理想のバストをつくるには?

理想のバストをつくるには?

女性らしさの象徴の一つであるバスト。肌を露出することが多くなる季節や温泉や銭湯に行ったときに、大きさや形などを気にする女性も多いのではないでしょうか。デリケートなパーツであることから、なかなか相談がしづらい悩みになりがちです。サイズを気にする方も多いのですが、サイズだけでなく実はバストは形も大切。形のいいバストは、セルフケアで手に入れることができるのです。今回は、バストに関する「気になること」についてご紹介します。

バストの悩みとは?

日本人のバストの悩みで最も多いのは、サイズについての悩みと言われています。特に「小さい」ことで悩みを持つ方が多いのですが、10~30代前半までの女性にその傾向が強いと言われます。思春期や成熟期は自身が女性であることを意識することが多くなるため、女性らしさの象徴であるバストに関する悩みを持つと考えられます。

日本人のバストサイズの平均はB~Cカップ。欧米人の平均はC~Dカップと言われていますが、日本と欧米諸国では食生活や文化が異なるため、バストサイズにも差が出ます。また日本ではスレンダーでいることが美しさの前提条件とされてしまうため、バストサイズにも影響が出ているとも考えられます。

また、サイズだけでなく、「形が左右で違う」「離れている」「バストトップ(乳首や乳輪)の黒ずみ」など、自分が理想とするバストとの違いに悩みを抱える方も多いようです。

理想のバストとは?

女性が考える理想のバストについては、「サイズがCカップほどで、適度なハリと柔らかさがあり、トップが黒ずんでおらず色素が薄い」などが挙がるようです。見た目も触感も大切なバスト。一般的に形のよいバストとはどのようなバストを差すのでしょうか。

鎖骨の真ん中とバストトップを結ぶと正三角形が作れる

鎖骨の中心部分(首と鎖骨の付け根にあるくぼみあたり)を頂点として、バストトップ(乳首)を線で結んだとき、この三角形が正三角形になると、バストがバランスよく綺麗に見える状態になっています。この正三角形は「ゴールデントライアングル」とも呼ばれています。バストの黄金比なのですね。

バストの上下の比率は45:55

乳房の上下幅を100とした時、バストトップ(乳首)の部分から上下に分けた際、下半分が55で上半分45になっていると、形のよいバストといわれています。この比率は、イギリスの美容整形外科医パトリック・マルーチ医師が発表したもので、数多くの症例から導き出された黄金比と言われています。

理想のバストを手に入れるには

バストアップと形のよいバストのためのセルフケアは、実は同様のケアで手に入れることができるのです。自宅で簡単にできるものですので、是非チャレンジしてみてください!

大胸筋を鍛える

大胸筋とは、乳房の下にある筋肉です。乳房は大胸筋によって支えられており、大胸筋が弱く衰えていると、その上に乗る乳房も形が崩れてしまうのです。逆に、土台である大胸筋がしっかりとしていれば乳房が安定し、バストが盛り上がって見えるのです。大胸筋を鍛えるためのトレーニングで、トライしやすいものをご紹介します。

1つ目は、合掌のポーズです。胸の前で手を合わせて力を入れ、押し合うトレーニングです。いつでもどこでも気が付いたときにできる大胸筋を鍛える運動です。力を入れて10秒ほどキープし、ゆっくりと力を抜きます。できる時には、これを5セットほど行うようにしましょう。

2つ目は、ダンベルなどを使用したトレーニングです。仰向けに寝て、足を肩幅ほどに開きます。手にはダンベルや水の入った500mlのペットボトルなどを持ち、首のあたりから上に向かって持ち上げます。この時、身体と腕が垂直になるようにすると、効果が高まります。10回ほどを目安に行い、慣れてきたら数を増やしていきましょう。

大胸筋は鍛えすぎてしまうと女性らしい柔らかなバストからは遠ざかってしまいます。また、大胸筋を鍛えることは、バストアップの土台になるもの。これだけを行ってカップ数が突然上がるわけではないので、身体の調子や姿勢を正すつもりで行うようにしましょう。

マッサージをする

バストのサイズアップおよび形を整えるために不可欠であるのが、バストのマッサージです。バストのマッサージを行うことで乳腺が刺激され、女性ホルモンの分泌につながります。女性ホルモンが分泌されると、バストアップだけでなく、肌や髪などのハリやツヤもアップしますので、是非行ってみてください。バストのマッサージを行う際には、まずはリンパをマッサージしてむくみや老廃物を流しておきましょう。お風呂上りなどの身体が温まった状態で行うと、血行がよくなっているので、効率よく老廃物を流すことができます。リンパを流すこととセットで行うと、冷えやむくみなどの解消にもつながります。またマッサージの際には、オイルやジェルなどを活用するとよいでしょう。マッサージによって肌を直接こすると、摩擦が起きて肌に負担になります。また炎症などが起きてしまうと、黒ずみの原因にもなりかねませんので注意しましょう。

まずは手のひらで耳の下から首筋、鎖骨に向かって優しく撫でて、リンパを流します。鎖骨部分は、手をグーの形にし、中央から外側へとくるくる円を描くようにマッサージしていきましょう。鎖骨から脇まで揉み終わったら、わきの下のお肉を寄せ上げて胸に集めるようなイメージでマッサージを行います。最後にバストの形を整えます。一方の手で下からバストを軽く持ち上げるようにして支え、もう一方の手でバストの丸みを描くように内側に寄せます。バストのマッサージは、力を入れすぎないように注意しましょう。後述しますが、力を入れすぎるとクーパー靭帯が切れ、バストが垂れる原因になってしまいます。

バストマッサージを行う際には、体調がよければ月経後に行うのがよいとされています。なぜなら、月経によって減少した女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が、また増えてくるタイミングが月経後だからです。ただし、体調がすぐれない場合には無理をしないようにしてください。バストマッサージを行うことで、女性ホルモンの分泌を促し、効率よくバストアップを目指しましょう。

ナイトブラを着用する

以前はノーブラで寝る女性も少なくありませんでしたが、最近では、バストの形を維持するためには、寝るときもブラジャーを着用した方がいいと言われるようになりました。そのため、ランジェリーショップでは夜寝るとき専用のブラジャーも多数見かけるようになってきました。何故寝るときにもブラジャーを着用した方がいいのかというと、寝ている間に受ける重力の力がバストの形を崩している可能性が多分にあるからなのです。

バストの形が悪くなってしまう大きな原因の一つが、クーパー靭帯が伸びてしまうことにあります。クーパー靭帯とはバストを支える靭帯のことで、伸びたり切れたりすると支えがなくなり、張りのあるバストを保てなくなってしまいます。またクーパー靭帯は鍛えたり再生することができず、伸びたり切れたりしてしまうと元に戻りません。クーパー靭帯は、乳房が激しく揺さぶられることで切れてしまったり、加齢によって伸びていってしまいます。また、睡眠時に知らず知らずのうちに圧をかけることも、クーパー靭帯にとっては負荷になってしまいます。睡眠時の重力や圧力からバストを守り、維持するために、ナイトブラを着用するようにしましょう。ちなみに、通常のブラジャーでは、睡眠時の締め付けが強く、血行不良となる場合があるので、就寝専用のブラジャーを着用しましょう。

生活習慣を改善する

先述の通り、バストアップには女性ホルモンの分泌が欠かせません。女性ホルモンの分泌を促す栄養素として、良質なたんぱく質を摂るようにしましょう。良質なたんぱく質とは、鶏のささみや牛肉の赤身、マグロなどの魚などが挙げられます。また、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを積極的に摂るのも効果的です。納豆や豆腐、豆乳などに多く含まれています。さらに、女性ホルモンを活性化させるといわれている海藻類も意識的に食事に取り入れるようにすることで、バストアップの効果が期待できます。ただし、栄養が偏りすぎると、バストアップ以前に不健康になってしまう可能性がありますので、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

また、成長ホルモンと女性ホルモンは睡眠中に分泌されます。質の高い睡眠になるように、睡眠時間はしっかりと確保し、寝る直前のスマホをやめ、睡眠1時間以上前に入浴を済ませるようにしましょう。

肩甲骨のストレッチを行う

実は肩甲骨やその周りの筋肉をほぐすことで姿勢がよくなり、胸郭(胸の周りの骨格)が開きます。そうすることで、ハリのあるバストを作ることができます。また姿勢がよくなることで血行がよくなり、リンパの流れがよくなります。乳腺とリンパには密接な関係がありますので、乳腺の発達を促すことができ、女性ホルモンの分泌に効果が期待できます。

肩甲骨のストレッチ方法についてご紹介します。最も簡単な方法は、肘を曲げて肩を回す方法です。腕を回すのではなく、肩から回すことを意識して、前回し・後ろ回しそれぞれ10回ほど行います。それだけで身体が温まるのを感じることができると思います。また、ヨガにおける「猫のポーズ」で知られる方法も肩甲骨のストレッチとして効果的です。四つん這いになり、膝を立てた状態で腕を前いっぱいに伸ばします。膝は直角になるように曲げ、顔は前を向きます。お尻を高く上げた姿勢で20秒間静止します。この時、呼吸を止めないようにしましょう。

こまめな水分補給

水分補給をすることもバストアップにつながります。先ほど記載した通り、バストアップにはリンパの流れをよくすることが重要です。水分補給は身体の老廃物を流したり、代謝をアップしたりすることに役立ちます。水の量の目安は1.5L~2.0Lです。また、水は常温にしておきましょう。冷たい水は、必要以上に身体を冷やしてしまうことになります。身体を冷やすことは、バストアップにも逆効果と言われています。

ブラジャーは正しいサイズを着用する

現在着用しているブラジャーはどのように選びましたか?購入する際に、毎回お店でフィッティングしたり、サイズを測ってもらったりしているならば、適したブラジャーを着用できていることが多いと思います。そうでない場合、ブラジャーを着用した際に以下のようになっていませんか?

  • ブラジャーを外すと楽になる
  • ブラジャーを外した時に、身体に深い跡ができている
  • 身体に食い込んでいる
  • 位置を何度も直している
  • ストラップが肩からよく落ちる
  • 一年以上サイズを測っていない

これらにいずれか1つでも当てはまるようであれば、ブラジャーが合っていない可能性があります。合わないブラジャーは、バストの形を崩したり、バストが垂れたりする原因になるだけでなく、姿勢を悪くしたり、肌に負担をかけることにつながります。また、加齢とともにバストサイズは変わります。身体の成熟期である10~20代でバストがふっくらしてくるだけでなく、出産・授乳などでバストサイズが上がることや、更なる加齢でバストの形が変わり、サイズが変わるということもあります。定期的にバストサイズを測るようにして、自分の「今」に合ったブラジャーを着用するようにしましょう。そうすることで揺れなどの外部刺激を軽減することでクーパー靭帯を傷つけることが減り、バストの維持になるのです。

最後に

バストはプライベートなパーツであり、とてもデリケートなパーツ。サイズアップや形を整える際には、大切に扱うようにしましょう。また、バストケアの最も大切なことは「信じて続けること」。諦めずにやり続ければ、きっと結果につながります。前向きにトライし、綺麗なバストを手に入れてくださいね!

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