”ハイジニーナ脱毛”って、どんなもの?

”ハイジニーナ脱毛”って、どんなもの?

脱毛の需要が高まりつつある近年ですが、その中でも人気を集めているのが”ハイジニーナ脱毛”です。名前は聞いたことはあっても、詳しくは知らない…なんて人も多いのではないでしょうか?
気になるけど、少し人には聞きにくい”ハイジニーナ脱毛”について詳しくお話していきます。

ハイジニーナ脱毛とは?

そもそも「ハイジニーナ」とは、「衛生・清潔」を意味する英単語「hygiene(ハイジーン)」から造られた造語です。
「ハイジニーナ脱毛」とは、アンダーヘアを全て処理して無毛のつるつるの状態にしているスタイルのことで、清潔さを保てることから、こう呼ばれています。つまり、Vライン、Iライン、Oライン(※)のすべての部位において、毛がまったくない状態にすることで、アンダーヘアを無毛状態にすることを指します。

(※)
Vライン(ビキニライン)…左右の腰骨の上を結んだ線より下部から、脚の付け根のラインより上部までの部分。サロンやクリニックによって異なることがあるので、脱毛の際は事前に確認をしておくと安心です。

Iライン(性器周り)…女性器の周囲と女性器と肛門の間の部分 。粘膜に近いので、場合によっては脱毛が難しい場合もあります。

Oライン(肛門周り)…肛門を中心に半径2cmの部分。VIOの中でもOラインは自己処理しにくい部分で、毛を処理する際に様々な危険が伴います。そのため、プロに任せて脱毛することをおすすめします。


普段人から見られない部位であることから、どうしても後回しになりがちなデリケートゾーンですが、実は蒸れやすく不衛生になりやすい部位なのです。ハイジニーナ脱毛をすることで、このようなトラブルを回避することができます。
また、ムレやニオイの問題の軽減だけでなく、水着やお洒落な下着を可愛く着こなせるなど様々なメリットがあります。

デリケートゾーンは自分からも見えにくく、毛が濃く毛量も多いので、自己処理が難しい部位です。そのため、VIO脱毛をする人が増えてきていますが、その中でもハイジニーナ脱毛は最も衛生面の機能が高く、無毛であることから美容面におけるストレスもないと言えるでしょう。


◎「VIO脱毛」との違い
「ハイジニーナ脱毛」とセットで聞くことの多い「VIO脱毛」がありますが、意味合いとしてはほぼ同じです。
しかし、決定的な違いとしては、VIO脱毛がデリケートゾーンの毛を加減して処理できるのに対し、ハイジニーナ脱毛は毛を全てなくしてしまうことです。

このように名前はまったく異なりますが、二つとも脱毛部位、受けるサービス内容、共にほぼ同じであることが多いです。脱毛範囲については、カウンセリングなど相談で自由に設定できるのが一般的です。

日本と海外における違い

日本でも徐々にVIO脱毛が主流になってきていますが、実は日本では少しだけ残している人が多いのが現状です。しかし欧米では、海外セレブやスポーツ選手などから始まり、今では一般の方でも全部処理してしまうハイジニーナのスタイルが主流となっています。
海外の女性にはVIO脱毛が衛生管理の一つとして捉えられているので、10代から40代以上の方まで幅広い年齢層に人気です。もちろん衛生面だけでなく、見た目の美しさとしての理由もあります。
もはやハイジニーナ脱毛は、海外では一般的で当たり前のことなのです。

日本でも、ハイジニーナ脱毛をカミングアウトする芸能人や有名人が増えてきたことにより、認知度が急速に高まってきました。メディアでも取り上げられるようになってきて、日本でも関心が高まり、人気が出てきました。

最近では、女性ばかりでなく、男性の間でもハイジニーナ脱毛の関心は広がりをみせています。海外のように、日本でも近い将来はハイジニーナ脱毛が一般的になる日はそう遠くないかもしれません。

ハイジニーナ脱毛のメリット・デメリット

メリット

①肌トラブルの防止
ハイジニーナ脱毛をすることによって、自己処理の必要がなくなるので、セルフケアによる黒ずみを防止できます。デリケートゾーンは肌が薄く、敏感な部分です。自分からは見えにくく、慣れない自己処理はトラブルを引き起こしかねません。自己処理を続けていくと、黒ずみの原因である色素沈着を起こしてしまう可能性があり、他にも埋没毛や肌を傷めてしまう危険も伴います。

ハイジニーナ脱毛でアンダーヘアがなくなれば、このようなトラブルを回避することができます。


②衛生的で清潔に保てる
下着の中は通気性が悪く、ムダ毛が多いとどうしてもムレやすくなってしまいます。特に夏場や、汗っかきの方は不快に感じることも多いでしょう。デリケートゾーンが無毛になることで通気性が高まり、雑菌の繁殖やにおい、かゆみを抑えて衛生的にすることができます。

勿論、女性が最も蒸れやすい時期である生理中も衛生的に保てます。生理中は体毛に排泄物だけでなく、経血も付着したままになる危険性があり、デリケートゾーンのトラブルが起きやすいタイミングです。
こうしたリスクを少なくできるのもハイジニーナ脱毛のメリットでしょう。


③肌への負担軽減
カミソリや除毛WAXなどを使用すると、一時的にキレイな状態は保てますが、すぐに毛が生えてきて、チクチクしたり独特のかゆみに襲われます。それだけでなく、自己処理ではデリケートな肌を傷つけ、炎症を起こす可能性が高まってしまいます。
何度も生えてくるアンダーヘアの処理をし続けていると、手間も時間もかかってしまいます。ハイジニーナ脱毛を行えば、肌に負担をかけることなく、キレイな状態を保つことができて、自己処理にあてていた時間を他のことに使うこともできるのです。


④ファッションの幅が広がる
アンダーヘアがなくなることで、デザイン性の高い水着や下着を気にせずに楽しめるようになります。今までアンダーヘアが気になって、好みのデザインの水着や下着を思うように着れなかった人、おしゃれに敏感な人にはおすすめのポイントです。堂々とファッションを楽しむことができるようになるでしょう。


⑤介護される側になった時の不安解消
意外にも、衛生的なハイジニーナ脱毛は介護の場面でもメリットがあります。
老後など、いつか介護される立場になった際に、排泄物やウォッシュレットの水が毛に残ることがないため、とても衛生的なのです。排泄物で汚れてしまっても簡単に拭き取ることができます。

介護をしてもらうのは、介護士の方や家族など、場合によってそれぞれではありますが、他人にやってもらうことには変わりません。デリケートゾーンの脱毛でさえ抵抗を感じるのに、排泄物などのケアを他人にしてもらうのは自分としても気になるポイントです。そのため、少しでも不安やストレスを軽減する意味でも、ハイジニーナ脱毛をすることは、介護をする側とされる側の負担軽減にも繋がるのです。
アンダーヘアは白髪になってしまうとレーザー脱毛が難しくなってしまいます。そのため、介護に備える場合には、ハイジニーナ脱毛を早めにおこなう必要があります。


⑥妊活でストレス軽減
女性の多くが経験する、人生のビッグイベントである「妊娠」。これによって、婦人科で健診を受ける機会が増えることや、出産時の会陰切開・出産後の出血などに備え、妊娠する前にアンダーヘアの脱毛をする『妊活脱毛』というものがあります。

介護の時と同様に、デリケートゾーンを他人にケアしてもらったり見られる機会が増えます。ハイジニーナにしておくことで清潔さが保たれ、見た目もキレイにしておくことで、デリケートゾーンにおける不安やストレスが無くなり、より赤ちゃんのことや妊婦期間に集中して大事な時期を過ごすことができるでしょう。

デメリット

①痛みが強い
脱毛の中でもデリケートゾーンの脱毛は痛みを伴うことが多いといわれています。 大きな理由として、デリケートゾーンの毛は濃く太いことが多いからです。
毛が太くて濃いということは、それだけレーザーの照射レベルも強くする必要があるので、これによって皮膚に痛みを伴います。
また、毛が太く濃くなるほど照射の回数も増えてしまいます。痛みに個人差はあるものの、ハイジニーナにするために強い痛みに何回か耐える必要があります。


②お金がかかる
ハイジニーナ脱毛は無毛の状態であるために、他の部位の脱毛と比べて照射の回数が多く必要になることが多いです。勿論、もともとアンダーヘアが薄い方なら少ない回数でも足りるでしょう。
照射の回数が増えるほど金額も上がってしまうので、脱毛の中でもハイジニーナは予算が高くなってしまう可能性があります。相場としては、脱毛完了までに10〜20万円という決して安いとは言えない金額がかかります。

サロンやクリニックによって、「月々3,000円~」という書き方をする場所もありますが、結局分割払いでの金額提示であって、トータルでは高額な支払になってしまった…というケースもあります。
事前によく脱毛プランを確認し、自分のお財布と相談をよくしておくことをおすすめします。


③元には戻せない
医療脱毛では後に生やしたくなった時に、元に戻すことはできません。そのため将来、形を変えたいと思っても変えられないので注意が必要です。アンダーヘアにも流行があり、今はハイジニーナが人気になりつつありますが、また違うデザインが流行る可能性もあります。
一度脱毛してしまうとやり直しがきかず、毛は永久に生えてこないので、自分のライフスタイルを見据えた上でハイジニーナ脱毛をしましょう。


④生理中は施術が受けられない
クリニックやサロンによりますが、基本的には生理中に施術は受けられません。
勿論VIO以外の部位であれば、生理中関係なく脱毛することも可能ですが、VIOは経血が器具などに付着する可能性があるため、衛生上の理由で施術を断られることがほとんどです。
衛生面だけでなく、生理中はホルモンバランスが不安定なため、女性の肌はいつもより敏感になっているので、この状態で施術をすると、肌トラブルを招く恐れがあるため危険を伴います。

予約の際は生理予定日前後は避けましょう。しかし、生活習慣の乱れやストレスなどによって予期せぬタイミングで生理がきてしまったら、すぐに連絡して予約のキャンセルを申し込みましょう。ただし、当日にキャンセルするとなると、どんな事情があってもキャンセル費用が発生してしまうことが多いです。

気になる男性の意見は…?

ハイジニーナにすることにおいて気になることは、男性からはどう思われるのか、ということではないでしょうか?無毛の状態にすのは、男性目線も含めた上で勇気のいることです。
実際は、20〜30代男性のハイジーナ脱毛に対して、過半数以上の男性が好感を抱いてるという結果が出ています。「細かいところまで気遣いができている」「清潔感があって見た目もキレイ」など、プラスポイントになっているようです。
逆に反対派には「幼く見える」「整えている程度が自然で良い」などの意見があります。

女性にとってハイジニーナはメリットが多く、男性も肯定的な意見を持つ人が多いですが、見た目にはどうしても好みがあります。もしパートナーの意見も気になるのであれば、脱毛する前に相談しておくと、お互い安心するのではないでしょうか。その際、衛生面や自己処理による肌トラブルの防止など具体的なメリットを一緒に伝えることで、男性も受け入れやすくなるでしょう。

まとめ

アンダーヘアを残しておくことによるメリットは意外にもそう多くはないので、せっかく時間とお金をかけるのならば、ハイジニーナ脱毛にした方が効率的で衛生的にも安心でしょう。
とはいっても、最低10万円ほどはかかってしまうので、この金額は少し勇気がいるように感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、デリケートゾーンの自己処理によるストレス、それによる肌荒れを起こしたりする可能性は、ムダ毛が残っている限りは永遠と続いてしまうでしょう。
日頃の外食や買い物を何回か我慢することで、ほぼ永久的にアンダーヘアの悩みから解放されると思うと、かける時間もお金も妥当に感じられてきます。

急に決まった旅行や温泉、プールなどで焦ることもなくなり、好きな水着や下着をいつでも楽しむこともできます。
しかし、まだまだハイジニーナ脱毛は、海外と比べるとまだ浸透しきってはいない現状であり、アンダーヘアを残している方が好みの方もいらっしゃいます。

一度ハイジニーナにしてしまえば、そこからアンダーヘアに悩まされることはなくなりますが、同時に、なくなった毛を元通りにすることもできません。
もし抵抗を感じる方は、VIO脱毛で形を整えたり少し薄くしてみるところから始めてみてもいいでしょう。自己処理も可能ではありますが、デリケートゾーンだからこそリスクも高いので、プロに任せて安心してキレイに仕上げてもらうことをおすすめします。

場所によっては無料カウンセリングも行われているので、気になる方は、まずは気軽に相談してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

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