紫外線の季節!肝斑の悪化も気をつけて!

紫外線の季節!肝斑の悪化も気をつけて!

30代からの肌の悩みとして増えてくるのが肝斑。肌をくすませて見せる原因にもなり、化粧でカバーしづらいこともあり悩みの種になりやすいです。肝斑の名前は聞いたことがあっても、シミとの違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。シミと肝斑は見た目は似ていますが、実は異なる肌トラブルです。シミは紫外線や年齢などが影響して男女共に見られます。肝斑は主に顔や手に現れる褐色の斑点で、主に女性に見られます。肝斑は主にホルモンの影響があり、妊娠やホルモンの変化が起こる時に増えることがあります。そしてシミ同様、紫外線の影響を受けやすいので、紫外線が強くなるこれからの季節注意が必要です。

そもそも肝斑とは?

肝斑は、顔や手などに現れる褐色の斑点で、主に女性に見られる肌トラブルです。この斑点は、日本語で「肝斑(かんぱん)」とも呼ばれ、しばしば「シミの一種」と誤解されることがありますが、実際には異なります。肝斑は主にホルモンの影響によって引き起こされます。例えば、妊娠中やホルモンの変化が起こる時期に肝斑が増えることがあります。そのため、女性ホルモンのバランスが乱れやすい妊娠や更年期など30代~50代の時期に、肝斑が現れることがよくあります。逆に60代以降ではほとんど発症することがありません。むしろその年代になると薄くなったり消えたりすることがあります。女性特有のものとして知られていますが、男性にも女性ホルモンの分泌はあるため、バランスが崩れると男性も稀に発症することがあります。

肝斑の原因って?

更年期にさしかかる30代~50代の女性に症状として現れやすいことから、主な原因は女性ホルモンの乱れとされています。妊娠中やピルの使用によってホルモンバランスに変化があったときに発生することもあり、その場合は20代から発症する人もいます。また、ストレスの影響でホルモンバランスが崩れ、肝斑が濃くなる場合もあると言われています。最近では、マスク生活による頬への慢性的な刺激で肝斑が濃くなる人もいます。また、紫外線は肝斑の悪化に深く関与しています。最初は目視で気が付かないくらい薄くても、紫外線によるダメージで肝斑が濃くなり、肝斑に気がつくようになります。特に顔や手など日光に直接晒されやすい場所に肝斑が発生しやすくなります。

シミと肝斑の見分け方ってあるの?

シミと肝斑は似ているので見分けがつきづらい場合があります。通常、シミと言われているのは紫外線の影響でできる老人性色素斑を指します。一般的に皆さんが想像する「シミ」はこのシミで、境界線がはっきりとした、薄茶色の円形または楕円形をしています。40歳ごろから頻繁に見られるようになりますが、若いうちから紫外線を沢山浴びている場合は20代からシミが目立ち始めます。最初のうちは色が薄いので肝斑との見分け方が難しいですが、紫外線を浴び続けると色が濃くなり、境界線がはっきりしてきます。紫外線の影響を受けやすい頬骨周りに数センチから数ミリ前後の丸い斑点となって現れたり、こめかみ、手の甲などにも出来ます。肝斑は頬や額・口まわりなどに左右対称にできるのが特長で、もやもやとした複雑な形をした薄茶色や黒っぽい茶色の色素斑になります。頬骨にはひろがってもまぶたには出来ません。最初は頬骨の一部だけに出ていても、じょじょに範囲が広がり、最終的に鼻下のほうにまで広がる場合もあります。また、紫外線を浴びやすい手にもできやすいです。鏡を見てシミが気になると思った時に反対側にもおなじようなシミがないか確認しましょう。左右対称に浮き上がっている時は肝斑の可能性が高いです。ちなみに肝斑との識別が難しいものとしてソバカスも挙げられます。ソバカスは思春期に一番目立つようになり、範囲が肝斑と似ていますが、最初から鼻の上にも広がっているのが特徴です。

肝斑は上手にメイクでカバー

肝斑は隠そうとファンデーションを厚塗りしても浮いてしまいがちです。肝斑を隠したい場合はコントロールカラーを上手く取り入れましょう。肝斑のように褐色や灰色がかった色にはオレンジ色がおすすめです。オレンジ色は肝斑特有の色味を中和してくれます広範囲の肌トラブルにも対応できるので顔全体の印象が上がります。。逆に赤みを帯びたシミには黄色いコンシーラーがおすすめです。黄色は全体に塗るとくすんでしまうので、シミの上にピンポイントでつけることをお勧めします。肝斑を隠そうとファンデーションをなん度も重ねると摩擦によってメラニン量が増えてさらに色が濃くなることもあるので、軽いタッチで化粧をするように心がけましょう。

肝斑は薬がある

通常のシミと違い肝斑には飲み薬による治療法が用いられています。それがトラネキサム酸です。トラネキサム酸は、メラニンをつくり出すメラノサイトに信号を送る活性化因子のはたらきを抑え、色素沈着抑制効果を発揮し肝斑の生成を抑制します。内服開始から4週間以内に効果が出る人もいますが、多くは4~8週で効果がでると言われています。効果が出なければ肝斑以外のシミである可能性があるので、服用して効果が内容に感じたら皮膚科で再度相談しましょう。また、ピルの服用によって肝斑が出てしまった場合は、ピルの服用を止めることで肝斑が薄くなる場合もあります。ただし全ての人に当てはまるわけではないので、どうしても気になる場合は婦人科で相談しましょう。

肝斑にレーザーは厳禁?

通常のシミはレーザーなどで薄くする事ができますが、肝斑は逆に色が濃くなる等悪化することがあります。はっきりとした原因はわかっていません。しかしながら、自己判断でシミと考えてレーザーを当てると、逆に濃くなってしまう事があります。初期のシミと肝斑は素人目では判断しづらい部分もあります。シミか肝斑かわからない時は必ず皮膚科で診断してもらい、最適な治療法を選択するようにしましょう。

肝斑の発生・悪化の予防に紫外線対策は必須

肝斑は紫外線のダメージが関与しています。日常的に紫外線対策を行いましょう。肝斑が既に出来ている場合は特に、短時間の外出でも紫外線を浴びないよう心がけましょう。日焼け止めは部屋の中にいるときも塗るように心がけ、朝の一度だけではなく昼にも再度塗ることが大切です。日焼け止めの効果は2-3時間で切れると言われています。最大限予防するにはこまめな塗り直しが必要です。特に出勤中汗をかいてしまうような季節は、ウォータープルーフの日焼け止めを使ったとしても、汗を拭いたタイミングで日焼け止めが落ちてしまいやすイノで、塗り直しを心がけましょう。日焼け止めを塗る時は、ムラが出ないように保湿してから塗ると肌馴染みが良くなります。これから紫外線が強くなる季節なので、紫外線対策をより意識するようにしましょう。雨の日は紫外線対策をつい怠りがちです。しかし雨の日でも紫外線が降り注ぐことがあります。晴れた日に比べると紫外線量は少なくなりますが、雨によって紫外線が完全に遮られるわけではありません。また、雲によって紫外線を吸収するため、雨の日でも曇りの日と同様に紫外線対策が必要です。日焼け止めを塗る、日傘をさす、帽子をかぶる、長袖・長ズボンを着用するなど、紫外線対策をしっかりと行うようにしましょう。

紫外線を浴びれる許容時間は?

なるべく紫外線を浴びたくないと思っても外回りの営業だったり、子供のお迎えなどでどうしても紫外線は浴びがち。個人差や肌の状態、紫外線の強さや照射時間などによって異なりますが、一般的には、長時間紫外線を浴び続けることが肌への悪影響を与える可能性があります。一日に浴びても良い紫外線量は、個人差がありますが、紫外線指数が高いときや、特に肌が敏感な人は、15分から30分程度にすることが望ましいとされています。ただし、この時間が肝斑に影響するかどうかは個人差があります。忙しくて日焼け止めの塗り直しができなかったり、汗をなん度も拭いてしまうような場合は、帽子の着用や日傘を利用して紫外線予防しましょう。もちろん日焼け止めを塗った上で日傘や帽子の利用も有効です。

晴れ雨兼用傘は定期的に交換を

にわか雨や夕立が多い日本では晴れ雨兼用の日傘を使っている人も多いかと思います。傘は骨組みが壊れなければ長く使う人も多いですが、1年経過したら、交換することをおすすめします。日傘は、紫外線を遮るために重要なアイテムですが、使用頻度や保管状態、天候の影響を受けて劣化することがあります。特に、雨の日に使用した場合、傘の生地や骨組みに水分が残ってしまい、カビや劣化の原因になることがあり、通常の日傘より劣化が早くなりやすいです。1年に1度程度の頻度で交換することが、日傘としての性能を保つためには望ましいとされています。

ビタミンCとイソフラボンも積極的に摂取を!

ビタミンCに含まれる抗酸化物質にはメラニンの生成を抑制する働きがあります。ビタミンCをしっかり摂る事で肝斑の悪化が防げます。バランスの良い食事を心がけつつ、ビタミンCを野菜や果物からしっかり摂ってください。柑橘類や野菜、いもなどに多く含まれていますが、ビタミンCは熱に弱く水に流れやすいビタミンなので、生のまま食べる方がより効果的です。

トマト

トマトはリコピンを含んでおり、肌の老化を防ぐ効果があるとされています。また、トマトに含まれるビタミンCが、メラニンの生成を抑え、シミ予防にも効果があるとされています。リコピンは、加熱することで吸収率が高まるため、トマトジュースよりもトマトを加熱調理して食べる方が効果的とされています。また、トマトに含まれるビタミンCもシミや美白効果に効果的な栄養素の一つですが、ビタミンCは空気に触れると酸化してしまうため、トマトを切る直前に食べるようにすると効果的です。トマトをスライスして塩を振り、オリーブオイルやバルサミコ酢をかけて焼く、トマトを加えたスープや煮込み料理を作る、トマトソースをかけたパスタを食べるなどがおすすめです。加熱しすぎると栄養価が低くなるので、加熱時間は短くしましょう。

キウイフルーツ

ビタミンCが豊富で、抗酸化作用があります。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力を保つために重要な栄養素です。ビタミンCは空気に触れることで酸化しやすいため、できるだけ新鮮な状態で食べるようにするとより効果的です。また、キウイフルーツをヨーグルトと一緒に食べる場合は、ヨーグルトの脂質がビタミンCの吸収を助けることが知られています。ただし、ヨーグルトに含まれる乳酸菌とキウイフルーツの酸性が合わさると、食欲不振や下痢などの症状を引き起こす場合があるため、過剰な摂取は避けるようにしましょう。

ほうれん草

ビタミンA、C、Eが含まれており、抗酸化作用があります。また、ほうれん草に含まれるルテインやゼアキサンチンは、目の健康や美肌効果があるとされています。これらの栄養素を効果的に摂取するためには、ほうれん草を加熱するとよいでしょう。ほうれん草は、加熱することで栄養素の吸収率が高まるため、蒸し煮やサラダ、スープなどで食べるのがおすすめです。一方で、ビタミンCは熱に弱いため、加熱する前に食べるのが効果的です。そのため、ほうれん草を生で食べることもおすすめです。また、ほうれん草に含まれるカロテノイドは、油と一緒に摂取することで吸収率が高まるとされています。そのため、ほうれん草をオリーブオイルなどの油と一緒に調理するとよいでしょう。

かぼちゃ

β-カロテンが豊富で、抗酸化作用があります。抗酸化作用は、体内で活性酸素を抑える働きがあることから、美白やシミ対策にも効果があるとされています。活性酸素は、紫外線などの外部刺激やストレスなどによって生成され、細胞や皮膚組織をダメージを与えることがあります。そのため、抗酸化作用がある食品を摂取することで、活性酸素の生成を抑え、美白やシミ対策につながるとされています。また、かぼちゃに含まれるビタミンCやEも、美肌効果が期待できます。

また、ホルモンバランスを整えてくれる大豆イソフラボンも有効です。大豆イソフラボンにはエストロゲンと似た構造をしており、肌の新陳代謝を促したり、自律神経を安定させてくれます。納豆や豆乳、きな粉、味噌などに多く含まれています。

まとめ

これから紫外線が強くなる季節です。シミに大きな影響が出る紫外線ですが、肝斑にも大きく関わるということを覚えておきましょう。肝斑はホルモンが原因の場合が多いので、なかなか予防しづらい部分もありますが、シミと違って内服薬でも改善するのでシミか肝斑かわからない時は皮膚科で相談することをお勧めします。美肌を保つためにも紫外線対策はこまめに行いましょう!

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