分厚い唇を薄くしたい!”口唇縮小術”

分厚い唇を薄くしたい!”口唇縮小術”

欧米では唇は分厚い方がセクシーとされ、厚みを出そうとする傾向がありますが、日本では分厚い唇にコンプレックスを抱く人が多くいます。
そんな厚ぼったい唇や、唇の上下のバランスを整えたい場合に、医療技術で薄くすることができるのです。

唇の厚みについて

唇が分厚い、いわゆる「たらこ唇」に悩む人がいらっしゃいます。
厚みのある唇はぽてっとしていてセクシーだったり可愛らしい印象で魅力的です。特に顔の中でも口元は女性らしさを際立たせるので、男性から見ると魅力的に感じられます。
しかし厚すぎてしまうと、かえってアンバランスやモタついた印象、上品さに欠けて見える原因となってしまい、コンプレックスとなってしまいます。このお悩みは女性に限らず、男性にも多いお悩みです。

唇に厚さがあるのは本来であればチャームポイントとなり、憧れの対象となることが多いですが、顔全体で見た時にバランスが悪いと唇を薄くしたいと思う人も少なくありません。しかし、薄すぎる唇は貧弱な印象を与えてしまうので、唇の厚さにだけ集中するのではなく、あくまでもバランスを取ることが重要です。

人間は横を向いた時に、鼻先・口元・あご先が一直線につながっていることが「美顔」の基準であるため、顔全体のバランスを見た上での理想的な唇を作り出すことをおすすめします。

美しいとされる理想的な厚みの目安としては、上唇が8mm、下唇が10mmとされています。比率でいうと、上唇1に対して、下唇は1.5が美しく見えると言われています。
たらこ唇の場合、上下の唇を合わせて2.5cm以上の方に多くみられますが、たらこ唇に見える基準は縦の高さだけでなく、横幅の比率も重要です。唇の横幅が狭いと唇が分厚くなくても、たらこ唇に見えてしまう場合があります。

唇が分厚い原因

①遺伝
最も多い理由としては遺伝によるものです。両親など血縁者にたらこ唇の人がいると、たらこ唇になる確率が高いです。
遺伝の場合、自力で小さく薄くするのは難しく、確実に改善したい場合には美容整形などで手術をする必要があります。

②口呼吸
口呼吸は、鼻呼吸より多く空気を取り込むことができます。楽さを求めて口呼吸を長期間行うことで、口を前側にすぼめる癖がついてしまいます。そうすると、将来的にたらこ唇になりやすくなります。
口呼吸の人は、鼻炎が原因でなっている場合もあるので、鼻炎を治してから鼻呼吸を意識していくことをおすすめします。

③出っ歯
出っ歯だと唇が前に押し出されてしまうので、唇の内側が露出する形になってしまい、たらこ唇に見えてしまいます。
歯列矯正などで出っ歯を治すと、たらこ唇も改善される可能性があります。

④筋肉の緩み
口回りにある口輪筋という筋肉が緩むことで口全体がたるみ、口角が下がります。そのため、たらこ唇のように見える場合があります。

⑤思い込み
他人から見たらたらこ唇には見えないけれど、本人はたらこ唇であるという思い込みをしているケースがあります。悩んでいたり、治療を考えている方は、一度身近な人に相談してみるのもいいでしょう。

口唇縮小術とは?

唇が厚すぎるとお悩みの方が、口唇を薄く、すっきりさせる手術のことです。切除するデザインによって、M字型にもアヒル口にもすることが可能です。
厚みのある唇は情熱的な印象を、薄い唇は知的な印象を与えると言われており、それぞれのお好みの唇に手術によって仕上げることができます。

一般的には上口唇はある程度厚い方が色気があるとされており、口唇縮小に関しては上口唇よりも下口唇の手術が多い傾向にあります。


<おすすめの方>
*厚い唇(たらこ唇)を薄くしたい
*厚みが異なる上下の唇のバランスを整えたい
*すっきりとした薄い唇になりたい
*上品な印象の唇にしたい
*アヒル口にしたい
*M字型の可愛らしい唇にしたい
*顔を正面から見た時に唇が目立って気になる
*シャープな顔立ちになりたい
*半永久的な効果が欲しい

施術方法

唇は、外側から見える乾燥した部分であるドライリップ(dry lip)と、口腔内で常に唾液で湿ったウェットリップ(wet lip)から成っています。

この唇の外側の部分と内側の部分の境目を中心に、4(dry):6(wet)の割合で切開し、余分な粘膜と筋肉の一部を取り除いて形を整えていきます。wet側を多くデザイン切除する事によりdry-wet境界線が奥側(口腔内側)になります。つまり、傷跡は本来ある皮膚と粘膜の境目と一致するので、抜糸後のキズ跡は目立ちにくくなります。
また、唇は血流もよく、粘膜部分は皮膚の修復力が高いので、傷口の治りも早く、仕上りもきれいなのが特徴です。

この手術では、元の2/3程度の厚みに減らすのが標準です。
手術は上口唇・下口唇の両方はもちろんのこと、上唇のみ、下唇のみの施術も可能です。
ただ薄くするのではなく、お顔全体のバランスを見た上で、女性らしい魅力的な口唇の形に整えていきます。

施術の流れ

①カウンセリング
手術可能な厚みかどうか、希望する唇のイメージを医師と相談し、共有します。切除する量もこの段階で決めていきます。

②マーキング
カウンセリングで決めたデザインにするため、切開する範囲をマーキングします。

③麻酔
基本的には局所麻酔を行いますが、痛みに敏感な方や心配な方は、病院によって静脈麻酔を行うことも可能です。

④手術
唇が潤っている部分と乾燥している部分の境目に切開線を合わせ、デザイン通りに粘膜部分の余分な組織を取り除きます。
止血をしながら、髪の毛よりも細い専用の糸を使って切開した部分を丁寧に縫合します。組織縫合(中縫い)には吸収糸、粘膜縫合(外縫い)には非吸収糸を使います。

⑤術後
手術を終えたら、入院せずにそのまま帰宅できます。口唇縮小は上下各手術時間は20〜30分ほどで終わります。
約7〜10日後に抜糸のためと、経過観察のために約2週間後に再度病院へ行きます。

リスク・注意点

*口唇は腫れやすい部分です。術後は強い腫れが1〜5日間ほどありますが、1〜2週間で落ち着きます。より自然な仕上りになるまでには更に2~3週間を要します。しかし、内出血や感染症になった場合は、腫れが長引く事もあります。

*細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し紫色になりますが、1~2週間で消失します。

*2~3日間は痛みや熱感があります。

*内出血のため赤紫色になることがありますが、お化粧で隠せる程度で、約1~2週間で消失します。

*傷痕の硬さと赤黒さは2〜3ヶ月ほど残りますが徐々に柔らかい唇になっていきます。傷跡はうっすらと残りますが、1~2ヶ月くらいかけて目立たなくなります。

*シャワー、洗顔、洗髪は術後2日目から可能です。入浴は3日目からとなります。しかし、しみる感覚がある時は2〜3日様子をみましょう。出血がなければメイクは当日から可能です。

*手術した部分は抜糸1週間まで強くこすらないでください。また、強い力の顔のマッサージや歯の治療、血液の循環を悪化させる喫煙は一ヶ月控えましょう。

*食事は当日から可能ですが、柔らかいものから始め、食後はイソジン液ですすいでください。歯磨きは1週間後から可能です。約1~2週間は熱いもの、辛いもの、硬いものは控えましょう。

*むくみのせいで、術後1ヶ月は口唇縮小の効果が実感出来ないことがあります。また、一時的に唇の厚みや大きさに左右差が生じることがあります。4 ヵ月以上経過を待って頂いても口唇が厚いと感じる場合、唇の粘膜を再度同じ傷に沿って切除し、大きさ、厚さを調整する処置を行います。

*組織を切除しすぎると、口の動きによっては唇がとても薄く見えたり、口が閉じにくく感じたり、感覚が麻痺することがあります。切除した組織を元に戻すことは大変困難なことです。厚みを戻す場合には、ヒアルロン酸注入、脂肪注入、口唇拡大術で対応します。しかし、満足いく結果が得られないこともあります。

*手術の際に細かい神経に触れる関係で、術後に唇の感覚が麻痺したり、痺れを感じることがあります。通常は、術後3~12ヶ月程度でなくなりますが、稀に痺れが残ることもあります。

*妊娠の可能性がある場合には、治療内容によっては不可能なケースがあります。

まとめ

厚みのある唇に憧れて厚くする人がいる一方で、厚みのある唇にコンプレックスを抱いている人もいます。日本では分厚い唇は「たらこ唇」と呼ばれ、マイナスなイメージを持つ人もいます。

厚さを出すには様々な方法がありますが、薄くするには手術での対応となるため、治療はどうしてもリスクが高くなってしまうことが特徴です。一度唇を薄くすると元通りに戻すことは極めて困難であり、本当に治療の必要があるのかをよく考え、また、手術をする際は慎重に行う必要があります。
唇の傷口はほぼ目立たず、治りも早いです。一度手術をすれば、その効果は永久的に持続します。

また、口唇縮小術はただ唇を薄くするだけでなく、形を変えることもできます。どのような唇の形に手術するかによって、治療の金額も変わってきます。薄さや形には好みがあるので、カウンセリングの時点で医師とよくイメージを共有しておきましょう。

特に人と話をするときなど、口元は普段生活していて目立つ部分です。手術で理想の唇の厚さにはできますが、お顔のバランスを見ながら自分に合った形にすることが一番美しい唇と言えるでしょう。
唇の分厚さが気になる方、上下のバランスが気になる方は検討してみてはいかがでしょうか?

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