冬は要注意!手荒れ放置してませんか?

冬は要注意!手荒れ放置してませんか?

冬になると気になってくるのが乾燥ですが、その影響を受けやすいのが手荒れです。ささくれがいつもできたり、ガサガサになってひび割れしていませんか?顔と違ってどうしても放っておきがちな手荒れですが、治療や対策しないと深い亀裂、ひび割れになったり、爪の変形を起こすなどの重症化をきたすことも。また、慢性化すると治りにくくなったりする可能性があります。特に荒れやすいのは指先です。実は、キーボードをたたくなどの繰り返しの刺激や水仕事、蒸れなども悪化の要因となります。日常生活にさまざまな刺激があるため、一度荒れると、どんどん悪化するケースが多いです。これからの冬の乾燥の季節、ますます増えると予想される毎日の手荒れ。指先は意外と人に見られている場所もあるので、美容はもちろん健康的な指先を維持できるように冬は特に気を使いたいところです。

手荒れによる様々なリスク

手荒れがあり、バリア機能が低下すると、ひび割れた角質層の隙間から雑菌が入りやすくなります。細かい傷があると傷の部位で黄色ブドウ球菌などがバイオフィルムを形成します。バイオフィルムがあると消毒の効果が低下するため、ウイルスが残りやすくなる可能性があります。また、手荒れで水がしみる等の痛みがあると手洗いが不十分になりがちで、ウイルスが残りやすくなります。新型コロナウイルス感染予防として行っている念入りな手洗いや、消毒を過度にすることで、知らず知らずのうちに感染のリスクを上げてしまっているかもしれません。

ささくれの原因は二種類ある

せっかくネイルを綺麗にしていても手が美しく見えない原因になりがちなささくれ。ささくれには種類が二種類あります。一つは指のささくれです。これはひふが乾燥し、爪の根本の角質がめくれ上がることでできます。このタイプのさされは硬く、ストッキングなどに引っかかることがあります。指のささくれが悪化すると傷が深くなり痛みを伴うことがあります。もう一つのささくれは爪のささくれです。こちらも指のささくれ同様、乾燥が原因で起こります。爪のキューティクルが剥がれることで出来ますが、爪のささくれが起きている人は爪自体が乾燥して爪に縦シワ・横シワができている人が多いです。

ささくれができた時の対策

1.キューティクルニッパーを使う

ささくれが布などに引っ掛けやすいほど飛び出てしまっている場合は、キューティクルニッパーや眉毛用ハサミなどで切り取りましょう。指でささくれを引っ張ってしまいたくなりますが、健康な皮膚まで傷つけたり、傷が深くなる原因になるのでお勧めしません。

2.爪の根本や指先にオイルやクリームを塗って保湿する

3.痛みがある場合は痛みが取れるまでバンドエイドや医療用テープで保護しておく

ささくれができている時はネイルリムーバーなど刺激の強いものは避けた方が好ましいです。セルフネイルを楽しんでいる人は指先の健康状態を見ながらネイルを楽しみましょう。

ささくれの予防対策

1.普段から指先の皮膚を柔らかくしておく

お風呂上がりなどにガーゼで指先をマッサージして甘皮を取りましょう。入浴中は指先が柔らかくなっているので、スクラブケアも有効です。甘皮を取り除いたら、保湿をしっかり行いましょう。

2.冬はマッサージで血行改善

冬はどうしても体の末端は冷えて血行が悪くなります。特に冷え性の人は要注意です。血行が悪くなると爪の根本に栄養が届きにくくなるので、ささくれや手荒れの原因になります。手と指先をマッサージして、血行をよくするように心がけましょう。通勤や仕事の合間、お風呂上りなどに1-2分行うだけでOKです。

手洗いによる手荒れの対策

今年はインフルエンザやコロナの対策で手をよく洗う人が多いのではないでしょうか。手荒れをおこさないために、正しい手の洗い方を身につけましょう。そして手を洗うという一連の流れの中でも気を付けるポイントを知り、しっかり保湿をして手荒れを改善させましょう。

1.手を洗う時はぬるま湯で洗う

冬場とくに、温かいお湯で手洗いをしたくなりますが、そこはぐっと我慢。熱湯は皮脂を奪ってしまう為、33~35℃程度のぬるま湯で洗うようにします。

2.手洗いは液体石鹸を避けなるべく泡タイプの石鹸で

液体石けんは濃度が濃く、洗浄力が強すぎる可能性があります。粒子が細かく肌にも優しい泡タイプがオススメです。また、ヒアルロン酸やグリセリンなど保湿成分を配合している泡タイプのものを使うと手荒れを防ぎやすいです。液体、固形を使用する場合、十分ネットで泡立てたほうがよいでしょう。ネットで泡立てする事で、物理的摩擦刺激による手荒れを防ぐことができ、高濃度の洗浄剤が皮膚に直接くっつくのを防ぐことが出来ます。

3.ハンドドライヤーは避け、なるべくペーパータオルを使用する

新型コロナウイルス対策で使用禁止中となっている場所も多いですが、温風で乾かすハンドドライヤーは、手を乾燥させてしまいます。可能なら使い捨てのペーパータオル、難しいなら、家族でも一人一人別々のタオルを使用しましょう。ペーパータオル、タオルのいずれを用いる場合でも、ゴシゴシ擦ると皮膚が傷つく可能性があるので、軽く叩くようにして押し拭きしましょう。手洗い後に水分の拭き残しがあると、その拭き残しの水分が蒸発するときに皮膚の水分まで一緒に蒸発させてしまい、より乾燥してしまいます。また手洗いの後にアルコール消毒をする場合は、残った水分でアルコールの濃度が低下し、消毒の効果が弱まってしまいます。拭き取りは十分行うよう心がけてください。

4.過敏になりすぎない

乾燥肌、アトピーの人が手洗いをしすぎて手湿疹になると、細菌やウイルスが残りやすくなり、逆効果になる可能性もあります。また、アルコール消毒液がなくても、石けんを用いた適切な手洗いをすれば十分効果があると考えられています。アルコールで手荒れする・かぶれる人はアルコール消毒をお休みしましょう。

5.手洗いと保湿はセットでする

手洗い後はすぐにハンドケア剤をぬる。ここまでをセットで習慣づけましょう。保湿剤には手洗いにより失った皮脂や保湿成分を補い、皮膚表面から失われる水分を皮膚に留める作用があります。ワセリン・ヘパリン類似物質・尿素製剤などの保湿剤、市販のハンドクリームを手洗いの度に塗ることが大切です。どんな保湿剤がよいか分からない場合は、皮膚科専門医を受診しましょう。

子供の手荒れにも注意

自分自身の手荒れはもちろん子供の手荒れにも注意しましょう。一見潤いがあるように見える、子どもの肌ですが、実は子どもの皮膚の厚さは、大人よりも薄く乾燥した空気に敏感で、かゆみや湿疹が生じがちです。また、肌表面から水分が過剰に蒸発することを防ぎ、肌の潤いを保つ皮脂膜も、生後1カ月をピークに2~3カ月で皮脂の分泌量が低下し、思春期まで低い状態が続き、肌の水分量も大人と比較すると少なめです。皮膚科では、手荒れが進行し、爪がボロボロになってしまうケースも見受けられています。原因として考えられるのは、せっけんの洗い残しです。子供の手洗い、保湿ケアは一人では不十分ですので、大人が手洗い、保湿ケアも手伝う事が大切です。すすぎ残しがないか、ぬるぬるしていないか、泡が残っていないか、大人がチェックをしてあげてください。また、寝ている間が皮膚の修復をする一番のチャンスです。保湿剤を嫌がる子供は多いですが、最低限、就寝前にはたっぷり塗ってあげましょう。どうしても嫌がるなら、お子さんが寝ている最中に塗っても構いません。ベタベタしないようなローションタイプ、液体タイプの保湿剤を使うこともおすすめです。

手荒れが悪化した場合は躊躇わずに皮膚科へ

手荒れは早めに対処すればすぐに治ることもありますが、一度悪化するとなかなか治りづらいです。痛みがでたり、膿が出るような場合は、手荒れだからと躊躇わずに皮膚科を受診しましょう。膿が出ているというのは傷口から雑菌が入り込んでいる段階なので、膿が出ていなくとも皮膚の異常を感じたら早めの皮膚科受診をお勧めします。

まとめ

手荒れは顔の肌乾燥などと違って何かと後回しにしがちです。一方で顔と違って手洗いを重ねたり、色々なものに触れる分、一度荒れると治りづらかったり膿んでしまうほど悪化してしまう場合もあります。冬は特に荒れやすい季節なので、普段から手先のケアを心がけて荒れづらい手を目指しましょう。指先は何かと人に見られることが多い場所でもあるので、健康的で美しい手をキープしましょうね。

スキンケアカテゴリの最新記事