最近流行のピラティス、ジムと何が違うの?

最近流行のピラティス、ジムと何が違うの?

暖かくなってきて運動のやる気を出しやすくなってきましたね。健康や美容目的に何か運動したいと思ってる人が最近よく目にするワードに「ピラティス」がありませんか?韓国アイドルも積極的に取り入れていて、気になっているけど、何が良いのかわからない、ジムやヨガとの違いがわからない、という人も多いのではないでしょうか。今回はピラティスについて解説します!

そもそもピラティスって?

ピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティスによって開発された、身体をトータルに鍛えるエクササイズのことを指します。ピラティスは、呼吸法、姿勢の改善、柔軟性の向上、筋力トレーニング、バランス感覚の改善など、身体の内側からアプローチするトレーニング方法であり、身体の芯(コア)となる腹部、背中、骨盤底筋群などの筋肉を重点的にトレーニングします。身体のバランスを整え、身体の歪みを改善することで、怪我や痛みのリスクを低減することができます。ピラティスは、マットを使ったトレーニングや専用の機器を使ったトレーニングがあります。また、ピラティスは、スポーツ選手やダンサーなどのトレーニング方法としても広く用いられています。

ジムやヨガと何が違うの?

ピラティスは、ヨガと同様に、静かな環境で行われ、集中力と呼吸法に重点を置いています。ピラティスの主な違いは、重点が筋肉の強化にある点です。ピラティスのエクササイズは、主にコア、背中、お尻、脚などの筋肉を強化するために設計されています。また、ピラティスは、身体を自然な形で動かすことに重点を置いているため、怪我の予防や身体のバランス改善にも役立ちます。一方、ジムのエクササイズは、より高強度で、筋肉の大きなグループを強化するために設計されています。ジムのエクササイズは、重量挙げやカーディオ運動など、より高いエネルギーレベルを必要とする運動を中心に行われます。ヨガは、ピラティスと同様に呼吸法に重点を置いていますが、柔軟性やストレッチに焦点を当てた運動が中心です。ヨガは、心身の緊張を解放するための運動であり、身体の柔軟性とバランスを向上させることに役立ちます。総合すると、ピラティスは、身体の中心部を強化し、姿勢を改善するための運動であり、ジムのエクササイズやヨガとは異なる目的を持っています。

ピラティスのメリット・デメリット

ピラティスは、全身の筋肉を強化し、柔軟性や姿勢の改善、身体の調整などに効果的なエクササイズ法ですが、以下のようなメリットやデメリットがあります。

【メリット】

筋力や柔軟性の向上:ピラティスは、腹部、背中、股関節周り、肩甲骨、脚など、体の様々な部位の筋肉を鍛えることができます。また、呼吸法を取り入れることで、柔軟性や体のコントロールが向上します。

姿勢の改善:ピラティスは、身体のバランスを整えることで、姿勢の改善につながります。特に、腰痛や肩こりなどの解消に効果的です。

リラックス効果:ピラティスは、呼吸法を中心にしたエクササイズ法であり、心身ともにリラックス効果が期待できます。

ローコスト:ピラティスはマシンを使う場合もありますが、マットだけでクラスを完結させる場合もあります。マットピラティスの場合必要な道具は、マットとバンドやボールなどの小道具程度であり、比較的ローコストで始めることができます。また自宅でも気軽に始める事ができます。

【デメリット】

難易度が高い:ピラティスのエクササイズは、複雑な動きを含むものが多く、初心者には難しい場合があります。運動経験者も自分にとって普段使いやすい筋肉に頼る傾向があるので、最初はレッスンの指示で言われるような「うち腿を使う」「お腹を薄くする」というような指示に対して、使えているか使えてないのかわからないという人もいるでしょう。レッスンを重ねていくうちに使い方もわかってきて、動きもスムーズになります。

専門知識が必要:ピラティスの正しいフォームや呼吸法をマスターするには、専門的な知識が必要です。不適切なフォームで行うと、ケガや効果の低下が生じる可能性があります。

効果が出るまでに時間がかかる:ピラティスは、効果が出るまでに時間がかかることがあります。また、個人差があり、一定の効果が得られるまでには、継続的なトレーニングが必要です。

体力に応じた調整が必要:ピラティスのエクササイズは、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応していますが、個人の体力に合わせて調整する必要があります。無理をして行うと、ケガのリスクが高くなります。

ピラティスはどんな人に向いている?

ピラティスは、健康やフィットネスに関心のあるほとんどの人に向いています。具体的には、以下のような人に特におすすめです。

姿勢やバランスの改善を目指す人

ピラティスは、体幹部分の筋肉を中心にトレーニングを行うため、身体全体のバランスや姿勢を改善することができます。長時間の座り仕事やスマホなどで姿勢が悪くなっている人にも特におすすめです。反り腰や猫背、巻き肩などが気になっている人は改善に役立ちます。

柔軟性や筋力を向上させたい人

ピラティスは、ストレッチングや筋力トレーニングを組み合わせたエクササイズであり、柔軟性や筋力の向上に役立ちます。自己流筋トレでなかなか痩せられない、むしろ筋肉が付きすぎてしまって逆に太く見えるようになってしまったというような人に効果があるでしょう。

妊婦や産後の女性

ピラティスは、妊娠中や出産後の女性にもおすすめです。運動量や強度を調整することができ、骨盤のゆがみや腰痛などの改善に役立ちます。

けがのリハビリ中の人

ピラティスは、もともと怪我をした兵士のリハビリとして開発されたエクササイズです。低負荷でありながら、身体のバランスや筋力を向上させるため、怪我のリハビリ中の人にもおすすめです。普段まったく運動をしていないという人にもおすすめです。

スポーツ選手やアスリート、ダンサー

ピラティスは、身体の基本的な動きや姿勢に注目し、パフォーマンスの向上に役立ちます。特に、ランニングやスイミング、ゴルフなどのスポーツ、ダンスにおいて、身体の制御や安定性を高めるために取り入れられています。

ピラティスと一言に言っても色々ある!

ピラティスと一言で言っても、多数の協会が存在しており、各協会が独自のトレーニング方法や指導方針を持っています。そのため、協会によってエクササイズの難易度やアプローチ方法が異なることがあります。たとえば、ピラティスメソッド協会(PMA)では、体幹の安定性を重視し、呼吸法にも重点を置いたトレーニング方法を提唱しています。一方で、ストットピラティス協会では、動的な動きを取り入れたり、マシンを使ったトレーニングを行うことが多いです。そのため、自分に合った協会を選ぶことが重要で、初心者は、指導者の資格や経験、信頼性を確認することが必要です。自分に合ったピラティス協会を選ぶためには、以下のようなポイントに注目しましょう。

協会の方針やトレーニング内容について調べる

協会の公式サイトや資料を確認し、どのようなトレーニング方法を提唱しているか、方針や理念が自分に合っているかを確認することが大切です。協会によって積極的に使用するマシンも違うので、どんなマシンを使ってどんなレッスンを提供しているのか確認しましょう。

指導者の資格や経験について調べる

協会の指導者には、それぞれ独自の資格や経験が必要です。指導者のプロフィールを確認し、信頼できる指導者かどうかを判断することが重要です。

体験レッスンを受ける

実際にレッスンを受け、トレーニング内容や指導者の質、雰囲気などを確認することが大切です。体験レッスンを受けることで、自分に合った協会を見つけることができます。スタジオによっては先生によって協会免許がバラバラなので、先生にどの協会の免許を持っているのか確認するのもいいでしょう。

料金や所在地、スケジュールなどを確認する

レッスンの料金や所在地、スケジュールなども、自分に合った協会を選ぶ上で重要な要素です。遠出が苦手なら近場のスタジオがいいでしょう。人気のスタジオは希望日時のレッスンをなかなか取れない…というようなデメリットもあります。事前に口コミなどをチェックして、スムーズにレッスンが取れるか確認しましょう。

運動の継続が苦手な人にも向いてる?

やる気が出るとジムに入会するけど、結局どうしても続かない、自分でダイエットのための運動するモチベーションが継続できない、という人は多いでしょう。しかし、ピラティスは継続して通える運動の1つです。ピラティスは、柔軟性、筋力、姿勢、バランスなどの健康やフィットネスに関連する多くのメリットを提供するため、人気のあるエクササイズの1つです。また、ピラティスは、非常に個人的なアプローチができ、レッスンは通常少人数制で、個別のニーズや能力に合わせて調整されます。たとえば、ランニングという同じ動きを20分継続するのはつらい、というような人にも、ピラティスであれば20分の間に様々な動きを提供してもらえるので、時間が過ぎるのがあっという間に感じる人も多いです。さらに、ピラティスは、高強度の運動や重いウエイトリフティングよりも、より穏やかで低負荷の運動形態であるため、怪我のリスクが低く、体への負担も少ないです。普段運動していない人がいきなり運動すると怪我をして結局運動をやめてしまうという事もありますが、ピラティスであれば、長期的な継続性を確保するのが容易になるでしょう。総じて、ピラティスは、身体と心の健康を促進するための効果的なエクササイズであり、継続して通えることが多いです。ただし、どんなエクササイズも継続するにはコミットメントと自己管理が必要ですので、自分に合った運動を見つけ、習慣化することが重要です。

ピラティスは女性の運動?いえいえ男性にも向いてます!

ピラティスは女性の運動というイメージがある人もいますが、男性にも効果があります。ピラティスは、身体の芯(コア)を強化することを中心にしたトレーニング方法であり、筋肉のバランスを整え、柔軟性や姿勢を改善することができます。男性にとってピラティスのメリットは、以下のようになります。

コアの強化:ピラティスは、腹部や背中の筋肉を強化し、身体の安定性を高めます。これにより、スポーツパフォーマンスや日常生活の動作を改善することができます。

姿勢の改善:ピラティスは、身体のバランスを整えることで、姿勢を改善することができます。男性にとっては、デスクワークや運転などで姿勢が悪くなりがちな人に特に効果的です。

柔軟性の向上:ピラティスは、ストレッチを取り入れたトレーニング方法であり、男性にも柔軟性を向上させることができます。これにより、筋肉や関節の柔軟性を高め、怪我のリスクを低減することができます。

ストレスの軽減:ピラティスは、呼吸法を取り入れたトレーニング方法であり、ストレスを軽減することができます。男性にもストレスがかかる場面が多いため、心身ともにリフレッシュするためにピラティスを取り入れることが有効です。

ピラティスはダイエットに向いていない?

ダイエット目的でピラティスを検討する人もいるでしょう。ピラティスは、ダイエットに向いているエクササイズの1つですが、単体での効果は限られるかもしれません。ピラティスは、筋力や柔軟性を向上させ、体のバランスや姿勢を改善することで、体の代謝を促進し、カロリー消費量を増加させることができます。また、ピラティスはストレスを軽減し、睡眠の質を向上させるため、適切な睡眠がダイエットに役立つこともあります。しかし、ピラティス単体では、高強度の有酸素運動と比較するとカロリー消費量は低いため、効果が限定されるかもしれません。したがって、ダイエットを目的としてピラティスを行う場合は、食事管理や有酸素運動などの取り組みと組み合わせることが重要です。総じて、ピラティスは、ダイエットやフィットネスに向いているエクササイズですが、単体での効果を期待するよりも、他の運動や食事管理と組み合わせることでより良い結果が得られるかもしれません。

まとめ

ピラティスは運動初心者からアスリートまで様々な人に向いています。スタジオによってプライベートレッスン、グループレッスンなど様々なレッスンを提供してくれているので、自分に合ったクラスを見つけられるというメリットがあります。スタジオの体験レッスンもいくつか受けて、先生やレッスン内容との相性を見つけましょう。ピラティスは運動の方法が独特なので、最初はプライベートレッスンで丁寧に体の使い方やマシンの使い方を学び、慣れてきたらグループレッスンを受けると効率よく運動できるようになります。近年は都心を中心にスタジオが沢山出来ているので、是非トライしてみてください。

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