気になる!”VIO脱毛”のあれこれについて

気になる!”VIO脱毛”のあれこれについて

近年脱毛をしている人は増加傾向にあり、脱毛に対する抵抗が緩和されつつあります。しかし、その中でも「VIO脱毛」に関しては、まだ迷いや抵抗を感じている方が多い現状です。
今回は、そんな気になる「VIO脱毛」について詳しく触れていきます!

そもそも「VIO」とは?

最近では、雑誌や電内の広告で「VIO脱毛」の言葉をよく目にするようになってきましたが、具体的な説明まではされていないので、言葉の知名度はあっても、どこの部位を指しているかハッキリ知らない方も多いです。

「VIO」とは、デリケートゾーンのことです。ここの脱毛のことを「VIO脱毛」または「ハイジニーナ脱毛」と呼ばれています。「ハイジニーナ脱毛」は部位としては「VIO脱毛」と同じですが、VIOのムダ毛を一切無くしたつるつるの状態にする脱毛のことを指します。

いまやデリケートゾーンは、ワキや脚とともに、お手入れを欠かすことのできない部位となっています。


◎VIOそれぞれの位置と、その特徴について
①Vライン
ビキニラインのことです。デリケートゾーンの両サイド、つまり両足の付け根のあたりや、膣と足の付け根を結ぶ三角の範囲がVラインです。V字になっているため、Vラインと呼ばれています。
サロンやクリニックによって、Vラインの位置が異なるため事前に確認が必要です。

②Iライン
Vラインの更に奥、膣(女性器)の両サイドのことです。デリケートゾーンの中でもムレやすい箇所です。膣に近い位置のため、自己処理には細心の注意を払う必要があります。
また、粘膜ギリギリまでの施術ができない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

③ Oライン
粘膜を除いた、肛門周りの部分のことです。ヒップ奥は自分で見ることが難しいため、自己処理には危険が伴います。処理する箇所をうまく確認できないと、手元が狂って出血や肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまうこともあって自己処理が難しいため、脱毛をしておくと楽でしょう。

VIO脱毛のメリット・デメリット

メリット

①衛生面の向上
アンダーヘアは蒸れの原因となります。アンダーヘアには、生理の経血や汗などが絡み、どうしても蒸れがちですが、脱毛をすることで下着の中の通気性がアップし、デリケートゾーンを雑菌の繁殖から守ることができるのです。
他にも、蒸れによって生理中のニオイや痒みを引き起こしてしまうので、VIO脱毛によって生理中の不快感を緩和することができます。


②ファッションの幅が広がる
VIOのムダ毛を処理することで、好きな下着や水着などを気にせずに着れるので、今まで以上にファッションを自由に楽しむことができます。
ムダ毛があると避けがちなTバックやタンガなど、デザイン性の高い下着を気軽に身につけられます。水着を着る時も、ムダ毛のはみ出しを気にせずに好きなデザインのものを着て、より楽しい時間を過ごせるでしょう。


③肌トラブルの回避
脱毛に行かないとなると、自己処理をする人も多いでしょう。特にアンダーヘアの自己処理は、他の部位の処理と比べても自分からは見えにくく、難易度が高いです。
デリケートゾーンは皮膚が薄く敏感なので、カミソリや脱毛クリームなどで自己処理を行う場合、黒ずみや埋没毛、肌荒れといったトラブルが発生する可能性があります。VIO脱毛をすれば、このような肌トラブルを引き起こさず、プロに任せることで、安全に理想のデリケートゾーンを手に入れることができます。

また、頻繁に自己処理をすると、ショーツと毛の摩擦でメラニン色素が沈着して、シミやくすみになってしまう恐れがあります。特に、新陳代謝が低下する30~40代は、メラニン色素の排出が遅れてシミやくすみができやすくなるので、VIO脱毛をする場合は、早めにやっておくといいでしょう。
医療脱毛できちんと永久脱毛すれば、毛穴も見えなくなって、黒ずみも軽減され、肌がきれいになります。


④自己処理の手間が省ける
VIOは、自分からは見えにくく死角も多い上に、濃く太い毛が生えているので事故処理には時間がかかります。また、手間がかかるからといって、無理な自己処理をしようとすると肌を傷つけてしまいがちです。慎重に処理をしていても粘膜を傷つけてしまうこともあります。
VIO脱毛でアンダーヘアがなくなれば、自己処理の手間が省け、今まで処理にかけていた時間を趣味やその他の美容ケアなど、他のことにまわすことができます。


⑤掃除のストレス軽減
アンダーヘアが抜け落ちることがなくなるので、身に覚えのない場所に落ちてしまったアンダーヘアのお掃除に対するストレスがなくなります。
人を家に招いた時に、掃除をしたにも関わらず知らぬ間に抜け落ちていた…なんてことがあったら恥ずかしい気持ちにもなってしまうこともあるでしょう。脱毛をしていれば、そのような心配もなくなります。

デメリット

①照射時の痛みが強い
VIOは、他の部位と比べて敏感です。VIOゾーンは皮膚が薄いため、刺激やダメージを受けやすく、レーザーの照射時の痛みが強く感じられます。人によっては痛みの感じ方が異なるため、我慢できずに脱毛を断念する方もいます。
また、脱毛はライトやレーザーを肌に照射して、ムダ毛の黒い部分(メラニン色素)に反応させ熱を当てることで、ムダ毛にダメージを与えて脱毛を行います。他の部位のムダ毛に比べて、VIOゾーンに生えているムダ毛は太く濃いので、他の部位よりもライトやレーザーがVIOゾーンのムダ毛に反応しやすく、強い痛みを感じる人が多いです。

クリニックの医療脱毛であれば麻酔クリームを使用できるため、痛みを抑えることが可能です。最近は痛みに配慮した脱毛機もあります。まずは、テスト照射を受けて、どの程度の痛みなのかチェックするといいでしょう。


②脱毛後のトラブル
VIOは肌が敏感なため、施術後の肌トラブルも起こりやすいことに注意が必要です。施術後は、日焼けや乾燥を防ぐためのスキンケアをしましょう。クリニックでは、炎症を抑える薬を処方してもらえます。

他にも、外見面として、温泉など人に裸を見られる場面で、自分自身が周りからの視線を気にしてしまう…という声もあります。脱毛の需要は高くなりつつありますが、欧米諸国に比べ、日本はVIO脱毛をしている人の割合がまだまだ少ないと言われています。また、VIO脱毛にまだ抵抗を感じている方が多いこともあって、まだ完全には浸透しきっていないのが現状です。そのような中でVIOを整えていたり、ハイジニーナ脱毛などをしていたら、少々恥ずかしかったり気になってしまうこともあるでしょう。


③通院のタイミングや回数の問題
VIOは毛が濃く、毛量も多い部分なので、レーザーの照射は生理のときを外して5〜6回以上通う必要があります。サロンでは出力の高いマシンを使えないため、満足できるまで15回以上かかる場合もあるでしょう。何回も通うことが難しい方には、医療脱毛にすれば1年以内に通院を完了できることが多いです。毛を残す量や体質によっても回数は変わってきます。

生理中は照射ができませんが、女性は体調やストレスによって生理周期が乱れることがあるので、理想のタイミングで通院できないことがあります。
もし脱毛の予約を取った後に、その予定日と生理が重なってしまうことがわかったら、その時点で早めに連絡をして別のスケジュールを組みましょう。


④最初は恥ずかしさがある
デリケートゾーンを他人に見られてしまうので、どうしても他の部位と比べて恥ずかしさがあります。しかしスタッフさんは毎日何人もの方に対して照射をしていて見慣れている上に、脱毛時は粘膜や毛穴をしっかり見極めて照射しないといけないため、仕事に集中しています。
最初は恥ずかしいと感じても、一度自分も慣れてしまえば心配ありません。


⑤元の状態には戻せない
自己処理とは違って、一度脱毛をしてしまうと元通りにすることはできません。特に医療脱毛でつるつるのハイジニーナにしたら、ほぼ永久につるつるの状態がキープされます。勿論、これがハイジニーナ脱毛の良さでもありますが、もし後から元の状態に戻したいと思っても不可能なので、脱毛をするかどうかはしっかりと事前に考えた上で行う必要があります。
ハイジニーナ脱毛はいつでもできるので、もし不安や迷いがあったら部分的に毛を残せるVIO脱毛にするのがおすすめです。

VIO脱毛の形と、その特徴について

VIO脱毛にはいくつか種類があります。そのため、VIO脱毛を行う前に、どんな形に整えたいのかを考えておく必要があります。自分の好みの形や、目的に合わせて選びましょう。


①ハイジニーナ
ハイジニーナとは、VIOゾーンのムダ毛を全て無くした状態のこと。ハイジニーナは、日本語で「衛生」を意味する「Hygiene」が語源とされています。
ムダ毛を全てなくすことで通気性をよくすることができ、ムダ毛に汗や経血などが付いたままになる不衛生な状態にもならないため、常に清潔な状態を保つことが可能です。ニオイも気にならなくなります。効率よく清潔でいたい人におすすめです。

②逆三角形
逆三角形は別名「ナチュラル」とも呼ばれ、Vラインに沿って形を整えます。自然な形に整えられており、万人に好かれるVIOの形ともいえます。
はみ出しが気にならない程度に整えたい人におすすめです。

③スクエア
スクエアとは、VIOゾーンのムダ毛を四角形に整えている状態のこと。VIOゾーンに残すムダ毛の範囲が比較的狭く、シンプルなデザインが特徴的です。ムダ毛によって蒸れにくく、通気性が良い点がメリットです。
逆三角形同様、はみ出しが気にならない程度に整えたい人におすすめです。

④オーバル
オーバルとは、VIOゾーンのムダ毛を細長い楕円形に整えている状態のこと。ハイジニーナや逆三角形などと比べると、オーバルに整えている人は少数派です。しかし、シンプルかつ上品で可愛らしい印象を与えるデザインで、清潔感を保つことができます。VIOゾーンの横幅が狭くなるため、面積が狭い水着も自由に着こなすことが可能です。
やさしく女性的に見せたい人におすすめです。

⑤Iライン
Iラインは、陰部の両サイドに生えているムダ毛を整えている状態のことで、おしゃれな印象を与えることができます。ハイジニーナに近く、ほとんどVIOゾーンのムダ毛がない点が特徴的です。そのため、通気性がよく、面積が小さい水着や下着も着こなすことができます。


上記の中でも人気なのが、ナチュラルな印象の「逆三角形」と、ムダ毛の心配なく最も清潔でいられる「ハイジニーナ」です。
ハイジニーナの場合、パートナーの反応が不安な方は、脱毛をすることを事前に伝えておくと安心でしょう。

VIO脱毛の施術について

VIO脱毛の施術の流れは次の通りです。

①自己処理をする
サロンやクリニックで脱毛をしてもらう前には、事前に自己処理をする必要があります。レーザーで照射する際に、ムダ毛があるとレーザーのエネルギーが分散されてしまうからです。また、ヤケドのリスクも高まるため、入念に自己処理しましょう。自己処理のタイミングは、施術の前日です。直前に自己処理をすると、肌がダメージを受けている状態で脱毛を受けることになるため、肌トラブルのリスクが上がります。

自己処理では、長い毛をはさみでカットしてから、肌に優しい電気シェーバーで剃りましょう。その後に、必ず保湿ケアをして肌のバリア機能を整えてください。場合によってはシェービングの後に、冷やして炎症を抑えることも有効です。毛抜きやブラジリアンワックスなどを使用するのはNGです。これらで自己処理を行ってしまうと脱毛効果が落ち、肌トラブルも起きやすくなります。
自己処理後は、ボディローションなどで保湿すると肌のかゆみやチクチク感を防げますが、施術に影響が出ないよう当日は何も塗らずに行きましょう。


②施術を受ける
VIO脱毛を受けるサロンやクリニックに行き、カウンセリングを受けましょう。施術の詳細や施術に伴うリスクなどの説明を受け、契約書を交わします。その後、初回施術日を決定します。予約が空いていれば、カウンセリングの当日に施術を受けることも可能です。

場所によって異なる場合もありますが、施術の際は、タオル生地のワンピースと専用ショーツが用意されるので、それに着替えます。上の服やブラはつけていて構いません。施術時以外はタオルで隠されているので、あまり恥ずかしさは気になりません。
施術中はショーツを下げたりずらしながら照射していきます。Vラインは仰向け、Iラインは仰向け+がに股、Oラインはうつ伏せ…といった体勢で脱毛していきます。スタッフの方は、声をかけながら脱毛してくれるので、恥ずかしさや痛みに対する気が紛れます。

また、クリニックでは麻酔クリームを使用するかどうかを選べます。必要に応じて麻酔クリームを塗り、試し打ちをしてから本格的に施術をしていきます。
VIOの脱毛は他の部位と比べて痛みが強いですが、その中でも特に痛みを感じやすいのがIラインで、Oラインはそれほど痛みを感じないと言われています。
痛みの目安として、サロン脱毛はムでパチッとはじかれる程度の痛み、医療脱毛はビリッとした強い痛み、という違いもあるので、痛みに敏感な方はサロン脱毛がおすすめです。高い脱毛効果を得る場合には医療脱毛がおすすめです。


③アフターケア
施術直後は、保湿ケアや抗炎症薬の塗布などのアフターケアを受けます。
脱毛後は施術部位が乾燥しやすくなるため、指示に従って化粧水や乳液で丁寧に保湿ケアしましょう。乾燥すると、赤みや痒みなどの症状が現れる恐れがあります。デリケートゾーンは敏感なため、低刺激の保湿ケア用品を使うことが大切です。掻いてしまうと肌が傷付くのでNGです。
また、施術の当日は、飲酒や入浴、サウナ、激しい運動などの身体を温める行為を避けましょう。施術部位には、炎症が起きやすい状態のため、身体が温まることで血流が促されると、炎症が強くでる恐れがあります。
十分に保湿してもチクチクが気になる場合は、度サロンやクリニックに相談してみましょう。

VIO脱毛が終わるまでの期間は、自己処理でカミソリや毛抜きを使うことはNGです。肌や毛穴に大きな負担がかかるため、肌トラブルが起きて施術できなくなる恐れがあります。また、毛抜きで毛を根元から引き抜くと、レーザーが反応する毛がなくなり、脱毛効果を得られなくなります。

VIO脱毛は一回では終えられないので、通う必要があります。脱毛が完了するまで、サロン脱毛だと13~18回以上(約3年)、医療脱毛だと9~12回程度(約2年)が目安とされています。
基本的に「毛周期」という毛の生え変わりのサイクルに合わせて照射する必要があるので、2~3ヶ月ほど間隔を空けて通いましょう。

まとめ

脱毛利用者が増えてきていますが、なかなかVIO脱毛にはまだ抵抗を感じて手が出せない…という人は多いです。
しかし、VIO脱毛経験者からは、メリットの声が多いのが現状です。デリケートゾーンであるために、照射中の痛みやケアは他の部位の脱毛と比べても少々ハードルが高いですが、VIOのムダ毛によるストレスからの開放感も大きいでしょう。また、毛を自分の好きなように残すこともできるので、様子を見ながら整えることも可能です。

最近では、何十年後と将来を考えたとき、介護をされる立場になることを想定して、介護する人の負担を軽減する目的で、排せつ物がつかないよう処理する“介護脱毛”を行う人も増えているそうです。介護される立場になった際は、どうしても下半身まわりもお世話をしてもらう場面がありますが、その際にも脱毛をしていれば気にすることがなくなるでしょう。

ただし、脱毛を一度してしまうと、以前までの毛量に戻すことはできません。また、通う回数も多い上に、生理や毛周期のタイミングに合わせて脱毛する必要があります。決められた脱毛期間や回数を守らないと効果も薄れてしまうので、この点をしっかり守るよう意識する必要があります。自己投資の予算も考慮した上で、脱毛を決める際はよく検討することをおすすめします。

VIOがキレイになれば、日々のお手入れの時間も短縮できますし、急に決まったデートや旅行の予定に慌てることもなくなります。生理中の肌トラブルの軽減や自己処理による様々なリスクの回避にも繋がるので、女性にとっては嬉しいことばかりです。最近では男性でもアンダーヘアの処理をする人も出てきて、男女問わずアンダーヘアの脱毛は浸透しつつあります。

一度脱毛をすれば、アンダーヘアの心配をすることはほぼ永久的になくなります。VIO脱毛を検討している方は、まずはカウンセリングから受けてみてはいかがでしょうか?

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