豊尻術でメリハリのあるボディラインに!

豊尻術でメリハリのあるボディラインに!

お尻の形を気にして、タイトなパンツやスカートを履くことを避けてはいませんか?
「豊尻術」をすることでヒップアップしたり、お尻にボリュームを出して、理想的なお尻の形、そして女性らしいボディラインを作り出すことができます。

日本人の”お尻”

日本人の多くは、厚みがなく、四角い平坦なお尻をしています。一方で、欧米人のお尻は立体的でセクシーさがあり、魅力的な形をしています。

そもそも欧米人と日本人では骨格自体が異なるため、お尻の形に違いが出てしまいますが、歩き方にも関係していると言われています。
欧米人は足を真っ直ぐに伸ばして歩くので、大殿筋(お尻の筋肉)が日常で使われていますが、日本人は膝を曲げたまま踏み出すことが多く、膝から下の筋肉しかほとんど使われません。そのため、ヒップアップに重要な大殿筋が発達せず、平らなお尻になりやすいのです。

他にも、お尻の形は加齢も関係しており、年齢と共にお尻は垂れ下がってきます。そうするとウエストや太ももとのメリハリがなくなり、四角いお尻になってしまいます。
まだ若い方でもお尻がたるんでいると、後ろ姿が老けてみえることもあります。

以上のことから、欧米人のような高さ、ハリ、丸みのあるお尻に憧れて、日本でも「豊尻術」が近年注目を集めています。

キレイなお尻とは?

国や人の好みによってキレイとされるお尻はそれぞれ異なりますが、一般的に美しいとされているお尻の条件はあります。

お尻は隣接している腰と太ももがあり、そこからのラインが整うとボディラインがキレイに見えます。お尻単体に集中しすぎず、全体を見た時のバランスは重要です。

また、お尻のすぐ下(臀溝部)に近い部分に脂肪が多いとのっぺりと垂れて見え、脚も短く見えてしまうので、臀溝から上に5~7cmくらいまでの部分の脂肪は少ない方が美しく見えます。
逆にお尻の上部には脂肪が必要で、ここにボリュームが出ると丸みを帯びたお尻になり、脚も長く見えます。日本人のお尻は四角く、両サイドに丸みがありません。四角いお尻は女性でも男性的に見えてしまうので、魅力的なお尻には側面の丸みも必要です。

まずは自分のお尻の満足いかない部分や、コンプレックスに感じている原因をハッキリさせることで、どこをどう治療していけばいいのかが導き出されます。
自分で悩まず、まずは医師とのカウンセリングをおすすめします。

豊尻術とは?

豊尻術(ほうこうじゅつ)とは、お尻のボリュームを出したり、立体的にヒップアップさせたり、お尻の形を手術で整える治療のことです。
ヒップアップ・豊尻を行うことで理想的なお尻になるだけでなく、くびれが強調され、女性らしい綺麗なボディラインをも実現することが可能です。

日本ではまだあまり馴染みがない言葉ですが、”カワイイ文化”のある日本と違って、欧米では女性に”セクシーさ”が求められることが多い傾向にあるので、海外のセレブやモデル、ダンサーなどといったボディラインに気を使っている方々の間ではメジャーな美容整形術です。

日本では一般的にお尻の手術というと、脂肪吸引による「お尻を小さくする」という手術のイメージがありました。しかし最近では、ライフスタイルやファッションなど様々なコンテンツで欧米文化が日本に普及してきたことが影響し、海外セレブのような体型に憧れる人が増えてきました。


<おすすめの方>
*お尻にボリュームを出したい
*妊娠・出産・加齢などでお尻が垂れ下がってきた
*桃のような形のお尻になりたい
*セクシーなお尻に憧れている
*メリハリのあるボディラインが欲しい
*お尻の左右差が気になる
*ヒップの横への張り出しが欲しい
*タイトな服を着こなしたい


豊尻術には大きく3種類の治療方法があります。
シリコンバッグ(プロテーゼ)を挿入する方法
ヒアルロン酸注入による方法
脂肪注入による方法

元々はシリコンバッグの挿入方法しかありませんでしたが、近年になって手術方法が多様化し、ヒアルロン酸注入や、自分の脂肪を活用する脂肪注入が出てきました。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法でヒップアップを目指しましょう。

シリコンバッグ(プロテーゼ)挿入術

大殿筋と筋膜の間にシリコンバッグを挿入する豊尻術です。特にボリュームの少なくなっているヒップ上部・外側にシリコンバッグを挿入します。豊尻術の本場アメリカで人気がある方法です。
筋肉の内側に入れることで、自然な見た目・感触に仕上がります。
専用豊尻シリコンバッグは様々な大きさのものがあるので、個々の体型に合わせたものを選びます。


<施術法>
局所麻酔、または静脈麻酔をします。麻酔の効果が確認できたら、お尻の割れ目に沿って4~5㎝ほど切開してシリコンバッグを挿入します。メスは使用しますが入院の必要はないので、麻酔から覚めたら帰宅ができます。
施術時間は70~90分程度です。術後1週間程度で抜糸をします。

<メリット>
確実な効果が得られ、体内吸収によるサイズの変化がないので術後の仕上がりをキープできます。
傷口は立っている姿勢ではほとんど見えません。身体への負担も少ないので日常生活へ早く戻れます。

<デメリット>
1週間は仰向けに寝るのを控え、2週間くらいは硬いイスに座らないようにする必要があります。
強い筋肉痛のような痛みが1週間あります。また、腫れや内出血が出ることもありますが、およそ1~2週間程度で改善していきます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸の注入によって、メスを使わずお尻のボリュームを出し、立体的にヒップアップする方法です。豊尻術の中では最もメジャーな方法で、気軽に治療を受けられます。

注射による豊尻術なので、ボリュームを出したいお尻の部分にダイレクトにアプローチすることができ、自由に理想のお尻の形を実現させることができます。そのため、状態を見ながら徐々に注入したり、お尻の膨らみの左右差の調節も行うことができます。
しかし、皮膚の状態や皮膚の伸び具合、皮下脂肪の多さや筋肉のつき具合によって入れられる量が決まっています。お尻をただ大きくするのではなく、腰や太ももなど他の体のパーツや体つきとのバランスを見て、必要量を決めなければいけません。


<施術法>
局所麻酔、または静脈麻酔をします。麻酔の効果が確認できたら、ヒップの割れ目の目立たないところから専用カニューレで、丁寧にヒアルロン酸を注入していきます。
治療時間は15~30分程度です。麻酔が覚めたら帰宅できます。
(約一ヶ月後にバランスに合わせて、再注入することがあります。)

<メリット>
ヒアルロン酸はもともと人体に存在するムコ多糖類の一種です。そのため、違和感やアレルギーの心配がない安全な成分なので、既に顔や関節など様々な治療で広く使われており、安心してお尻にも使用することができます。
メスを使わず細い針で注入するので、傷跡はほとんど残らずダウンタイムもほぼありません。すぐに日常生活にすぐに戻ることができます。

<デメリット>
ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまう成分なので、術後1~3年程で効果は切れてしまいます。強いマッサージなどはヒアルロン酸を分散させて吸収が早くなる可能性があるので、術後2週間ほどは注入部位のマッサージやストレッチなどは避けましょう。効果が切れてしまっても、繰り返し注入することは可能で、持続期間も長くなっていきます。
筋肉痛のような軽い鈍痛が3日〜7週間程度あり、内出血をおこすこともありますが、自然に消失していきます。

脂肪注入

脂肪注入とは、自分の気になる部位から脂肪を吸引し、その脂肪をお尻に注入することで、お尻のボリュームを出したりヒップアップする治療です。
日本人のお尻は、腰~お尻上部・お尻下部~太ももの付け根外側が脂肪で膨らみ、さらにそれ以外のお尻が全体的にボリュームが少ないケースも多いので、脂肪吸引と脂肪注入を掛け合わせた治療法で合理的かつキレイなヒップラインができあがります。

注入する脂肪はお尻の下の部分や腰、太もも周りから採取すると定着しやすいです。また、脂肪定着率の高い成長因子添加を行うと、注入後の定着率が高く、持続効果も長くなります。

採取する脂肪の量は人によって異なります。豊胸と違って1カップが100ccといったようにわかりやすい目安はありませんが、通常は片方のお尻で100~300ccの範囲で調整をします。


<施術法>
静脈麻酔・局所麻酔をします。麻酔が効いたら、まずは脂肪を採取します。
必要量を採取したら、注入用に精製し、お尻に注入していきます。麻酔から覚めたら帰宅できます。
手術時間は、お尻に必要な量を取って入れる場合は30~40分程度、完全に部分痩せをして注入する場合、吸引をする範囲で手術時間が変わります。
術後1週間程度で抜糸をし、経過観察で再度検診することもあります。

<メリット>
痩身したい部位の脂肪を吸引して、その脂肪でお尻をボリュームアップすることができます。特に、腰回り、太ももの外側から吸引すると、腰から太ももにかけてのボディラインにメリハリがつくので、お尻だけでなくトータルで美しいボディデラインができます。
同じ注入でも、ヒアルロン酸と違って自分の脂肪を使うので、脂肪が最終的に定着した約3ヵ月ほど経過した時点のヒップが半永久的に持続します。
また、自分の脂肪なのでアレルギー反応や合併症のリスクもなく、脂肪細胞がお尻に馴染んで触感も柔らかく自然な仕上がりになります。

<デメリット>
傷跡は、吸引の管を刺入した箇所に3mm程度つきますが、目立ちにくい部分から吸引するのでそこまで気になりません。傷口自体も徐々に薄くなっていきます。
腫れや内出血がおこることがありますが、次第に消えていきます。術後は筋肉痛のような痛みがあります。

注入した脂肪のうち、50%ほどが生着して、残りは吸収されると言われていますが、上手く吸収されないとシコリや石灰化の原因になります。しかし、治療を必要とするようなシコリの発生の可能性は低いです。小さいものは放置していても大きな問題にはなりません。

まとめ

豊尻術を行うと、くびれが強調され、女性らしく美しいボディラインを実現することが可能です。もともとお尻にボリュームが少ない日本人は、少しお尻がたるむだけで後ろ姿をも老けて見えてしまいます。

また、お尻が平坦だと貧相な印象を与えてしまい、ゆったりした服を選んだり、タイトな洋服は避けたくなります。

今まで豊尻には関心が少なかった日本ですが、最近では欧米文化が浸透し、メリハリのあるボディラインを目指す人が増えてきました。そのため、豊尻術も人気が出始め、様々なクリニックでも施術が受けられるようになってきました。

豊尻術も、メスを使わない注射から、シリコンバッグによる確実な効果が出る手術まで手段を選べるようになりました。
ふっくらとしたお尻や、女性らしいボディラインに憧れている方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

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