春に拍車をかける冷え性!賢い防寒対策方法

春に拍車をかける冷え性!賢い防寒対策方法

だんだんと陽がのびてきて、日中はコートがいらないかも?と思える日が増えてきましたね。最近急に春服が着たくなってきた!春服をつい見ちゃうという人も多いのではないでしょうか。春になると明るい色の服も増えて、多少寒くとも春服を着たくなりますよね。少し冷えるのを我慢して春服で過ごす…これを繰り返すと冷え性が慢性化し、体の不調や肌荒れなどに繋がる原因になってしまいます。今回は春の冷え性について解説します。

慢性的な冷え性は体の不調の原因になる?!

女性なら誰しも経験があると言えるほど身近な冷え症。冷え性自体は皆さんもご存知のとおり身体の冷えという症状です。足が冷たい、お腹が冷える、手足の血色が悪い等、寒いと感じても寒いだけなので放っておく人も多いのではないでしょうか。しかし、冷え性は様々な病気の原因になったり、美容にとても悪く、対策が必ず必要です。冷え症が慢性化すると体に多くのトラブルが起きます。生理不順や肌荒れ、抜け毛、むくみ、下痢などの症状になる人がいます。さらに、慢性化が進むと内臓が十分温まらないため、アトピー性皮膚炎の悪化や喘息、婦人科疾患な度に繋がる事があります。毎年のことだとほおっておかず、慢性化する前に冷え知らずの体にしましょう。

特に気をつけるべきはリモートワークの人

冷え症は運動不足やストレスなどの積み重ねによって、末端冷え→下半身冷え→内臓冷え→全身冷えと進行していきます。最初は手足が冷たいだけ、と思っても放っておくことで年々冷え性が深刻化し、内臓まで冷えてしまうのです。特に、リモートワークで運動量が大幅に減っている人は要注意。外が寒いと外出が億劫に感じるかもしれませんが、筋力低下で血液循環が滞り、去年以上に冷え症が悪化する可能性があります。また、今までは冷え症なんて気にならなかったのに、なんだか急に足元が冷えるようになってきた…と自覚する場合もあります。足先だけではなくお尻が冷えているとか、サラダなどの冷たい食べ物を食べるだけでお腹が冷える感じがする、冷たい飲み物が辛いなどの自覚症状がある場合は冷え症が悪化しているサイン。仕事の前後や昼に外に出てウォーキングするなどして、まず運動量を増やしましょう。これは男性も共通です!

自分の冷え性のタイプを知ろう

軽度のタイプ

手足が冷えているだけ、体温は高いというような方は比較的軽度の冷え症なので、シャワーではなくお風呂に入る、ストレッチや運動を積極的に行う、などで冷え症が改善しやすいです。食事が偏っている場合はしっかりとした食事を取り、特にエネルギーになるお米を食べましょう。お尻や太ももまで冷えていると感じる場合は、スクワットなど下半身筋トレで筋力アップし、血流を妨げるようなタイトな服装や、ヒールの高い靴はなるべく避けましょう。

中~重度のタイプ

内臓が冷えている人は重度の冷え症です。寒くなると生理が重くなるというような方はまさにこのタイプ。自覚がなくても手足の冷えも進行し、内臓が冷えているので、食生活の見直しが必要です。内臓を冷やす冷たい飲み物や生野菜などは控えて、温かいものを摂るようにしましょう。平熱が35度台だったり、夏も冷えを感じるような人は重度のタイプは、腹巻きなどで常時お腹をあたため、タンパク質をしっかり摂りましょう。もちろん適度な運動も心がけて!

タイプ別冷え症対策

手足冷えタイプ

体温が高い場合症状は軽度なので、シャワーで済まさずに湯船につかって温まったり、ストレッチをするなどして冷やさない習慣を作りましょう。主な原因が不規則な生活や偏った食生活なので、食事をしっかり取り、運動して筋肉をつける事でより多くの熱が生み出されます。ヒールの高い靴やしめつけのきつい靴は足先の血行を悪くするのでなるべく避けましょう。

下半身冷えタイプ

下半身の筋力低下が原因になっている事が多いので、太ももやふくらはぎの筋力をつけるよう心がけましょう。階段をなるべく使ったり、お尻や太もももといった下半身を動かすスクワットで筋力アップします。デスクワークで長時間同じ体勢になりやすい人は、時々歩いたりマッサージをして血液を流しましょう。また、血流を妨げるようなタイトな服装を避けましょう。

内臓冷えタイプ

まず食生活を早急に見直しましょう。体の内側が冷えているため自覚症状が無い場合もありますが、手足冷えタイプが進行して内臓冷えタイプになります。冷たい食べ物や飲み物を控え、温かいものを取るよう心がけましょう。お腹を冷やす生野菜やスムージーは食べ過ぎに注意です。腹筋を鍛えたり、腹巻きなどでお腹を温めるのも良いです。

全身冷えタイプ

冷え症の中でも重症なタイプなので、とにかく温かい靴下や腹巻きなどは一年中を通して身につけ、他のタイプの冷え改善を全て行うくらいの気持ちが必要です。基礎代謝を上げるための対策を取りましょう。身体を温めてくれる食材を取る、適度な運動を心がける等々で長年蓄積した冷え体質を改善しましょう。筋肉の元になるタンパク質をしっかり摂るのも効果的です。

春服は冷え性を悪化させやすい

春の服装というとどのような格好を思い浮かべますか?7部丈のズボンやシャツ、襟の開いたトップス、軽い素材のスカート、ストッキングや素足にパンプス…冬の間はマフラーや手袋、ブーツなどで防寒していた部分を突如さらすファッションが多いです。また、寒暖差が激しく自律神経が乱れやすいので、冷え性が悪化し体調が悪くなりやすい時期でもあります。疲れが溜まりやすかったり、肩や首の凝りが酷く感じる、寝付きが悪く眠りが浅いなどの症状があれば自律神経が乱れている可能性があります。冷え性対策のために自律神経を整える事も大切です。そのためにも体をあたためる事を心がける必要があります。

春の冷え性対策

薄着でもひびかないハラマキをする

冷え性が慢性化していると感じる人は内臓を温めるためにも薄手のハラマキをしましょう。薄手のハラマキは内臓を温めてくれる上に、もし暑くなってしまった時も化粧室でさっと脱ぐ事ができるという利点もあります。通常の下着ほどかさばらないので、ハンカチの感覚で鞄に常時入れて置く事も可能です。おすすめはウンナナクールのハラマキシリーズ。比較的薄手の生地なのにしっかりと保温機能があります。長さをお店で切ってもらえるので、自分の伸長に合わせてハラマキを購入する事ができます。長さを迷ったら店員さんに相談しましょう。

なるべく靴下+靴の服装を選ぶ

春になると気分も軽くなってパンプスやサンダルを履きたくなりますが、朝晩はまだまだ冷える季節です。足先や足首が出る服装は真っ先に冷え性を悪化させます。なるべくしっかりとした生地の靴下と靴を組み合わせた服装を選ぶようにしましょう。また、白や薄いベージュなどのショートブーツは春先でも足元が重く見えず、長く履く事ができます。足の冷えが強いと思ったら、明るい色のショートブーツで足元を明るく見せましょう。パンプスなどで足元を軽くして過ごした日は必ず夜湯船に使って足を温め、血行をよくしましょう。シャワーでは末端が温まらず、冷え症悪化に繋がります。

補正下着はなるべく避ける

服装が薄くなるとどうしても気になるのが体型。ぱっと姿を美しくしてくれる補正下着を着用したくなりますが、血流を悪くする原因にもなります。補正下着は着用しなくてはいけないようなパーティーなど重要な時にだけつけて、日常使いは避けるようにしましょう。

大判ストールを持ち歩く

首回りが寒くなりがちな春の服装。生地の厚い大判ストールを持ち歩けば、マフラーにもなりますし、広げて肩にかければ肩の冷え防止にも役立ちます。春は淡い色の大判ストールが買えるようになるので、生地がしっかりめの明るい色のストールを選びましょう。

冷え症を改善する食事をとる

生姜やネギなど身体を温める食べ物を積極的に摂りましょう。生姜は心臓の働きを助け、血管を広げるため血行が良くなり体が温まりやすいです。生しょうがであれば、親指の先くらいのサイズが一日の摂取量の目安です。ネギに含まれるアリシンは血行をよくして身体を温める効果があると言われています。その他、スパイス類は身体を温める効果があります。シナモンや唐辛子は発汗作用があり、山椒は新陳代謝を活発にします。また、胡椒は血液の循環を良くして代謝を上げます。料理にさっと加えやすいので、是非積極的に料理に取り入れてください。

冷たい食べ物を避ける

日中暖かくなってくると、冷たいものを飲んだり、冷たい生野菜・スイーツを食べたくなります。冷たい食べ物は内臓をダイレクトに冷やしてしまうので、まだ汗をかくような気温でなければなるべく暖かい飲み物や食べ物を選びましょう。もし冷たいものを飲んだり食べたりしたときは、なるべく後に温かいものを飲んで内臓を温めましょう。

まとめ

だんだんと街の人たちの装いが軽くなって、あわてて春服を引っ張り出す人もいるのではないでしょうか。つい周りに影響されて薄着になってしまうという人もいるかと思いますが、肌をいきなり出すのではなく、服や靴の色を明るくしたり、ストールや下着を賢くつかって冷えにくい服装を心がけましょう。また、服装だけではなく食事や生活習慣に気を付けて、自律神経を整えましょう。夏になると冷房で冷え性や自律神経を悪化させる人も多いので、春はなるべく体調を整える事を優先し、夏にむかっていきましょうね。

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