チョコレートって実はすごい!!美容と健康にもってこいなその訳とは?

チョコレートって実はすごい!!美容と健康にもってこいなその訳とは?

2月に入ると、女性も男性もワクワクするイベントのひとつに「バレンタインデー」があるのではないでしょうか。日本では、女性が男性にチョコレートを贈ることが多く、プレゼント用のチョコレートとしてデパートの催事場には本当にたくさんの、しかもこの時期しか買えないチョコレートが並んだりします。そのため、誰かに贈るためのチョコレートではなく、自分自身が食べるための「ご褒美チョコ」を購入する方も多いかと思います。今回はそんなチョコレートの美味しさだけではなく、チョコレートが持つ美容効果についてご紹介したいと思います。

チョコレートの原料

そもそもチョコレートは何からできているのでしょうか。「チョコレートはカカオ豆から」ということを知っている人は多いと思います。チョコレートは、煎ったカカオ豆をすりつぶして絞り、そこから出てきたカカオマスとココアバターに、砂糖や乳製品を混ぜて作ります。カカオ豆の中心部分であるカカオニブには、ココアバターという脂肪分が約55%含まれており、その脂肪分と多量の砂糖などを混ぜてチョコレートを作るため、非常に高カロリーな食べ物であると言えます。砂糖だけを加えるとビターチョコレートになり、乳製品も加えるとミルクチョコレートになります。

チョコレートの栄養

チョコレートはただ高カロリーな食べ物というだけでなく、身体にいい栄養素もたくさん含まれています。近年、チョコレートの健康効果に着目したさまざまな商品が生まれているため、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

カカオポリフェノール

ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分といわれています。作用として最も有名なのが「抗酸化作用」です。抗酸化作用とは、体内で増える有害な活性酸素を無害な物質に変える働きのことを差し、この作用によって、老化防止やがんなどの生活習慣病予防に効果を発揮します。また、血圧が高めな人にとって、毎日摂取することで血圧を下げる効果も確認されているのです。さらに、カカオポリフェノールの抗アレルギー作用により、アレルギーの症状を軽くしたり、出ないようにしたりする効果も認められています。このように、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、非常に多くの効果や作用があるため、摂らない手はないのです!

美容においては、肌のシミ・しわが活性酸素によってできていることが分かっており、カカオポリフェノールの抗酸化作用のおかげで活性酸素が無害化され、シミ・しわができにくくなるのです。

一日にどのくらい摂取すれば、健康効果や美容効果が得られるのかは、さまざまな研究が行われていますが、カカオポリフェノールを100~500mgの範囲で摂取することがよいとされています。ちなみに、ミルクチョコレート50g(一般的な板チョコ1枚)に含まれるカカオポリフェノールは300~400mgですが、カロリーは300kcalほどあります。また、先述の通り、脂質や糖質も多いため、毎日食べ続けるとカロリーオーバーになって太る原因になってしまう可能性もあります。毎日続けるのであれば、カカオポリフェノールの含有量が多いチョコレートを選ぶといいでしょう。最近ではカカオポリフェノールの含有量の多さに特化したチョコレートが販売されています。一般的にカカオポリフェノールの含有量が増えると、チョコレートとしての甘さが少なくなっていきます。甘さ控えめのビターチョコレートやスイートチョコレートでは、50gあたりのカカオポリフェノールは600mg程度と、ミルクチョコレートの倍ほどの含有量になります。

カカオプロテイン

カカオポリフェノールと同様、チョコレートにはカカオプロテインが豊富に含まれています。カカオプロテインとは、たんぱく質の一種です。そして、このカカオプロテインは、便通改善や腸内環境を整えるのに効果があると言われています。たんぱく質は本来、小腸で吸収され、アミノ酸などになります。しかしカカオプロテインは小腸ではほとんど吸収されず、大腸まで運ばれ、便のかさ増しをすることによって便秘の改善に役立ちます。併せて、カカオプロテインは腸内細菌のえさとなり、善玉菌を増やすことで整腸作用も期待できます。また、チョコレートには食物繊維が含まれています。一般的な板チョコ50gに約2gも含まれています。さつまいもの食物繊維が100gあたり約2gと比べると、チョコレートには倍の量の食物繊維が含まれるのです。チョコレートの食物繊維も作用し、便通改善に効果があると言われています。

便秘は、症状が悪化すると肌荒れや体臭などを引き起こしてしまいます。また、大腸がんなどの病気にも発展しかねません、腸内環境を整え、便通を正常にすることも、美容には非常に大切なのです。

最後に

いかがでしたか?チョコレートと聞くと、美味しい一方で肌荒れや太ると言ったネガティブなイメージもあったかと思いますが、高カカオポリフェノールのチョコレートであれば、美味しく、同時に美と健康を手に入れることができるのです。ただし、食べ過ぎはNG。どんなに身体にいいものも、取り入れすぎてしまうと逆効果になってしまいますので注意が必要です。

16世紀頃のヨーロッパにチョコレートが伝えられた頃は、カカオはスイーツではなく薬として人々に親しまれていました。現代のわたしたちも、その効果を存分に活かし、チョコレートの利点を最大限享受していきましょう!

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