鷲鼻であることで生活に大きな支障をきたすことはありませんが、意地悪そうに見えたり、女性であれば男性的に見えたりなど、お顔の印象に影響を及ぼします。
そんな印象を解消できる、鷲鼻を治す美容整形術があります。
鷲鼻とは?
鷲鼻とは、鼻を横から見た時に鼻筋の真ん中に出っ張り(ハンプ)があり、鼻先に向かって下に鼻筋が下がっていて曲がったように見える鼻のことです。また、鼻先も尖っていたり鼻筋がデコボコしている場合もあります。
鷲のくちばしのように見えることから「鷲鼻」、又は「段鼻」や「魔女鼻」とも呼ばれます。
鷲鼻は、鼻骨がその下の軟骨より出っ張って段(バンプ)になっていることが原因です。
鼻全体が大きく骨太に見えるので鼻の印象が強くなってしまう他に、意地悪そうな印象を与えてしまいます。男性的に見えたり老け顔に見える原因にもなるので、比較的男性よりも女性の方に多く鷲鼻にコンプレックスを感じる方がいます。
最近では人気の芸能人やモデルさんでも鷲鼻の方がいる影響で、ネガティブなイメージが少なくなってきましたが、バランスが取れた整った顔に鷲鼻であれば良いケースが多く、未だ欠点として捉えられることがあります。
出っ張った部分を長期間叩いて鷲鼻が改善される、という医学的根拠はありません。
鷲鼻修整手術(鷲鼻削り手術)とは?
鷲鼻修整手術とは、鼻全体のバランスを考えながら、鷲鼻の原因の鼻骨(びこつ)自体を削って平らにし、鼻筋の形を整える手術のことです。「鷲鼻削り(ハンプ削り)手術」とも呼ばれています。欧米では鷲鼻を削ると同時に、下向きの鼻先を上に向ける手術が最も多く行われています。
出っ張りがわずかな場合、軟骨を削るだけで改善できますが、出っ張りが重度の場合は削ってしまうとその部分が太く平らになってしまうため、更に鼻骨の外側を数ミリ削って鼻筋を細く整えることもあります。
鼻根(目と目の間の鼻が高くなり始める位置)の高さと鼻骨の幅によって、複数の手術を組み合わせる場合もあります。
一概に鷲鼻といっても、段差が大きく出ている場合もあれば、それほど大きく出ていない場合もあります。鷲鼻の状態によって治療法は異なり、軽〜中度の場合は骨を削らない別の治療法があります。
どの修整方法が最適かは医師と相談の上、決定していきます。
◎鷲鼻が軽度の場合
鷲鼻の突出している部分にヒアルロン酸を注入する事で、段差を埋めて修正します。メスを使わず注射で注入するだけなので、ダウンタイムが少なく、手術に抵抗がある方にもオススメです。
しかし、ヒアルロン酸は時間が経つと体内に吸収されてしまうので、定期的な注入が必要です。
◎鷲鼻が中度の場合
鼻の穴の中から切開し(場合によっては、鼻の下から切開)、鷲鼻によってへこんでいる部分に合わせてプロテーゼを挿入することで段差を修正し、鼻筋を真っ直ぐにします。鼻全体も高くなります。半永久的な効果が持続します。
<おすすめの方>
*鷲鼻を治したい
*鼻筋の段差をなくしたい
*鼻筋の出っ張りが気になる
*鼻筋を真っ直ぐにしたい
*鼻のせいで意地悪そうな印象を改善したい
*女性らしい鼻になりたい
*鼻全体を小さい印象にしたい
*永久的な効果を得たい
施術の流れ
①カウンセリング
医師に鷲鼻の状態を見てもらいながら、仕上りの希望を相談します。その後に適切な施術法を決定したり、シュミレーションを行います。
症状によってはヒアルロン酸注入や隆鼻術(プロテーゼの挿入)を提案されることがあります。
②手術
⑴デザイン・マーキング
様々な角度から見て美しくなるよう、顔全体のバランスを考慮しながら鼻筋をデザインします。デザイン決定後、切開する部分に印をつけます。
⑵麻酔
局所麻酔を行います。注射針による痛みを伴いますが、大きな痛みではありません。クリニックによっては全身麻酔を行うこともあります。
⑶切開・削る作業
麻酔が効いたら、鼻の穴の内側を約5㎜ほど切開し、そこに器具を差し込んで鼻骨の出っ張った部分を削り、形を整えます。場合によってはプロテーゼの挿入も同時に行います。
手術では、先端がやすり状になっている「骨やすり」という医療器具を使って、骨を削っていきます。数種類の骨やすりを使用し、鼻の状態に合わせて鼻の骨をやすりをかけながら削って整えていきます。骨を削る際に鼻血が出てしまうので、血が鼻の中で溜まらないよう、吸引器を使用して血を吸い込みながら丁寧に鼻骨を削ります。
手術は鼻の穴の中から行うので、傷口は外からは目立ちません
⑷縫合
最後に傷口を縫い合わせて手術終了です。手術は30~60分ほどで終了します。
③手術後
鼻にテープ、又は薄いギプスをし、7日程度固定します。
鷲鼻修整術後当日は、洗顔・メイク・入浴・メガネの着用は控えましょう。
④抜糸
手術から約1週間後に抜糸を行います。縫合に吸収糸を使用した場合は抜糸の必要はありません。
リスク・注意点
*腫れは1~2週間ほどで引きますが、鼻先のむくみ等が完全に引くのは3ヶ月以上かかることがあります。
*血流が良くなる行為は腫れが長引く原因となります。入浴やサウナ、飲酒は腫れが引くまで控えましょう。
*手術の際に内出血する場合がありますが、1~2週間で消失します。
*熱感・発熱・だるさ・かゆみ・頭痛などが起こることがありますが、時間経過と共に消失していきます。
*手術後数日間は、鼻の傷より出血が続くことがあります。
*傷口の炎症や感染が起こる場合があるので、汚い手で触れるなどの行為は注意しましょう。
*術後1ヶ月は、激しい運動・長時間メガネの着用・お顔のマッサージ・強く鼻をかむ・うつぶせ寝・強く鼻を触るなど、鼻に強い力を与えるような行為は控えましょう。
まとめ
鷲鼻修整手術で鼻筋を真っ直ぐにすると、見た目の印象が良くなり好感度も上がります。横顔も美しく演出することができます。
特に重度の鷲鼻や段鼻の方や、永久的に効果を持続させたい方におすすめです。
切開をして鼻の骨を削る手術になるので、抵抗を感じる方もいるかと思います。しかし傷口は小さく外からは見えないので、手術を終え、鼻が安定すれば、普段と変わらない生活を送ることができます。
鷲鼻や段鼻は自力では改善が難しいです。悩まれている方は検討してみてはいかがでしょうか?
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