日本でも最近では脱毛する女性が増えてきていますが、その分男性パートナーがいる方はパートナーのムダ毛が気になる…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。あまりにもムダ毛が多いと、美容的にも清潔感が無くなり印象が悪くなりがちですし、衛生面から見ても程度綺麗にしていて欲しいですよね。日本ではまだまだ脱毛をする男性が少ないですが、海外では女性も男性も脱毛は非常にポピュラーです。なかなかパートナーに脱毛をすすめづらいという方も、海外の脱毛背景や最近の事情を知りつつ、パートナーにも脱毛をすすめてみてはいかがでしょうか。
そもそも脱毛概念はいつからある?
日本でも近年ポピュラーになりつつある脱毛。しかし海外は遥か遠い昔からムダ毛処理の考え方があったというのはご存知でしょうか?実は毛を剃るという事自体は古代エジプト、クレオパトラの時代からあったというので驚きです。当時は体臭を改善する目的で脱毛が発展したと言われています。クレオパトラも、今も脱毛方法として残っているシュガーリングを使用していました。それが一般家庭にも「脱毛」として定着するようになったのが1910年代後半、アメリカで脇を剃るためのカミソリが発売されてからと言われています。1920年代にはノースリーブのドレスが流行したこともあり、脇毛は無い方が良いという考え方が定着しました。その後ミニスカートやビキニの水着などの流行で脱毛範囲も広がっていきました。電気をつかった脱毛器が登場したのは1940年代です。以降、脱毛ワックスの流行、脱毛クリームの登場などを経て、レーザー脱毛が開発されたのはなんと1990年代とつい最近の事です。ムダ毛自体の概念は遠い昔からありますが、脱毛方法は長い歴史の中で変化を遂げているんです。
日本と海外の脱毛事情
日本でも近年では脱毛をする女性が増えているものの、世界的にみるとまだまだ多くありません。世界的にも多くの女性がムダ毛処理をしていますが、脱毛方法や脱毛箇所は国によってばらばら。実は何をムダ毛と考えているのかは国によって全く違うのです。
アメリカ
脱毛大国アメリカは脇だけではなくVIOの処理もポピュラー。下半身にムダ毛があると不潔という印象が強いためです。またアメリカはファッションの移り変わりで女性の体毛の多くをムダ毛と考える文化が残っているのも脱毛する人が多い理由の一つです。ティーンのうちから脱毛の情報交換をするほど脱毛が当たり前になっています。ただし、アメリカではレーザー脱毛や光脱毛があまりメジャーではなく、シェーバーやブラジリアンワックスが主流です。これは光脱毛やレーザー脱毛が黒に反応するので、脱毛効果を得にくいためです。一方で、近年ではフェミニズム運動の動きが広がり、これまで剃る事が当たり前とされていたすね毛や脇毛をあえて処理しない女性も増えてきています。
イギリス
ヨーロッパの中でもイギリスは多くの女性が脱毛している国です。脱毛率はほぼ100%と言われており、ムダ毛処理が当たり前の国です。高校生を過ぎたあたりから母が娘に脱毛を進める家庭もあるそう。日本と同じく全身脱毛をする人も多いですが、特にアンダーヘアーの処理を行っている人が多いです。アンダーヘアは汗やムレを少なくし、清潔に保つ為の衛生観点から処理をするという考えがあるそうです。一方腕の毛は自然に生えるものという考え方の人が多く、脇や足の処理を完璧にしていても腕の毛はそのままという人も多いそう。イギリスの場合自己処理はワックス脱毛が主流です。イギリスの場合乾燥肌の人が多いので、カミソリはカミソリ負けしやすく選ばれにくいという理由もあります。エステでの脱毛もありますが、日本以上に高額になり、ニードル脱毛が主流という事もあり自己処理を選ぶ人が多いのが実情です。
フランス
フランスはそれほど脱毛を意識してない方もすくなくありません。数十年前のオリンピックでは脇毛の処理をしない女性選手もいたほど!もともと色素が薄く毛が細いのでムダ毛が生えても気にならないという方が多いようです。気温の緩急が激しいフランスでは、服装もコロコロ変わるので、すぐ対応できるよう自宅で手軽に脱毛する人が多いです。一番ポピュラーなのはワックス脱毛で、なんと顔用のワックス脱毛まであります。日本ではあまり見かけませんよね。スーパーの生活用品売り場では、脱毛・除毛製品が沢山並んでおり、すぐに脱毛用品が手に入る環境です。エステサロンもありますが、ほぼワックス脱毛になります。しかも日本と違いワックス脱毛のワックスには様々な香りがついていて、香りを楽しむ文化があります。ただし、フランスはエステティシャンが国家資格という事もあり、エステサロンの数自体が日本より圧倒的に少ないです。日本のように会社帰りに通うような気軽さはなさそうです。
オーストラリア
オーストラリアは他民族国家なので、脱毛に関しても人によって考え方が異なります。ただし、ビーチで遊ぶ人が多い関係もあり、VIO脱毛する人が近年増えています。
中国
中国は体毛は誰にでも生える自然なものと考えられており、ムダ毛を恥ずかしいと思う概念が今もありません。一方で西洋的な概念に影響を受けてムダ毛処理をする人もいます。ただし、日本や欧米諸国ほど脱毛サービスがあまり普及していないのが実情です。
韓国
韓国も実は日本ほどはムダ毛を気にしていません。韓国人は毛が薄いというのが大きな理由です。確かに韓国アイドルの髪の毛はふわっと柔らかそうな髪質の人が多いですよね。そんな韓国ですが、やはりワキの脱毛は多いそう。また、実は女性より男性の方が脱毛処理をしているとも言われています。さすが美容大国ですね。韓国の場合は光脱毛よりレーザー脱毛がメジャーで、脱毛専用サロンはほとんどなく、皮膚科で脱毛します。
男性も脱毛が当たり前!海外の男性脱毛事情
日本では脱毛と言うと女性のイメージが強く、まだまだ男性には浸透していないですが、海外では当たり前にムダ毛の処理をしている男性が多いです。アンダーヘアの処理はほぼ常識で、特にスポーツ選手は腕や足など全身処理している人も少なくありません。アメリカではなんと70%近い男性がアンダーヘアーを整えているという調査結果が出ています。もちろんアンダーヘアーだけではなく、脇毛のトリミングや胸毛の完全処理が人気とのこと。男性用のシェービングサロンもアメリカ各地に存在しています。脱毛箇所はやはり国によって異なり、イギリスやドイツは脇毛胸毛アンダーヘアー、イタリアはそれに加えてすね毛処理が主流です。イギリスの場合は男性の50%近くがムダ毛処理をしているという調査結果も出ています。また、イギリスでは65歳以上の男性のうち80%以上が顔の脱毛をしているそうです。日本では考えられませんが、それだけ男性の間でも脱毛が当たり前に浸透しています。イギリスの場合サッカーのベッカム選手を始めセレブが脱毛をしている事を告白して依頼、一般男性にも脱毛が広がったという経緯もあるようです。フランスの場合、女性と同じく脱毛部位はアンダーヘアとワキがポピュラーで、腕や足は気にしていないという方が多いです。アンダーヘア付近やワキはにおいがこもりやすく雑菌も付くので、毛の処理をしないというのは不潔な印象が強く、衛生観点から脱毛処理する方が多いです。なお、オーストラリアでも70%の男性がムダ毛処理をしているという調査結果が出ています。海外は男性もワックス脱毛が主流です。これは女性と同じように光脱毛やレーザー脱毛だと効果が出づらい人が一定数いるためです。ワックス以外にも電気シェーバーや除毛クリームを使う方もいます。日本人男性の場合、欧米諸国の男性に加えて体毛が目立ちにくちというのもあり、脱毛する人が少なかったものの近年ではじょじょに脱毛の意識に広がりをみせてきています。ただし日本の場合は海外と違い完全処理というよりも、適度に体毛の役割を残すために整えるという方が多いです。
日本でも男性向けサロン増加の兆し
日本では海外ほど男性の脱毛が浸透していないものの、男性向けの脱毛サロンは増えてきています。レーザーや光脱毛はもちろん、男性向けのワックス脱毛サロンも出現しています。最近では男性芸能人が脱毛を告白する事も多くなり、男性の間でもじわじわムダ毛処理の概念が広がってきているようです。特に日本の場合はヒゲの脱毛をする方が多いというのも調査で判明しました。男性が脱毛するきっかけの一つにパートナーから勧められたというの理由も入っており、もしパートナーのムダ毛が気になるなら脱毛を勧めてみましょう。それをきっかけに脱毛をしてくれる可能性があります。既に脱毛処理をしている先輩としてあれこれ勧めてみるのも手です。まだまだ恥ずかしいという気持ちを持っている方も多いので、美容的な観点というよりも、海外のように衛生面からムダ毛の処理を勧めると気まずさも軽減されるはず。なによりパートナーには清潔でいてもらいですよね。
いかがでしたでしょうか。女性も男性も、日本と海外では脱毛に対しての考え方は違うものの、海外の方がより脱毛は身だしなみとして浸透している事がおわかりになったかと思います。サロンに通うと、時間や金額などの兼ね合いもあり、実行に移すのをためらう人も多いですが、コースも様々用意されているので、一度調べてみるのをお勧めします。特にこれから冬の季節、肌が白くなっていくので脱毛の際の痛みもより少なくなります。どうしても痛みが怖いという方は思い切って冬にトライした方が、肌の焼けがちな夏より不安を少なく施術を受ける事ができます。海外では当たり前の男性脱毛、気になったらパートナーにも勧めてみましょう。
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