顔だけじゃない!気になる背中や胸元・身体のニキビ

顔だけじゃない!気になる背中や胸元・身体のニキビ

顔以上に、出来てしまうと対処しづらい身体のニキビ。例えば背中のニキビは手が届かないので薬も塗りづらく、イライラしてしまいますよね。またお尻のニキビは場所がデリケートなのでなかなか皮膚科にも行きづらいという方も多いです。座るとつぶれて跡にならないか心配になってしまう場所でもあります。身体のニキビは汗や皮脂、汚れ、衣類などによる刺激、紫外線、ストレスなど、多くの原因があります。出来ないように予防する習慣をつけるのも大切です。

身体ニキビの原因

顔のニキビの主な原因がアクネ菌である事は知っている方も多いはず。身体のニキビは違う原因のものが多いです。それぞれの原因を知り、顔とは違う対処をしましょう。

背中

背中のニキビのような肌荒れは、顔のようなアクネ菌ではなく、「真菌」というカビが原因で起こることも多いといわれています。毎日きちんとお風呂に入っていても、「からだニキビ」を引き起こす原因の細菌や真菌(カビ)は、実は普段から健康な皮膚の表面にいる常在菌なので、誰にでも発症する可能性があるのです。夏の紫外線や、冬の暖房による強い乾燥、体内環境の乱れで肌の免疫機能が低下してしまったりすると、常在菌の均衡バランスが崩れて細菌や真菌(カビ)が必要以上に増殖し、からだニキビが発症します。真菌の一種であるマラセチア菌というものが背中の肌荒れの原因であることがほとんどで、マラセチア菌が原因の場合はマラセチア毛包炎と呼ばれます。ニキビとマラセチア毛包炎は症状がよくにており、また、背中の場合はこの2つが入り交じっているケースもあるので、皮膚科で診察してもらうのがおすすめです。市販のニキビ薬はアクネ菌に対応するものなので、もし市販のニキビ薬で治らなければ、マラセチア毛包炎を疑って皮膚科で相談しましょう。

胸・デコルテ

胸・デコルテのニキビは治りにくくやっかいな症状ですよね。大人になってからの胸のニキビはストレスが原因の事が多いと言われています。加えて胸まわりは汗や皮脂の雑菌がたまりやすい場所で、ニキビの温床になりやすいです。一方で皮膚がとても薄い場所なので、菌が原因ではなく、服やアクセサリーによる皮膚への刺激でニキビになってしまう人もいます。入浴時にタオルなどで強く洗いすぎていたり、皮膚に刺激を与えるアクセサリーをつけてないか見直してみましょう。

二の腕

二の腕にブツブツがある場合、一見ニキビにも見えますが毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)または毛孔角化症(もうこうかくかしょう)という皮膚の疾患である事が多いです。毛孔性苔癬は古い角質が毛穴に詰まってぶつぶつになってしまうというもの。皮膚のターンオーバーができなくなる原因はよくわかっていませんが、遺伝やホルモンの関係と言われています。ブツブツが気になるからといって爪でこすったりすると、そこから細菌が入り跡になって残る可能性があるので、やめましょう。

おしり

おしりのニキビに悩まされている人は実は多いです。あまり知られていませんが、おしりは身体の中でも毛穴の多いパーツ。下着でこすれたり圧迫されたりと刺激を受けがちなので、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビを発症することが多い場所です。座っている時間が長いのも、この箇所にできるニキビの原因のひとつ。特に座り仕事をしている場合、身体の体重によって血流が悪くなり、ニキビができやすくなってしまいます。背中同様常に服で覆われているので蒸れやすく、細菌が繁殖しがちです。また元々脂肪の多い場所なので冷えやすいパーツでもあります。シャワーだけで済ませている人も血行不良を起こしやすいです。血行不良は角質が溜まりやすくなりニキビにつながります。

身体の洗い方や日頃のケア

顔と違って身体は比較的皮脂腺が少ないですが、背中や胸は多く、ニキビの出来やすいパーツです。皮脂は肌に潤いやなめらかさを与え、外界の刺激から肌を守ってくれますが、皮脂が過剰だと皮膚表面の清浄作用が低下し、ほこりや雑菌が付着・繁殖しやすくなり、ニキビや吹き出物の原因になってしまいます。

背中・胸・デコルテ

皮脂や汗の分泌が多く、また服で蒸れやすいパーツなのできちんと洗う事が大切です。ただし、皮脂が多いからと言って強くゴシゴシと洗うのはNG。逆に肌を傷つけ、ニキビの悪化やシミの原因になってしまします。石鹸・ボディーソープで優しく洗い、よくすすぎましょう。身体を洗うタイミングは洗髪の後が好ましいです。身体を後から洗う事で、肌に残ったコンディショナーの成分などのすすぎ残しを防げます。既に肌荒れが気になっている場合は、ボディーソープより石鹸がおすすめです。石鹸の方が肌に残る成分が少ないと言われています。身体を洗う際は、化学繊維でできているタオルは使わずに、柔らかい綿やガーゼのようなものにしましょう。タオルを使わずに素手で身体を洗っても大丈夫です。背中やデコルテのニキビを隠そうと髪を伸ばしている人は、髪についている整髪料などが刺激になってさらにニキビを悪化させる原因になっている場合もあるので、髪の毛で隠そうとはせず、なるべく髪を上げておくのも早い改善手段です。スポーツをするようになってからニキビが酷くなった人は汗で濡れたスポーツブラのまま帰宅していませんか?締め付けの強いスポーツブラが汗で濡れっぱなしは肌荒れの大きな原因に。シャワーを浴びるか、下着を取り替えてから帰宅しましょう。

腕や足は皮脂が少なめです。冬場丁寧に洗い過ぎると乾燥肌が悪化する事があります。乾燥がきになるようであれば、石鹸であらわず、お湯で洗い流すだけでも問題ありません。夏場は古くなった角質や余分の皮脂を優しく落とせるソープを使用し、角質が溜まらないようにしましょう。夏にムダ毛処理をした場合、その影響で夏でも肌が乾燥している場合があります。ムダ毛処理をした後の二の腕の保湿は入念に行いましょう。ブツブツが気になる時は肌を傷つけないよう手で優しく洗うのがおすすめです。また入浴後にタオルで拭くときも、軽くタオルを押し当てるようにして水気を取るようにし、「拭く」のは避けましょう。入浴後はローションやベビーオイルなどの保湿剤を使用して、乾燥を防ぎ、肌への傷やダメージを起こしにくくしましょう。洗った後は、薬を塗る時以外は手で極力触らないことも大切です。

おしり

おしりは紫外線の影響を受けづらく、お手入れ次第では美しい肌を保てる場所です。入浴時は湯船に浸かって冷えたお尻の血行を良くし、毛穴の汚れを浮き上がらせるのがおすすめです。洗浄力の強すぎる石鹸やボディーソープの使用は避けましょう。乾燥しやすい時期は保湿も大切ですが、ニキビが多い人は皮脂の分泌が多いので、毛穴の詰まりを避けるような保湿薬がおすすめです。また、下着は通気性のよい素材の下着をなるべく使用し、締めつきすぎないものを選びましょう。普段使いのものは汗をしっかり吸収し肌にやさしいコットンがおすすめです。レースなどの肌に当たるものも刺激になりやすいので避けましょう。特にいすに座る時間が日頃から長い人は思っている以上に蒸れやすいので下着選びは大切です。おしりまわりでも、下着のしめつけで黒ずみがきになる場所があれば、しっかり保湿をしましょう。

食事や生活習慣の見直しも大切

身体の肌荒れは顔よりほおっておきがちの方もいますが、スキンケアや生活習慣を見直さないと荒れていく一方であったり、一度良くなってもぶりかえしやすいです。

脂質や糖質の過剰摂取をさける

脂っこいもの、甘いものが多い食事は顔同様、毛穴を詰まらせる皮脂が過剰に分泌されてしまいます。なるべく控え、肌の調子を整えるビタミン類を多く含んだ野菜や果物を積極的に摂りましょう。ニキビ予防に有効なのは、脂質の代謝を促し、肌の調子を整えるビタミンB群やビタミンC、ミネラル群です。またお酒も糖分を大量に含んでいることを忘れずに。適量を超える量はニキビの原因になります。

肌触りがよく、通気性のよい服を選ぶ

衣類から受ける刺激も皮膚に大きな影響を与えます。天然素材を使った柔らかな服や、通気性・吸湿性の高い服を選び、洗濯もしっかりすることがポイントです。上記にしるした通り、締め付けのきつい下着もなるべく避けましょう。

便秘を防ぐ

便秘になると腸内環境が悪化し腸管機能の低下につながって、免疫力が弱くなることがあります。身体の免疫力が低下すると肌のターンオーバーも乱れ、ニキビができやすくなるという悪影響が出ます。便秘がちな人は、運動や食生活の改善を心掛けましょう。

寝具は清潔に

シーツや枕は肌が長時間触れるものなので、こまめに取り替えて清潔にしましょう。シーツの雑菌はニキビを悪化させます。またベッド周りも清潔に保つよう心がけましょう。

ストレスをためない

ストレスは身体のニキビを引き起こす原因になります。ストレスによるホルモン異常も肌荒れを引き起こします。ストレスをためないために十分な睡眠をとるのも大切です。顔ニキビ同様、十分な睡眠が肌のターンオーバーを促します。

夏も身体のニキビが出来やすいですが、冬も乾燥によってニキビが出来やすい季節です。一度できると治りにくいのが身体ニキビなので、日頃からしっかり予防し、出来てしまったら薬を塗って適切に治しましょう。

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