厚くぽってりとした唇は、女性らしい口元を演出します。分厚い唇に憧れる女性は多く、その願いを叶える美容整形方法はいくつかあります。
一体どのような方法があるのでしょうか?
唇が与える印象
程よい厚みのある唇は、女性的でセクシーな印象を与え、若々しく見せる効果もあります。唇を厚くさせることは、魅力的な口元を演出させるだけでなく、下がった上口唇・口角を上げる効果もあります。
このような理由から、多くの女性が唇を厚くしたいという願いを持っており、美容整形によって自分好みの厚みにすることができます。
=薄い唇が与える影響=
薄い唇は、表情に貧相で冷ややかな印象を与える上に、女性らしさが欠けて見られてしまいます。生まれつき薄いケースもありますが、老化とともに口唇は痩せて薄くなっていってしまいます。
◎厚かった唇が薄くなる原因とは…
唇は年齢を重ねて行くにつれて、唇の筋肉や脂肪が収縮していくことで薄くなってしまいます。口唇の表情筋が加齢によって緩んでくると、上口唇や口角が下がり、口唇は薄くなります。
また、歯が後退したり歯肉が萎縮すると、唇が口内に引っ張られて薄くなり、余計に老けて見えてしまいます。
施術方法
唇を厚くする施術方法は、注入療法と外科的療法に分かれています。
注入法の場合、ヒアルロン酸や自分の脂肪を希望する部分に注入して理想の厚みを出す方法です。注入のみなので、短時間で気軽に施術を受けられます。
外科的療法の場合は切開を伴い、口腔粘膜を口外に出し、唇の赤身を増大させる皮弁法(皮弁形成術)、鼻下の皮膚を切除して、その分の幅を引き上げる上口唇短縮術(鼻下長短縮術)、真皮を口唇に移植させる真皮脂肪移植(ダーマルファット)があります。
<おすすめの方>
*年齢と共に唇が薄くなってしまった
*口元が老けて見える
*女性らしくセクシーな唇にしたい
*可愛らしい唇にしたい
*薄い唇がコンプレックス
*唇のシワが気になる
*唇が原因で冷たい印象を与えてしまう
*緩んでしまった口元を治したい
*唇の形を整えたい
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は透明なジェル状の物質で、肌の水分を保つ役割があります。もともと人間の真皮にある成分なので、唇に注入してもアレルギーなどの心配がなく、安全な施術です。
施術時間も約5分程度と短時間で、注入のみの手軽な施術です。そのため、忙しい方にもおすすめです。口唇増大術の中でも最も安価で受けられるので人気の方法です。
自分で確認しながらの注入が可能なので、希望通りの仕上りになることが多いですが、仕上りに納得が行かない場合は、ヒアルロン酸を溶かして早期に元に戻すことも可能です。
傷跡は注射の針穴だけで、ダウンタイムもほぼありません。手術直後にメイクやシャワー、入浴、運動も可能で、すぐにいつも通りの生活を送ることができます。
=欠点=
注射されたヒアルロン酸は体内で分解吸収されてしまうので、時間とともにゆっくりと消失してしまいます。特に唇は良く動かす部位のため、他の部位に比べ、ヒアルロン酸の吸収が早い傾向があります。個人差はありますが、平均6ヶ月程で吸収がはじまり、1年程持続する方が多いです。
そのため効果を維持するならば、半年から1年ほどの期間で施術を継続することをおすすめします。
◎注入しないヒアルロン酸!?
注射が怖い方は、塗るヒアルロン酸「ラシャスリップ」というものがあります。塗布10分後にはふっくらとした、みずみずしい唇になる効果を実感でき、効果は最長4時間ほど続くリップ美容液です。唇のボリュームアップ以外にも、唇のくすみや小じわを改善してくれるので、エイジング効果があります。
購入は医療機関でのみ可能なアイテムです。
脂肪注入
ふとももや上腕、お腹といった脂肪の多い部位の中から希望する部位より脂肪採取を行い、唇に注入する方法です。広範囲での脂肪吸引でないので、ダウンタイムは短いです。
自身の脂肪を注入するため、アレルギーなどの心配はなく、安全に施術を受けることができます。また、注入した脂肪は長い年月にわたって残り、最終的に注入した脂肪の約20%〜50%くらいが定着すると言われています。半永久的な効果を希望する方におすすめです。
=欠点=
ヒアルロン酸に比べると施術後の腫れや内出血が出やすいです。注入する際の局所麻酔で唇全体が腫れ、その状態で脂肪を注入するので加減が難しく、定着率の問題もあって最終的な仕上がりの予想がつきにくいです。ヒアルロン酸のように細やかなデザインはできません。
また、体内に吸収される脂肪量が多いので、数回の施術が必要です。
皮弁法(皮弁形成術)
口唇裏側の表からは見えない部分で粘膜をジグザグに切開し、口の中に隠れている粘膜を外に引き出して縫い合わせることで口唇をふっくら厚くする方法です。傷痕は口の中なのでほとんどわかりません。
口唇そのもののボリュームを厚くさせるというよりは、口唇を外に向かってそり出した形にすることで唇全体の面積を広げる効果が大きい施術となります。
上唇、下唇どちらにも施術可能です。
=欠点=
切開し縫合するので、約1週間後に抜糸の必要があります。腫れは約2週間で落ち着きますが、傷痕の硬さが2ヶ月程残ります。
また、皮弁法の場合は、大きなくちびるの組織増大には無理があります。
上口唇短縮術(鼻下長短縮術)
唇の周囲の縁に相当する白唇部分を鼻下で切除し、短くすることにより鼻と唇部分の幅が狭くなります。鼻基部の皮膚を4~8㎜幅で切除し縫合で引き上げ、上唇に立体的な厚みを出します。特に上唇に厚みを出したい方におすすめの方法です。
もともと鼻の下から唇までの距離が長い方や、加齢によるたるみで鼻の下が長くなってしまった方にもおすすめです。
鼻柱基部と鼻翼の一部、鼻腔内に傷跡ができますが、時間経過とともに目立たなくなります。
=欠点=
皮弁法同様、切開し縫合するので、約1週間後に抜糸の必要があります。
唇が上に引っ張られることで厚みを出すので、歯茎が見えやすくなります。もともと上唇が厚い方、歯茎が見えやすい方は、この手術を受けない方がいいでしょう。
真皮脂肪移植(ダーマルファット)
臀部など真皮の厚い箇所から真皮を採取し、唇に移植して厚みを出す方法です。真皮は多くの毛細血管を含んでいる組織で、移植後定着しやすい組織です。術後の腫れとともに、移植された真皮が硬さを持つようになってきます。
=欠点=
縫合するので約1週間後に抜糸を行いますが、吸収糸を使用した場合は抜糸はありません。しかし、真皮脂肪移植の場合は採取部位に少量の傷が残り、赤みや硬さは1年程度で落ち着きます。
また、唇の腫れはひどく、落ち着くまでに2~4週間かかりますが、固定には約3ヶ月かかります。
まとめ
ふっくらとした唇は魅力的な印象を与えます。特に女性は厚みのある、セクシーな唇に憧れる人も多く、メイク術にもぽってりふっくらと見せるテクニックが多数紹介されています。
しかし、メイクはオフしてしまえば元の唇が露わになり、老化と共に唇は薄くなってしまいます。このようなことでお悩みの方には、唇そのものに厚みを出す美容整形がおすすめです。
一口に「唇に厚みを出す」と言っても、口唇増大術は人気が故にその方法はいくつもあります。エイジングケア治療としても用いられています。
気軽に厚くさせるには注入方法がおすすめです。リスクは高くなりますが、長く効果を持続させたい場合は切開をともなう施術が効果的です。
どこに厚みを出したいかによっても手段が変わってくるので、医師と相談した上で、自分に合った施術で理想の唇を手に入れましょう。
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