冬になると肌の乾燥などによるトラブルが続きますよね。また、今年は早い時期から花粉症を発症する人が多く、余計肌トラブルが起きやすくなっています。冬の肌トラブル改善に関わってくるのが冷え性です。冷え性は血液の巡りの悪さを引き起こすので、血色の悪い顔色の日が続いたり、肌荒れや抜け毛、浮腫の原因になります。今回は冬に気をつけたい冷え性について美容視点で解説します。
冷え性がなぜ美容に関係あるの?
女性が特に悩ませられやすい冷え性。夏の冷え性もありますが、冬は特に深刻になりがちです。足が冷たい、お腹が冷える、手足の血色が悪い等、寒いと感じても寒いだけなので放っておく人も多いのではないでしょうか。しかし、冷え性は様々な病気の原因になったり、美容にとても悪く、対策が必ず必要です。冷え症が慢性化すると体に多くのトラブルが起きます。生理不順や肌荒れ、抜け毛、むくみ、下痢などの症状になる人がいます。さらに、慢性化が進むと内臓が十分温まらないため、アトピー性皮膚炎の悪化や喘息、婦人科疾患な度に繋がる事があります。また冷え性は運動不足で悪化しやすいです。冬は夏に比べて外出機会が減ったり、運動をなかなかする気になれず必然的に運動不足になりやすい季節です。冷え性は末端冷え性から始まり、深刻化すると下半身冷え→内臓冷え→全身冷えと進行していきます。進行すると、血液やリンパの巡りが悪くなるため、必要な栄養や酸素が全身にいきわたらず、疲れやすさにつながります。肌のターンオーバーが遅れ、たるみやシワが進行したり、乾燥がひどくなります。また、メラニンが溜まることで冬でもシミの原因となってしまいます。もちろん、肌だけではなく基礎代謝が下がることで太りやすくなり、ダイエットしているつもりでもなかなか痩せない原因になります。
冷え性は改善しづらい?
女性は特に、冷え性は一度進行すると改善しづらいです。なぜなら、体の熱を作っているのは筋肉なので、男性に比べて筋肉が少ない女性は改善しづらいという傾向があります。特にリモートワークをしている人は要注意。思っている以上に体力がなくなっており、冷え性が改善しづらいです。冷たい飲み物やサラダなどが辛いと感じるようになったら冷え性が進行している可能性が大きいです。普段の運動量や食事を見直し、地道に改善させる必要があります。
改善のために、まずは自分のタイプを知ろう
冷え性を改善させるためには、まず自分の冷えがどこまで進行しているのか知ることが大切です。自分のタイプを知って、必要な対策を行いましょう。
軽度のタイプ
手足が冷えているだけ、体温は高いというような方は比較的軽度の冷え症なので、シャワーではなくお風呂に入る、ストレッチや運動を積極的に行う、などで冷え症が改善しやすいです。食事が偏っている場合はしっかりとした食事を取り、特にエネルギーになるお米を食べましょう。お尻や太ももまで冷えていると感じる場合は、スクワットなど下半身筋トレで筋力アップし、血流を妨げるようなタイトな服装や、ヒールの高い靴はなるべく避けましょう。
中~重度のタイプ
内臓が冷えている人は重度の冷え症です。寒くなると生理が重くなるというような方はまさにこのタイプ。自覚がなくても手足の冷えも進行し、内臓が冷えているので、食生活の見直しが必要です。内臓を冷やす冷たい飲み物や生野菜などは控えて、温かいものを摂るようにしましょう。平熱が35度台だったり、夏も冷えを感じるような人は重度のタイプは、腹巻きなどで常時お腹をあたため、タンパク質をしっかり摂りましょう。もちろん適度な運動も心がけて!
タイプ別冷え症対策
手足冷えタイプ
体温が高い場合症状は軽度なので、シャワーで済まさずに湯船につかって温まったり、ストレッチをするなどして冷やさない習慣を作りましょう。主な原因が不規則な生活や偏った食生活なので、食事をしっかり取り、運動して筋肉をつける事でより多くの熱が生み出されます。ヒールの高い靴やしめつけのきつい靴は足先の血行を悪くするのでなるべく避けましょう。
下半身冷えタイプ
下半身の筋力低下が原因になっている事が多いので、太ももやふくらはぎの筋力をつけるよう心がけましょう。階段をなるべく使ったり、お尻や太もももといった下半身を動かすスクワットで筋力アップします。デスクワークで長時間同じ体勢になりやすい人は、時々歩いたりマッサージをして血液を流しましょう。また、血流を妨げるようなタイトな服装を避けましょう。
内臓冷えタイプ
まず食生活を早急に見直しましょう。体の内側が冷えているため自覚症状が無い場合もありますが、手足冷えタイプが進行して内臓冷えタイプになります。冷たい食べ物や飲み物を控え、温かいものを取るよう心がけましょう。お腹を冷やす生野菜やスムージーは食べ過ぎに注意です。腹筋を鍛えたり、腹巻きなどでお腹を温めるのも良いです。
全身冷えタイプ
冷え症の中でも重症なタイプなので、とにかく温かい靴下や腹巻きなどは一年中を通して身につけ、他のタイプの冷え改善を全て行うくらいの気持ちが必要です。基礎代謝を上げるための対策を取りましょう。身体を温めてくれる食材を取る、適度な運動を心がける等々で長年蓄積した冷え体質を改善しましょう。筋肉の元になるタンパク質をしっかり摂るのも効果的です。
ダイエット中でも必ずお米を食べよう
ダイエット中にどうしても気になるのが炭水化物の摂取量ですよね。お米を徹底的に避けることで痩せられると思っている人も多いのではないでしょうか?しかし、冬のダイエットでは主食が不足することで冷え性が悪化し、痩せにくい体質になってしまいます。主食をしっかり食べたうえで、体を温める食材を積極的に取ることで、冷え性の改善につながり、ダイエットに効果が出ます。一般的にも知られているネギやショウガ、それ以外には羊肉、鶏肉、ニラ、ニンニク、クルミ、シナモン、黒糖なども体を温めてくれます。特に朝の一番代謝が下がっている時にお米を食べるように心がけましょう。体質改善をしたい方は、ごはんとみそ汁を中心に、おかずを控えてごはんしっかりという食事を1日3回食べてみてください。1週間くらいで、体の温かさ、気温の感じ方などに変化が出てくるはずです。
運動をしよう
筋力が落ちると冷え性が悪化するので、寒いと感じる時こそ外に出てジョギングしたり、運動をするように心がけましょう。運動をすることで血の巡りも良くなり、きちんと食事を取れるようになります。リモートワークの時も昼休みに少し体を動かしたりして、体温を上げましょう。部屋の中でもスリッパ+靴下などで末端が冷えないように心がけましょう。
暖かくなっても薄着は厳禁
今年は特に暖かいので、春服を早めに着れる雰囲気ですが、なるべく暖かい服装を心がけましょう。最近は薄着でも響かないような腹巻なども売っているので是非活用してください。薄着になっても補正下着はなるべく避けましょう。ぱっと姿を美しくしてくれる補正下着を着用したくなりますが、血流を悪くする原因にもなります。日常使いは避けるように心がけましょう。
まとめ
年を明けると、春に向けてダイエットを意識する人が増えてきますが、冷え性はダイエットの大敵です。また、冬の乾燥肌にも冷え性は大きく関わってきます。もちろん美容だけではなく、健康面にも多きな影響を及ぼす冷え性。痛みなどを伴わない分放置しがちですが、自律神経や血の巡りなど、普段の体調を整えるためには冷え性改善が必須です。特に冬の間は、エネルギーになる主食をしっかり食べ、積極的な運動を心がけて冷え性を改善させるようにしましょう。近年は腹巻や靴下のバリエーションも増えて、暖かく過ごしやすくなっています。内側からと外側から両方の管理を心がけて、冷え性を悪化させないよう、改善できるようにして冬を過ごしてください。
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