカと同じく、メロンも最近はスーパーでもカットメロンが売られるようになりましたね。そんなメロンも美容効果は高く、特にメロンに含まれるカリウムはなんとスイカの3倍近く含まれています。夏はしょっぱいものが食べたくなる時。塩分を過剰摂取して浮腫んでしまった時に食べればむくみ解消に繋がります。また、メロンに含まれるパントテン酸は脂肪・タンパク質・糖質の分解を促した代謝を促します。メロンのカロリーは果物のなかでは低カロリーなので、ダイエット中の方におすすめの果物です。
ぶどう
ぶどうは一粒の中に女性には欠かすことができない美容効果がぎっしりと詰まった美容フルーツです。美肌に良いというフルーツは沢山ありますが、特にぶどうはアンチエイジングや美肌への効果がとても高いフルーツです。ぶどうには老化を防ぐポリフェノールや強い抗酸化作用のあるプロアントシアニジンが含まれます。また美肌作りに欠かすことのできないビタミン類も多く含まれます。それと共に、ぶどうの甘さのもととなるブドウ糖は体内に吸収されやすく、すぐエネルギーに変換されるので、疲労回復にも効果のある果物です。
パイナップル
パイナップルには肌を綺麗にする要素が沢山あります。その中でも注目なのが酵素。酵素には、ビタミンB1と呼ばれる栄養が含まれており、このビタミンB1は新陳代謝を促して、肌の中の古くなった角質を取り除いてくれます。また、パイナップルの酵素にはエストロゲン様作用も認められており、ホルモンバランスを整えてくれます。身体を冷やす果物が夏は多いですが、パイナップルは冷え症に効果のあるビタミンB1を含んでいるので、エアコンで冷えやすい夏の身体に優しい果物です。
これらのフルーツはそのままで食べるのは勿論、凍らせてかき氷にしたり、フルーツスティックにしてアイスの代わりにすることもできます。また、上記以外にもバナナやイチゴなどはヨーグルトと一緒に食べるとおやつになります。ナッツ類をトッピングすればより栄養価が高く、満足感が得られるでしょう。スムージーなどにして、暑さでバテている体を冷やすのもおすすめです。また、上記以外にも例えばリンゴやさつまいもを蒸してムッシュすると自然な甘みで満足できます。さつまいもは食物繊維も多いので満腹感を持続させることが可能です。
夏はなるべくビタミンCを取りたい!
ビタミンCは体内で合成することができない栄養素であり、日常的に外部から摂取する必要があります。また、ビタミンCは水溶性のビタミンであり、体内に蓄積することはできないので、日常的な摂取が重要です。夏は汗と一緒にビタミンが排出されてしまったり、暑さのストレスによってビタミンCの需要が高まります。積極的にビタミンCを取りたい季節と言えるでしょう。アイスや冷たいデザートを食べたくなったら、是非ビタミンCが豊富なフルーツに置き換えてみてください。トマトやマンゴーなどにもビタミンCは含まれています。
まとめ
冷たい食べ物は砂糖をたくさん使っていても甘さを感じにくいため、ついつい多く食べてしまいがちです。勿論熱中症予防のためにスポーツドリンクを飲んだり、かき氷を食べたりすることも大切ですが、体が毎日怠いと感じたら、まず砂糖を摂りすぎてないか生活を見直し、バランスを見ながらフルーツやスムージーなど砂糖を使っていないものに置き換えて、夏の砂糖取りすぎを防ぎましょう。夏もバランスの良い食事を心がけて美容と健康に良い毎日を送りましょう。
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