かかとのガサガサ、どうしてる?

かかとのガサガサ、どうしてる?

乾燥する季節は、肌の潤いが奪われがち。顔など露出した部分はしっかりケアを行う方が多いですが、かかとのガサガサは見逃されてしまいます。寒い時期は靴下を履いたりブーツを履いたりとかかとを露出するタイミングは少ないですが、そんな時期こそお手入れのタイミング!今のうちに定期的なケアを行い、暖かくなったときに焦ることのないように備えておきませんか?

かかとのガサガサ、なぜ起こる?

かかとのガサガサやひび割れの最大の要因は、実は「乾燥」です。かかとには皮脂腺がなく、汗や皮脂で潤うことがほとんどなく、角質層まで乾燥しています。また、歩いたり走ったりすることによって体重がかかっているだけでなく、常に摩擦を受けています。そうなると、皮膚の代謝が乱れ、古い角質がどんどん蓄積することにより、皮膚が硬くなってガサガサになったりひび割れたりしてしまうのです。また血行不良もターンオーバーの乱れの原因になります。普段から冷えに悩まされていたり、身体全体の代謝が悪いと感じている方は、手先や足先の血流が悪い傾向にあります。血流が悪いと、細胞が活性化されず、ターンオーバーが乱れる要因になるのです。

ガサガサかかとのケア方法

①古い角質を除去する

既にガサガサ・ひび割れになってしまっているかかとは、古い角質が溜まっている証拠。まずはその角質を除去することから始めましょう。角質がひび割れてめくれあがっていると、ついつい引っ張ってめくりたくなってしまいますが、かかとの皮をめくるのは絶対NG!不要な角質だけでなく、必要な皮膚までめくれてしまう可能性があるからです。角質の除去は、専用のリムーバーを使ったり、ピーリング剤を利用して行うようにします。

(1)リムーバー

いわゆる「ヤスリ」を使ってかかとの角質を削り落とす方法です。ヤスリで削るので、削り過ぎに注意が必要です。ほとんどのリムーバーは、肌が乾燥した状態で使用します。軽い力で肌に当て、古い角質を削り取ります。リムーバーを行った後はかかとを清潔に保ち、必ず保湿をしましょう。またリムーバーを頻繁に行う必要はありません。やりすぎてしまうと、余計に乾燥を招いたり、必要な肌まで削り取ってしまうことにつながります。1、2週間に1回程度にとどめるようにしましょう。

(2)ピーリング剤

専用のピーリング剤に足を浸し、液剤の作用で古い角質を剥がして落とす方法です。足を丁寧に洗った後、専用の液剤に30分~1時間ほど足を浸し、再度足を丁寧に洗い流します。古い角質はおおよそ5日~1週間ほどで剥がれ落ちていきます。ピーリング剤を使用した角質除去は、かかとだけでなく足全体の角質を除去することができますが、こちらもリムーバーと同様、頻繁に行うと必要な皮脂なども落としてしまう可能性があるので、使用頻度は2週間~1か月ほど開けるようにしましょう。

②保湿する

角質を落とした後は、しっかりと保湿を行います。先述の通り、かかとには皮脂腺がないため、顔などと異なり皮脂が水分の蒸発を防ぐことができません。そのため、保湿クリームなどを使い、肌の潤いを逃さないようにしましょう。肌の潤いが保たれていると、古い角質が溜まりにくいだけでなく、角質を落とす時にも楽に落とせます。かかとは身体の中でも非常に強い摩擦がかかる部位です。なぜなら、ほぼ毎日全体重を支えているからです。そのため、必然的に角質が溜まりやすい場所ですので、溜まりにくくすることや除去しやすくすることが、潤ったかかとを手に入れるために必須なのです。

保湿は、足を休ませる睡眠時に行うのが効果的です。かかとの皮膚は厚くなっているため、ワセリンや馬油などの、保湿力の高いクリームを塗るようにしましょう。その上で、靴下を履くと、クリームの保湿効果がより高められます。ただし、寝るときに履く靴下は、締め付けが強くないものにしてください。靴下の締め付けが強いと、足の血行を滞らせ、逆に冷え性を招く可能性があるからです。また、足先は皮脂腺や汗腺がたくさんあるため、蒸れてしまうことも。蒸れはほかの足のトラブル(水虫や悪臭)を引き起こす原因にもなってしまいます。睡眠時の靴下は、締め付けすぎず、蒸れにくい綿製品などを選ぶようにしましょう。

ガサガサかかとの予防法

定期的にかかとの角質ケアを行うことはとても大切ですが、根本的にかかとがガサガサしにくい身体を作っていくことも重要です。ここでは、身体の中からできるガサガサ予防策などをご紹介します。

足の血行を促進する

足は、身体のほかの部位よりも血行が悪くなりがちです。なぜなら心臓から最も遠い位置にあるというだけでなく、下半身の血流は重力に逆らって動かす必要があるため、必然的に血行が悪くなってしまうのです。そのため、リンパマッサージなどを行い、身体の老廃物を流し出しやすくし、細胞が活性化するようにしてあげることで、かかとに不要な角質が溜まるのを防ぐことができます。

マッサージは、足先の毛細血管に血液が行き渡り、リンパに老廃物が流れるように、足の指先から丁寧に行います。まずは足の指を一本ずつ手でつまむようにしてマッサージを行います。すべての足指をつまんだら、次は足の甲です。足の甲を指先から足首にかけて撫で上げるようにします。足の裏も甲と同様に足先からかかとに向かって撫で上げるようにマッサージします。続いて、くるぶしを手でつまむようにして揉み、リンパを流します。そのままふくらはぎとすねを膝に向かって揉み上げます。最後に膝の裏をマッサージし、リンパの流れを促進します。

靴や歩き方を見直す

かかとへの負担を減らすために、普段の靴や歩き方をチェックしてみましょう。ハイヒールなどはつま先やかかとに過度な負担がかかりがちです。いつも履いている場合には、足のケアを丁寧に行ったり、休みの日にはスニーカーなど足への負担が少ない靴を履いたりするようにしましょう。また歩き方によっては、足に不要な負荷をかけている場合があります。右側や左側など、いずれかに身体が傾いていたり、すり足ぎみに歩いていたりすると、足の裏に余計な摩擦が起こり、角質が溜まりやすくなってしまいます。姿勢を正して、かかとから足の裏全体が地面に着くように歩くことを意識することで、かかとのガサガサができにくくなります。

基礎代謝を上げる

代謝を上げることで、肌の新陳代謝を促し、不要な角質を溜めにくくすることができます。代謝を上げるためには、温かいものを食べたり飲んだりするようにしたり、適度な運動を行ったりすることなどが挙げられます。また、バランスの良い食事、質の良い睡眠も、身体の機能を正常化し、代謝を上げるために必要なことなのです。

適度な運動に関しては、特に、「大きな筋肉」を動かすことを意識すると、効率的に代謝を上げることができます。大きな筋肉とは、太ももやお尻の筋肉です。人間は身体を支えるために、下半身に大きな筋肉が存在します。これら足・お尻の筋肉を鍛えることで、基礎代謝が上がり、体温を上げることにつながります。正しい姿勢で行うスクワットなど、定期的に実施してみるようにしましょう。

最後に

かかとは「かかとなんて誰も見てないし」と軽視されがちなパーツですが、夏場などは露出することが多く、実はふとした時に見られているパーツです。冬など乾燥した時期にガサガサになってしまうと、それを夏までひきずってしまうこともしばしば。リムーバーやピーリングを行うと、すぐに綺麗なかかとを手に入れることができます。一度綺麗にすると、そのかかとを維持しようというやる気も湧いてきますよ!他の人に見られる機会が少ない今だからこそ丁寧なケアを行い、今から暖かい季節に向けての準備を行っていきましょう!

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