忘年会シーズン…どうせ飲むなら綺麗になりたい!美容によいお酒とは?

忘年会シーズン…どうせ飲むなら綺麗になりたい!美容によいお酒とは?

寒くなってきてもうすぐやってくる年末年始。忘年会やクリスマス、お正月などお酒を飲む機会も多くなってくるシーズンがやってきます。今年はコロナの影響で忘年会がオンライン飲み会に変わったり、クリスマスも身内や数人の友達と宅のみ…という方も多いのではないでしょうか?お酒は美容に悪いと思われがちですが、種類によっては適量の摂取であれば美容効果のあるお酒もあります。オンライン飲み会や宅飲みこそ自由に好きなお酒を飲みやすいですよね。美容効果の期待できるお酒を選んで、飲んで綺麗になりましょう。

飲んで美容に良いお酒

日本酒

日本酒は美肌効果があるとして近年注目を集めている事をご存知ですか?日本酒の麹の中にはアルブチンという美肌化粧品にもよく使われる成分が入っています。麹にはシミが作られるのを防ぎ、できてしまったシミを薄くする働きがあります。また、お肌のハリやツヤに効果的な成分が多数含まれており、その中の一つであるアルファ‐エチル‐D‐グルコシドという成分は日本酒に含まれる極わずかな量でも肌のコラーゲン生成を助ける優れものです。日本酒は大きく分けて「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3つに分かれますが、その中でも「純米酒」はお米と麹と水だけで作られた日本酒で添加物が含まれていません。純米酒は吟醸酒や本醸造酒に比べてアミノ酸が多く含まれており、高い保湿力を期待できます。乾燥肌の方におすすめのお酒です。もし種類を選べるのであれば、純米酒を選んでみてください。純米酒は通好みの辛口が多いので、普段純米酒を飲まない方はお店の方に好みを相談して選ぶとチャレンジしやすいです。熱燗で飲むと、体も温まり血行に良いです。その他にもシワやたるみ改善に効果的なフェルラ酸や、ピーリング化粧品にもよく用いられるフルーツ酸など、美容効果成分が多く含まれているお酒です。

赤ワイン

赤ワインが美容に良いというのはよく聞きますね。これは、赤ワインの中にアントシアニンやタンニン(カテキン)、レスベラトロールなどのポリフェノールを豊富に含むためです。ポリフェノールは抗酸化作用があり、肌にシミを作ったり老化する原因とも言える活性酸素を除去する働きがあるので、老化防止を期待できます。ポリフェノールは野菜や果物にも多く含まれますが、吸収率が悪く、40%程度しか吸収されません。しかし赤ワインの場合は100%近い吸収率なので、どんな食品よりも活性酸素除去に役立つと言われています。ちなみに白ワインにもポリフェノールは含まれていますが、赤ワインに比べると劣ります。白ワインはポリフェノールを含む種や皮を除いて製造されますが、赤ワインは皮や種まで一緒に製造するので、そこで差が生まれているのです。ワインに好みが無い場合は是非赤ワインを飲みましょう。赤ワインにはポリフェノールだけではなく、ビタミンやミネラルも含まれています。

焼酎

焼酎はプリン体が少なく、製造過程でほとんどの糖分がとんでしまうので、糖質が低く太りにくいお酒と言われています。カロリーも100mlあたり145~200kcal程度なので、お水やお茶で割ればかなりのカロリーが抑えられ、ダイエット中の人にはおすすめのお酒です。焼酎に含まれるウロキナーゼという酵素を活性化させる成分は血栓を溶かす作用があるので、血栓予防の効果が期待できます。このウロキナーゼは芋焼酎と泡盛に特に多く含まれています。また芋焼酎には抗酸化成分が多く含まれており、肌荒れやシミ・シワから肌を守ってくれます。レモンやライムなどの柑橘系で割れば、クエン酸が含まれているのでさらに抗酸化作用がアップします。

お酒と一緒に摂ると良い食べ物

お酒を飲む時に何をつまみにしていますか?どうせ食べるなら、お酒と一緒に摂ってよりよい効果を発揮するものを食べましょう。おつまみ無しでお酒を飲むと体重が落ちる方もいますが、これは肝臓がアルコールを分解するためにエネルギーを消費した為。一瞬は体重が落ちますが、肝臓が疲労して代謝が悪くなってしまいます。適度におつまみを摂るようにしましょう。

日本酒に合わせて

日本酒の原材料はお米です。美肌には良いものの、カロリーが他のお酒に比べて高いという難点が…アルコール度数にもよりますが、ビール中瓶一本が日本酒1合と同じくらいのカロリーになります。体重増加が気になる場合は低カロリーのおつまみを合わせるのがおすすめです。よくお勧めされる枝豆や酢の物以外であれば、メンマは枝豆と同じく低下ロリーで食物繊維やカリウムなどの栄養素が豊富に含まれているので高血圧予防が期待できます。また美肌・美髪効果がある銅が含まれているので、日本酒と合わせてより効果が発揮できます。スーパーなどで調理されているメンマは油や塩分が多い可能性があるので、水煮を購入し、自宅で炒めて手作りがおすすめです。また、うなぎや豚肉は糖質代謝にかかわるビタミンB1が関わっているので、日本酒と一緒に食べる事で代謝がスムーズになります。

ワインに合わせて

ワインのおつまみにはまずチョコレートがうってつけです。チョコレートにもポリフェノールが含まれているので、一緒に食べる事で効果をより発揮します。チョコレートが苦手という方は抗酸化作用がありビタミンEが豊富なナッツ類を食べましょう。赤ワインも抗酸化作用がるので、赤ワインとナッツの組み合わせはより老化予防に効果を発揮します。ビタミンCを多く含む果物も、同じように老化予防効果UPにつながります。肉料理を食べる時に赤ワインを合わせると、肉に含まれる脂肪の吸収を赤ワインが抑えてくれるので、ダイエットにも効果的です。

焼酎に合わせて

他のお酒に比べてカロリーが低い焼酎ですが、高カロリーのおつまみを食べると元も子もありません。日本酒と同じく枝豆や豆腐などの低カロリー食品をおつまみにするのがおすすめです。本格焼酎はアルコールの濃度が高めなので、お肉や魚と一緒に食べる事で肝臓への負担を減らせます。

飲むだけじゃない!お酒のパワー

日本酒や焼酎は飲むだけではなく、お風呂に入れる事でも美肌効果を発揮します。飲むのは苦手…という方や、キッチンに中途半端に残ったお酒がるという方はお風呂に入れるという形でトライしてみてはいかがでしょうか?

日本酒風呂

38度程度のぬるめのお湯にコップ2杯(360ml)程度の日本酒を入れます。熱いお湯につかるとアルコールの酔いが強くなってしまったり、のぼせてしまう事があるので、ぬるめのお湯がおすすめです。38度だとぬるすぎると思われる方もいるかもしれませんが、20分ほど浸かっていると汗が滴ってきますよ。アルコールに含まれるアデノシンという物質が血管を拡張させ、溜まった血液を流してくれるので、全身がぽかぽかに温まります。冷え症の方には効果的です。また必須アミノ酸が豊富に含まれているので、肌のキメを整えてくれる効果が期待できます。日本酒には毛穴を開かせる作用があるので、20~30分ほどゆっくりつかると毛穴の汚れが落ちやすいです。ただし、その分お湯が汚れるので後から家族が入る場合や残り湯の使用は控えましょう。使ったお湯はすぐに捨てて、当日中にバスタブを洗う事をおすすめします。また追い炊きでポンプを使用するとポンプ内に雑菌がのこってしまう可能性があるので、追い炊きせずにお湯は使い切りで楽しんでください。使用する日本酒はアミノ酸がより多く含まれる純米酒がおすすめです。なお、アルコールが飲めない方やアレルギーがある方は肌に合わない可能性があるので、あらかじめパッチテストを行い症状が出ない事を確認してから日本酒風呂を楽しんでください。

焼酎風呂

焼酎の場合もぬるめのお湯に入れますが、100ml~180ml程度で大丈夫です。焼酎の製造過程でできる「もろみ」は肌を整える効果があり、メラニンの生成を抑制する作用等アンチエイジング効果が期待できます。また日本酒同様アルコールが血管を拡張して血流を流してくれるので、全身がぽかぽかに温まります。焼酎の種類はどんなものでも構いませんが、日本酒と違ってくせのある香りのするものがあります。例えば芋焼酎であれば、芋焼酎独特の香りがお風呂でも舞うので、芋焼酎の香りが苦手という方には芋焼酎のお風呂はおすすめしません。香りのくせの少ない麦焼酎をおすすめします。その他ゆずやしそ焼酎など香りの良い焼酎もあるので、お風呂を目的に焼酎を購入する場合は、そういった香りの良い焼酎を選ぶのもおすすめです。焼酎の場合は日本酒より安価に手に入るので、色々な種類にトライしやすいです。

ワイン風呂

ワイン風呂も焼酎や日本酒と同じく38度程度のぬるま湯にワインを100ml~入れましょう。ワインは高級なものではなく、低価格なものでも十分効果が期待できます。血行を促進するビタミンPが身体をあたため、ワインに含まれるタンニンが肌を引き締めてくれます。赤ワインの方が効果を感じやすいですが、白ワインは肌に潤いを与えてくれるので、乾燥肌の方は白ワイン風呂を、普通肌・脂肌の方は赤ワイン風呂がおすすめです。ワイン風呂は浴槽の着色を防ぐために入浴後すぐにお湯を抜いてください。赤ワインは汚れが目に見えますが、白ワインも成分が付着するのですぐにお湯を抜き、シャワーなどで洗い流すようにしてください。

妊婦や子供はお風呂NG!

美容効果の高いお酒のお風呂ですが、もちろんアルコールを含むので、妊婦さんや子供の入浴はNG。皮膚からもアルコール成分を吸収します。また蒸発したアルコールを呼気によって吸い込むので、アルコールに弱い人は注意が必要です。皮膚が弱い人はいきなり大量のお酒を使用しないようにしましょう。お風呂とはいえ、アルコール成分を含む事を忘れずに、トラブルがないよう気を付けましょう。

化粧水にもなるお酒

日本酒にふくまれるコウジ酸はシミやくすみの原因を抑える働きがあり、また肌の新陳代謝を早めるアミノ酸が多く含まれているので、化粧水として利用するのも効果的です。直接肌につけて心配な方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は問題ありません。ただし、お酒のお風呂と同じくアルコールに弱い方やアルコールアレルギーがある方は、肌の目立たない部分でパッチテストをして、問題ない事を確認してから化粧水を試しましょう。日本酒化粧水は自分でも作れます。自分で作る際は純米酒を選びましょう。リキュール風のお酒ですと添加物が含まれている可能性があります。お肌に付けるものなので刺激を避ける必要があります。清潔なガラス容器に日本酒と精製水を同量ずつ入れ、グリセリンを5,6滴たらします。それをよく混ぜれば出来上がりです。冷蔵庫保存でおよそ1週間もちます。アルコールの香りが気になる場合は日本酒の量を少なめにしましょう。自分で作るのが面倒な場合は、市販で日本酒を使用した化粧水やクリームを購入するのもおすすめです。最近は日本酒を使用した美容品が多く出ているので、是非チェックしてみてください。

美容によくても、あくまで適量を

いくら身体によい成分が含まれていると言ってもアルコールなので飲み過ぎはよくありません。一度に沢山飲むのではなく、体調に合わせて飲むようにしましょう。例えば日本酒の飲酒量は1日に180ml~360mlが適量と言われており、ワインなら1~2杯が適量です。普段からあまりお酒を飲まない人は少なめに、月1程度の飲酒から始めましょう。アルコールは飲み過ぎると肝臓に負担をかけます。それが肌の酸い分不足に繋がり、肌の乾燥やシワを生じてしまいます。せっかく美容の為に飲んだつもりで、見た目年齢を+してしまうので注意しましょう。さらに体内にはいった大量のアルコールを分解しようとして多くの栄養が失われてしまうので、あくまでほどほどの飲酒にする事が大切です。また、酔わない為には空腹で飲まないという事が大切です。空腹状態でお酒を飲むと二日酔いしやすくなります。アルコールの25%は胃から吸収されると言われています。胃をいたわる意味で、お腹に何か入れてから飲む事をおすすめします。特に乳製品やタンパク質を含む食品は二日酔い予防が期待できます。お酒を飲む時は血中のアルコール濃度を薄めるためにお水も飲みましょう。利尿作用の高いアルコールは摂取しすぎると身体の水分不足を招きます。それが肌の乾燥を引き起こし、肌トラブルの原因にもなってしまいます。お酒と同じ量のお水を飲むと、アルコールが体外に排出されやすいので二日酔いを予防する事ができますし、肌トラブルも防げます。お水と一緒にゆっくりとしたペースでお酒を楽しみましょう。

飲酒の際は身体を冷やさないように

焼酎ロックや冷えた白ワインのように冷たいお酒は、身体を冷やして結構不良を招きます。それに加えておつまみに冷や奴などを食べると余計からだを冷やす原因に…冷たいお酒を飲む時は温かいおつまみやお鍋など身体を温める食事を選びましょう。日本酒は熱燗で飲むと身体が温まります。

いかがでしたでしょうか。飲み会が増える年末年始は肌が荒れて憂鬱という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回登場しなかった甘いカクテルやチューハイは糖質が多く飲みやすい半面無意識に過剰摂取してしまうので、注意しましょう。また、おつまみも炭水化物やフライものを摂ると、お酒と相まって太りやすくなってしまいます。中性脂肪が増え、皮脂の分泌が刺激される事で肌荒れを招くので、避けましょう。美味しく賢くお酒を取り入れて美肌を目指しましょう。

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