まぶたの脂肪取り

まぶたの脂肪取り

目元の脂肪が多いと、腫れぼったい印象になったり、脂肪の重みでまぶたの開きが悪くなったりなどの問題を引き起こします。
自力では中々まぶたの脂肪を減らすことは難しいですが、美容外科ではまぶたの脱脂を可能とする施術があります。

まぶたの脂肪

日本人は、元々まぶたの皮膚が厚く、皮下脂肪が多いのが特徴です。そのためまぶたが腫れぼったく見え、一重まぶたや奥二重の方が多いです。

まぶたの脂肪が多いことで、上瞼の場合は、目が小さく見えたり、まぶたの開きが悪かったり、朝起きるとまぶたが浮腫みやすいなどの問題があり、下瞼の場合は、クマが気になったり老けて見えるなど、様々な影響を及ぼします。ぱっちりした二重に憧れてアイプチを使っても、二重になりにくいこともあります。
お腹や腕など体の他の部位と違って、まぶたの脂肪を減らすことは自力では非常に難しいです。

上瞼の厚さや腫れぼったさの原因に、眼球をクッションのように取り巻いている眼窩脂肪(がんかしぼう)があります。この眼窩脂肪の量が多いとまぶたが腫れぼったく見えるだけでなく、この状態で二重をつくってもラインが安定しません。

また、眼窩脂肪の他にも、まぶたの皮膚に張り付いた脂肪があります。
この脂肪は隔膜前脂肪(又はROOF)と呼ばれ、眼窩脂肪と同様にまぶたの腫れぼったさの原因になります。こちらも脂肪除去が可能です。
しかし、隔膜前脂肪は眼輪筋(目の周囲の筋肉)と眼窩脂肪の膜に挟まれて張り付いて存在しているので、眼窩脂肪のように小さな穴から沢山の脂肪を取り出すことができないケースがあります。

まぶたが腫れぼったく見える原因は骨格(骨が出っ張って見える)のこともあるので、事前に診察でどの程度効果があるかを医師とよく話し合いましょう。眼窩脂肪を減らしたとしても思うような効果が現れない場合には、施術をしない方が良いでしょう。


<オススメの方>
*目の上をすっきりさせたい
*厚く腫れぼったいまぶたを解消したい
*アイプチやアイテープを使っても二重になりにくい
*朝起きるとまぶたが浮腫みやすい
*脂肪による重みで、目が開けにくい
*クマが気になる
*目の下のふくらみが気になる
*若々しい目元になりたい
*切開せずにまぶたの脂肪を取りたい
*埋没法をしてもまぶたが戻ってしまう

まぶたの脂肪取りについて

まぶたの脂肪取りは、通常「二重整形(埋没法)」と併用して行われます。ダウンタイムも埋没法単体と変わりない上、平行型の二重でもラインをキープしやすくなるという大きなメリットがあります。

脂肪は数ミリの小さな穴から直接取り出します。切開はしないので、脱脂後の縫合の必要はなく、ダウンタイムもほぼありません。傷口は1日で閉じ、1~2か月でほとんどわからなくなります。

同じ”脂肪を減らす”作業ではありますが、脂肪吸引とは異なる施術法です。脂肪吸引で使用される専用の管を眼球周囲に使用することは大変危険です。

◎メリット
*すっきりとした目元になる
*眼窩脂肪が原因の腫れぼったさが改善する
*二重が消失しにくくなる
*仕上りが自然
*傷口が小さいので、手術をしたことがバレにくい
*術後の痛みがほとんど無い

◎デメリット
*眼窩脂肪を除去しても腫れぼったさが改善しないことがある
*左右差が生まれることがある
*浮腫みや腫れ、内出血が起こることがある
*傷口を作るので、感染の可能性もある

リスク

まぶたの腫れぼったさの原因が眼窩脂肪ではなく、皮膚のたるみ、皮膚の厚さ、眼窩脂肪以外の脂肪、骨格など別の要因によるものである場合、まぶたの脂肪取りだけでは思うような効果が感じられないことがあります。
カウンセリングのタイミングで上まぶたの腫れの原因は解明できるので、まぶたの状態に適した治療方法の選択が重要となります。

また、眼窩脂肪を取り除く量が多すぎた場合、まぶたがくぼんでしまう可能性がありますが、適切なシミュレーションのもと治療を行えばまず起きることはありません。

傷口に最近が入り込んでしまうと膿んだり、痛みや浮腫みが長引くことがあります。感染を起こした場合、赤く腫れが出たり、白い膿が出てくるので、これらの症状が現れた際にはクリニックに連絡しましょう。

施術方法

<上瞼の場合>
①カウンセリング
カウンセリングで、まぶたの脂肪量、脱脂後のイメージなどを踏まえた上で医師と術後のデザインを決定していきます。

②麻酔
局所麻酔を行います。麻酔時に刺さる針によって痛みがありますが、大きな痛みではありません。

③脂肪の取り出し
麻酔が効いた後、既に二重の方は、二重のライン上に2~3㎜の小さな穴を開けて、内部の余分な脂肪(主に外側の眼窩脂肪)を取り出します。
一重の方は、二重ラインを作るために切開する部分から脂肪を取り除いていきます。
傷口が大変小さいため、腫れや内出血はほとんど起こしません。
眼窩脂肪は目を守るクッションの役割も持ち合わせているので、取り出す量の調整が重要となります。埋没法の二重術を同時に行う場合はこのタイミングで行います。
治療時間は10分程度、埋没法と同時に行う場合でも30分以内で施術終了します。洗顔・シャワーは翌日から可能です。

③抜糸
クリニックや症例によっては縫合する場合があります。その場合、術後1週間程経過したら抜糸を行います。
抜糸後からメイクが可能です。


<下瞼の場合>
①〜②までは、上瞼の場合と同じ手順で進めていきます。

③脂肪の取り出し
目のキワに沿って切開し、余分な脂肪を取り出します。仕上りは自然で若々しい目元が実現します。治療時間は約30~40分です。

④抜糸
上瞼同様、抜糸が必要な場合は、術後1週間程経過したら抜糸を行います。

まとめ

まぶたの腫れぼったさが取れるだけで、目元の印象は大きく変わります。また、アイプチや埋没法をしていても、キレイな二重にならなかった方は、脂肪の取り出しをすることで改善することもあります。
また、眼窩脂肪は身体の脂肪などとは異なり、一度除去を行うと再発することはないという点も魅力的です。

しかし、まぶたが腫れぼったい原因は一概に脂肪のせいとは言い切れません。事前に医師とカウンセリングを行い、腫れぼったい原因を見極めてもらいましょう。

まぶたの脂肪の取り出しは、自分のまぶたに合った施術であれば、その効果は大きいです。
ぱっちりした二重を目的とする方は、埋没法との併用も合わせて検討してみてください。

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