花粉症の季節!控えるべき食材と摂るべき食材はこれ!

花粉症の季節!控えるべき食材と摂るべき食材はこれ!

まだまだ冷える日も多いですが、太陽の光が春めいていたり、日中はマフラーがいらない日も増えてきましたね。暖かい地域に住んでいる人はそろそろブーツをしまったという人もいるのではないでしょうか。じょじょにお散歩や運動がしやすい季節になって、そろそろランニングをしよう・ジムに行こうと気分が上向きになりますね。その一方で気になってくるのが春の花粉。コロナの影響でマスクをするのが当たり前になっていますが、敏感な人は外に出ると鼻がむずむずする…という人も。花粉症は、鼻水やくしゃみなどだけではなく、近年では花粉による皮膚炎やにきびの症状を持つ人も多く、健康面だけではなく美容的にもなるべく予防したいところです。今回は花粉症の人が食べるべき食材・控えるべき食材をご紹介。花粉症を食事で完治させるのは難しいですが、結果的にアレルギー症状が出るのを抑える補助的な働きをする食材はあります。毎日の食事を気を付けて、少しでも快適な春を過ごしましょう。

そもそも花粉でなぜこんな症状が出る?

花粉症はアレルギーが原因で起こります。すでに国民的な症状のようになっていますが、症状が重い人からすると、日中もぼーっとしてしまったり、なかなか眠れなかったり、毎日が辛いですよね。花粉は人体には無害なのに何故花粉症という症状が出るか知っていますか?実は身体にはいってきた花粉を脳が「有害なもの」と誤認し、花粉を追い出そうと免疫機能が働いてしまうんです。それが鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状に繋がります。花粉症の原因になる植物は70%がスギだとされており、春に発症する人が多いので、春特有のものと思われがちです。しかし、色々な植物の花粉が一年中飛んでいるので、いつでも発症の可能性があります。もし花粉症のような症状が春以外に起きる場合は花粉症を疑ってアレルギー検査をしてもらいましょう。

花粉症の改善は基本的に薬による対症療法

花粉症を食事で治す事はできません。症状の改善には内服薬や点鼻薬が必要です。また、最近では花粉を予防するスプレーやスキンケア用品など、予防に焦点を置いた商品も沢山出ています。食べ物は薬のように即効性はなく、花粉症によいとされるものでも、そればかりを食べたところで症状が大きく変化することはありません。一方で、食事により花粉症の症状に強い身体作りを心がけることも大切です。室内に花粉を持ち込まない・洗濯物を外で干さない、症状に併せて薬を飲むなど基本的なサイクルは崩さず、そこに補助的に食事を取り入れましょう。

花粉症の人が注目すべきは「腸」

花粉症の人が食事で気をつけるべき部分は「腸」です。人間の免疫システムの60%が腸に存在するといわれています。腸内環境を整えて免疫システムを正常にすることが、花粉症対策になると期待されています。つまり腸が元気になるような食材を摂ったり、同時に腸に悪影響の食材を控えるというのが、体調改善の際ポイントになってきます。

花粉症の人にNGな食材

花粉症の人が食べると症状が悪化したり、別のアレルギーを引き起こしてしまう食材があります。花粉症の症状が出ている時は食べ過ぎないようにしましょう。

生のトマト

トマトにはスギ花粉のアレルゲンと似た構造のたんぱく質が含まれており、スギ花粉症の人がトマトを食べると唇が腫れたり、口の中がヒリヒリとすることがあります。美容を気にする人は生のトマトを積極的に食べる人も多いかと思いますが、食べた時に口内に違和感がある時は食べるのを避けましょう。ただし、口内のアレルギーを引き起こすアレルゲンは熱や消化酵素に弱いという性質を持っているので、加熱調理されたトマトや、加熱殺菌されているトマトジュース、ケチャップなどではアレルギーが起こらないと言われています。トマトは美容的にも栄養価の高い食材なので、食べる時は加熱したものを食べるようにしましょう。

アルコール

これからお花見の季節が近づいて、アルコールを摂取する日が多くなるという人もいるのではないでしょうか。アルコールは体内で分解されるときに作られるアセトアルデヒドがアレルギーを引き起こすヒスタミンの放出を促してしまうので、花粉症が悪化しやすくなります。また、アルコールは血流を乱れさせて、鼻づまりや充血などの症状を悪化させるので、鼻水などの症状がある人には摂取をおすすめできません。花粉症の症状が出ている時はなるべくお酒を控えましょう。

脂身の多い肉や揚げ物

揚げ物やバラ肉など、脂肪分の多いものは腸内環境を悪化させ、悪玉菌が増えてしまいます。腸内環境が崩れて免疫機能が低下してしまいますので、花粉症の悪化に繋がります。

メロン・スイカ

イネ科の花粉症がある人が控えた方がいいのがメロンとスイカです。トマトと同じように、メロンやスイカを食べた時に唇がヒリヒリしたり、口の中がイガイガするような違和感を感じたらアレルギー症状が出ている可能性が高いです。理屈はトマトでアレルギーが出てしまう人と同じになります。しかし、トマトと違いメロンとスイカは生で食べる人が圧倒的に多いですよね。花粉症の症状が出ている時は食べるのを控えましょう。

玄米を避けた方がいい人もいる

玄米にはマグネシウムややナイアシンが多く含まれており、体質改善やアレルギー体質の人にとても良いとされています。事実、玄米で体調が改善したと感じる人もいるでしょう。一方で玄米は白米に比べて硬く、もともと胃腸が強くない人や、あまり噛まずに飲み込んでしまう人、十分な柔らかさで玄米を炊かない人などは胃腸に負担がかかり、体調を崩してしまったり、腸内環境を悪化させてしまう人もいます。花粉症による皮膚炎やニキビを治そうと毎日玄米を食べているのに、逆に悪化している気がする、玄米を食べると便秘なりやすい…という人は一度玄米をやめてみたり、食べる日を減らして様子を見ましょう。

ジャンクフード

ジャンクフードに含まれているトランス脂肪酸はアレルギーの人には厳禁。トランス脂肪酸は、マーガリン、食用植物油、スナック菓子などに多く使われています。週3回以上ファストフードを食べている子どもは、喘息やアレルギー疾患になりやすいという研究論文もあるほどお墨付きのNG食品。花粉症の人はもちろん、美容にも悪いので、食べるのを避けましょう。

花粉症に良い食材

花粉症に良い食材としては腸内環境を整えるものや、善玉菌を助けてくれるようなものが多いです。食事を改善してもすぐに効果がでるわけではないので、花粉症の症状が出る前から、早めに食事の内容を見直すのがおすすめです。

ヨーグルト

腸内環境を整えてくれる乳酸菌沢山含まれているのがヨーグルト。乳酸菌は悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。きなこやハチミツ、バナナなど乳酸菌を元気にするオリゴ糖が含まれた食材と一緒に摂るとより効果が期待できます。数日に1回まとめて食べるのではなく、毎日少しずつ食べましょう。もちろんヨーグルトの他、乳酸菌飲料も良いと言われています。

青魚

サバやイワシなど青魚に含まれるα-リノレン酸のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は花粉症のさまざまな症状を引き起こすアレルギー誘発物質ヒスタミンの働きを抑えるとされています。普段は肉ばかりという人も、なるべく魚を食べるようにしましょう。

チョコレート

チョコレートに含まれるカカオポリフェールには花粉症を緩和する効果があるとされています。実際に、チョコレートを摂取した人と摂取しなかった人を比べた研究し、チョコレートを食べた人の方がレルギー症状を引き起こすヒスタミンが放出されにくく、アレルギー症状が悪化しにくいという結果がでたそうです。また、チョコレートを食べた人の血液を調べたところ、アレルギーに関わるリンパ球のはたらきが抑えられることもわかっています。仕事で疲れて何か甘いものが欲しい時などにチョコレートを積極的に選ぶといいでしょう。

ユーグレナ

近年日本でも認知度が上がっているユーグレナ。ユーグレナはわかめなどと同じ藻の一種でさまざまな栄養素が含まれています。その中でも食物繊維は腸内環境を整える作用や、善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすはたらきがあるので花粉症対策に有効と言われているんです。ユーグレナ社の研究でユーグレナの摂取がスギ花粉症の症状を軽くする可能性がある事がわかっています。そのため、スギ花粉症の人に特におすすめです。ユーグレナはジュースのようなタイプや、粉になっているタイプがあるので、自分に合った商品を見つけてください。

れんこん

れんこんには、食物繊維の他、ポリフェノールやタンニンが含まれています。食物繊維は善玉菌のえさになる上、抗酸化作用のあるポリフェノールや鼻水を抑える働きがあるといわれているタンニンまで含まれており、花粉症だけではなくアレルギー疾患全般に良いとされています。れんこんは、花粉を攻撃するIgE抗体という物質の産生を抑えて花粉症を起こりにくくするとともに、起こってしまった症状をやわらげる効果もあるという報告もあるので、花粉症の症状がでた後でも積極的に食べておきたい食材です。

食事の他に気を付けたいこと

小麦の食べ過ぎに気をつける

小麦に含まれているグルテンは、身体の中では分解されず、腸に留まってしまう物質です。グルテンを摂り過ぎると腸内の粘膜が炎症を起こす下人となり、アレルギーや花粉症に影響が出ると言われています。私たちの食卓に小麦は多く含まれているので、完全にグルテンフリーにするというのはなかなか難しいですが、毎日三食パンを食べている等偏った食生活で花粉症が酷いという人は、パンを白米に置き換えるなどして、小麦の摂取量を減らしましょう。

洗濯物や布団は午前中に干す

花粉の季節、洗濯物や布団を外に干すと花粉がつき、部屋の中に花粉を多く持ち込む原因にもなってしまいます。部屋干しできるものはなるべく部屋干ししましょう。布団乾燥器があれば、布団を干さずに乾燥させる事も可能です。もし布団や洗濯物を外で干したい場合は、花粉の少ない午前中に干しましょう。お昼近くになると花粉の量がピークを迎えます。朝干して昼前に取り込むというのが鉄則です。

まとめ

花粉症が酷いと鼻水やくしゃみだけではなく、頭痛や倦怠感などもあってつらいですよね。また、花粉による肌荒れも酷くなりやすく、ストレスが溜まりがちという人もいます。症状が酷い場合は無理せず病院を受診して適切な薬を貰うのが一番ですが、食事などに気を付けて、症状が出づらい体作りもこころがけましょう。もちろん睡眠含めた規則正しい生活も大切です。今年も花粉の季節を上手く切り抜けましょう。

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