人気のマウスピース矯正「インビザライン」とは?

人気のマウスピース矯正「インビザライン」とは?

歯列矯正の種類の中にマウスピース矯正というものがあります。装置が目立たず、脱着も簡単にできるので、生活への支障が少なく人気です。
そんなマウスピース矯正の中でも、最も普及されている「インビザライン」と言うものがあります。一体どんな矯正治療法なのでしょうか?

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピースを交換しながら少しずつ歯並びを治していく歯列矯正法です。
歯の表面に装置のワイヤーが目立ってしまう「ブラケット矯正」と比べると自然な見栄えなので、周りの人には気付かれずに治療ができます。
また、マウスピースという脱着が可能な装置なので、食事や歯磨きがしやすい等、生活に支障が少ないこともメリットです。

しかし、手軽さ故に、歯並びを大きく矯正する必要がある場合には不向きです。取り外しが自由にできるため、使用していないと、元の歯並びに戻ってしまい、理想の歯並びになるには時間がかかってしまいます。
つまり、マウスピース矯正では必ずしもブラケット矯正と同じような治療結果は出ないと言えるので、利用する際は事前に医師としっかり相談することが大切です。

インビザラインについて

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、プラスチック製の透明な取り外し可能なマウスピース型矯正のことです。
およそ20年の歴史を持つ比較的新しい治療法で、既に世界100カ国以上で600万人以上(2018年12月現在)の治療実績があります。
米国大手マーケティング調査会社が実施したインビザラインのアンケートでも、実際に治療を行った人の満足度が高い結果が出ています。

インビザラインは、目標とする歯並びに向けて、マウスピースを1日20時間以上装着し、7日~14日おきに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を移動させます。
一般的には2年前後で治療が終了しますが、部分矯正だと一年未満できれいな歯並びになるケースもあります。

10代の子供に向けた、小児用マウスピース型矯正(インビザラインティーン)もあります。成長発育を利用し歯を抜くことなく矯正することが可能なので、10代は矯正治療に適した時期と言えます。


複数あるマウスピース矯正の中でも、インビザラインは世界中で最も普及している矯正治療です。新しい素材の導入や治療に関する研究など、現在も進化し続けています。

メリット

①違和感や痛みが少ない
インビザラインは、オーダーメイドでプラスチック製のマウスピースを装着する治療法なので、装着時の違和感が少なく、金属アレルギーの方にも安心して利用することができます。
治療は、細かい範囲で歯を移動させるので、歯が動く痛みも少ないです。また、粘膜に当たる痛みや刺さる痛みもないので、口内炎ができることもほとんどありません。

②目立たない
プラスチック製で透明にできているので、審美的にも非常に目立ちにくいことから、アメリカのセレブは勿論のこと、日本の芸能人でも多くの方が取り入れています。
サービス業などのお仕事をされている方にもおすすめです。

③脱着が自分でできる
装置の脱着が可能なので、食事や歯磨きの際には装置を取り外すことができます。そのため、ストレス無く今まで通り食事を楽しんだり、簡単に歯のお手入れができるので口内環境を衛生的に保つことができます。

④通院回数が少ない
矯正治療中のトラブルや痛みが少ないので、急な通院が強いられずに矯正治療を進められます。
また、装置のメンテナンスが少なく、あらかじめ用意されたマウスピースを治療計画に基づいて自宅で新しいものに交換していくだけなので、クリニックにもよりますが、通院は4~6週間ごとに一度で、ご多忙な方にもおすすめです。

⑤生活に支障がない
インビザラインによる治療中は、やりたいことを制限されてしまうことがありません。生活を変える必要が無く、アクティブに生活する人にも適した治療法です。

デメリット

取り外しができて画期的である分、自分で正しく脱着し、決められた装着時間を守る必要があります。
インビザラインの装着時間は1日20時間以上を目標とされています。1日において食事や歯磨きなど、外していなければいけない時間が発生するので、目標時間を装着しているよう自己管理が重要となります。

お水や炭酸水は大丈夫ですが、色や味のついた飲み物、食べ物を口にする際は装置を外す必要があります。装着したまま飲食を行うと、隙間に入り込んで口内が不衛生になるだけでなく、マウスピースの変形や破損の恐れがあります。

また、人によっては、歯並びや噛み合わせ状況でインビザラインが適応されない場合があります。マウスピースでは治療が難しい症状は、ワイヤーやブラケットを併用して治療する必要があります。
歯列の状態によっては治療前や治療開始後に抜歯するケースがあることも、頭に入れておきましょう。

治療の流れ

①カウンセリング
カウンセリングにて、歯並びに関する悩みを聞いた上で現在の歯や顎の状態、かみ合わせ、などを事前に調べます。

②精密検査・スキャン
一人一人に合った正確なマウスピースを作る為に、口腔内検査、レントゲン、口腔内のスキャンをします。 
スキャンでは、スティック状の3Dスキャンカメラで口の中をなぞるように撮影していきます。

③治療計画作成
アライン・テクノロジー社が独自に開発した3D治療計画ソフトウェアを使用して、専門医が一人一人に合った治療計画を作成します。計画内容や費用について決定すれば、治療へと進んでいきます。

③マウスピース作成
スキャンしたデータはアライン・テクノロジー社に送り、マウスピース作成を依頼します。歯の動かし方を医師が細かく確認し、 正しいかみ合わせ・歯並びへ向けた治療計画に基づいて共に作り上げていきます。この確認作業が、治療の成功を大きく左右するキーポイントとなります。
完成したマウスピースはクリニックへ出荷されます。

④マウスピースの装着・治療開始
マウスピース到着後、装着して治療が始まります。
取り外しが可能なので、着脱方法やお手入れ方法、注意事項などが専門医から説明があります。
はじめの期間については約1ヶ月に1度の間隔で通院し、調整をしていきます。その後は段階に合わせて新しいものにつけ替えたり、通院頻度を減らしていきます。歯の動きに不安がある場合などは決まったタイミングに関係なくクリニックへ行きましょう。
※装着忘れや装着時間が短いと、計画通りに治療が進まないので、治療期間中はきちんと自己管理をしましょう。

⑤治療終了・保定期間へ
治療計画通りに歯並びが改善した後は、インビザラインによる矯正治療が終了し、保定期間に入ります。
整列させた歯並びは、安定するまで元に戻ってしまう可能性があります。これを防ぐために約1~3年はリテーナーと呼ばれる保定装置を付けて、歯並びを定着させます。保定期間中は2~6ヶ月に1度のペースで通院し、歯の状態や噛み合わせのチェックを行います。

まとめ

歯列矯正と聞くと、費用がかかって、大掛かりで、見た目も気になったりと、様々な不安要素が出てきてためらう人も多いでしょう。
しかし、インビザラインは見た目だけでなく、目立ちにくく、取り外し可能で、痛みが少ない等のメリットの多い矯正治療です。プラスチック製なので、安全性も高く、治療中はいつも通りの生活ができます。
日本人に多い八重歯も、抜糸せずにインビザラインで矯正可能な場合があります。勿論出っ歯にも適応可能です。

確かに歯列矯正には費用がかかってしまいますが、一度しっかりと治療に取り組めば、その後は健康できれいな歯並びが続き、歯を気にしない生活ができて自信にも繋がります。クリニックによっては分割払いも可能です。

確実な治療結果を得るため、失敗をしないためにも、値段の安さだけでなく、経験と実績が豊富な歯科医院を選んで、インビザラインできれいな歯並びを手に入れましょう。

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